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[ゆる、とまた桜の木下で目を覚まし。
開耶の香はあれだけ自分を酔わせたか
寝起きでふらつくつむりを押さえ、傍で見守る夜斗へと声かけ]
…夢を見たよ。
髪を撫でた人、目が、とてもとても悲しそう。
僕もお前を撫でる時、そんな目をしていただろうか?
[くぅん、と小さく啼いた夜斗、主人を心配するように]
――蘇芳の魂なら……見かけたゆえ。
[薄い笑みはたたえたものの]
[ついと逸らした視線は林]
――青司の傍に、あったのじゃ。
[視線戻して小首傾げる]
笛の叫びが妾には聴こえた――
あの者は間違いなく笛から出でた九十九神じゃよ。
ヒトはあれほど強い思念を残すことは出来ぬ。
[一拍の間]
妾は魂を見分けし者。泉の水は黄泉の空気。
その水鏡は様々な魂が集まる場所よ。
[白き女の『魂を見分けし者』との言葉に、]
[驚きに打たれた顔。]
[先程よりも一層色を失って、常より蒼白い面が更に蒼褪める。]
今…見分けし者、と言うたか。
おまえは、死者の魂を見分けるのか。
人かあやかしか分かるのか。
[有塵の表情にも笑み崩さず]
[袖を口元から外して][一層笑うだろうか]
――そうじゃな。ヒトかあやしか判る。
死した後しか判らぬゆえに、求める力とは異なるが。
[自嘲的な笑み][袖に隠して]
[有塵の言葉] [細めた緋色]
成る程――喰児もかえ?
あの者は悪食……噛み分けることも可能もしれんが
肉体の味なぞ魂ほどには正直ではない。
[くすり][くすくす] [紅い瞳は弧を描き]
[くん、どこぞと無く香る血の香、
空腹には堪えられず目を細め]
…誰か、食われた…?
そこらの異形とは香りが違う…。
あぁ、寝過ぎてしまったかな…。
[苦笑し、己も腹が減ったのか、なんぞ食らってやろうと立ち上がり。
夜斗も流石に腹が減ったか、目を光らせ]
いいよ、好きにしておいで。
僕はあまり異形は好まぬし、少しでいいからね。
[頭一撫で、声掛けて。風が吹いたかと思いきや、夜斗の姿は既に無く]
そのような……死者を見分けるような、力を持った者が二人も揃うことはあるのだろうか?
有り得ぬとするならば……
喰児とおまえ。
何れが嘘か真か?
さぁのぅ……
妾は妾が真だと言えるが、喰児が嘘とも言い切らぬ。
二人のどちらかが真だと謂うなら、妾は妾を真と申す。
[小首傾げて薄く笑む]
喰児の気性からみるに、
緋の味に狂うておるだけなのやもしれぬ。
[くすくす笑う]
[夜斗が去り、自分は桜の木の上へとふわり跳び、頑丈そうな枝にて腰おろし。ぼんやりと、何を見るでもなくたたずんで]
…
[ふと、小さく自分の口元に触れ。
ここに触れた2人の同じもの。少し、苦く顔をゆがめ]
知らない、こんな物思い…
[ぽつ、と*一人ごち*]
[がくりと項垂れ、ざんばらに乱れ髪顔に垂らす。]
[黒髪の帳に隠され窺い知れぬ面、]
[その奥より低く押し殺した声音。]
おれには見えぬ。聞こえぬ。分からぬ。知らぬ。
おまえと喰児、何方がまことで何方が嘘をついておっても……。
[有塵の様子に目を細め]
[声音は優しく響くだろうか]
妾とて、妾の言うことが真なりと言うことは出来ぬ。
喰児の言が嘘とも言えぬ。妾が他を信じきれぬと同じこと。
死さねばわからぬ。生者は皆妾にとってもわからぬよ。
[押し殺した声][眺めつつ]
[消えた有塵][袖は口元]
[カラリ][コロリ] [下駄を鳴らすか]
[神域の空を翔け上がる。]
[何処へ行くとも宛ては無い。]
[ただ、緋の鬼の顔を見れず、]
[己の樹に戻れば顔を合わせてしまいそうで、]
──あゝ、あゝ。
[ただ墨染めの衣、*黒髪の奥の面を覆う。*]
[ゆるり覚める藍の目、背もたす、木立の合間。
うたたねする間に腕から毀れる墨は止まり。
傷痕のこしてけれど、
水珠破った手の平だけは未だ墨が滲む]
[カラコロリ、何処へ行く]
[骸抱き締め][囁くように]
汝れの笛の音、目前でゆっくり聴くは出来なんだが
共に唄えて――愉しかった。
――其れもまた、難儀な縁じゃ。
縁ついでに、其の顔だけでも洗うてやろう。
[しっとりに濡れた袖をあて]
[其のかんばせの緋色をおとす]
[鳴るは葉の音、微かなれども。
林の内のくれなゐ寄りて]
…やれ、酷い有様よ。
[昨日百鬼に己がしたこと忘れたかの如く。
山吹抱く白見遣り]
珍しきかな。
骸とあらば百鬼が寄りて喰らおうに。
[山吹の貌の緋、落つるを見]
[微かな葉音][聞き覚えのある声]
――開耶か。
[小さく名前を呼べば][骸を抱き]
[ゆるりと顔向け][薄く笑み――]
同属喰らうは多くはなかろう。
[緋色の瞳][緋色の衣][緋色の大地]
[白銀の髪が浮かべる笑みは異様な光景にも見え]
ましてや蘇芳は九十九神なのじゃから。
[カラコロリ、木立合間をぶらり往く
昨夜の跡に佇む影二つ。カラコロ、其方へ歩む]
同属喰らう物好きは…左様、多くはなかろうて。
何処の誰の毒が混ざっておらぬか判らぬ躯。
やすやす口にする程あれらも莫迦ではあらぬという事か。
[笑みは異質に、白は緋色の内に鮮やかに]
人の姿なれば妖か人かわかりはせぬ。
やれ、その娘は蘇芳というのか。
一度か二度か姿は見たが、名を聞くは初めてよ。
[つぃと足を踏み出して。
白水抱く骸触れ]
…さて、同属喰らうが少なかれば、
これは誰の仕業であろうな。
腹は割かれて内は無し。
誰ぞ喰ろうた後にも見えるが。
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