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赤鬼青鬼碧鬼の三つ巴か。
それとも其方が赤鬼青鬼共に相手にしておるか。
[眇める隻眼、すぃと視線逃れ]
刹那はもう要らぬ。
数え飽く程繰り返せども虚しきばかりが残るのみ。
柵の内に在れば誰も捕らえはできぬわ。
やれ、何を祀れというか。
刹那を繰り返せども所詮刹那にしか成らぬ。
[何処か下駄の音響いたか。
百鬼夜行の妖なれば、くれなゐ逃れ逃げ往くか]
[ふわり藍揺れ、さくら舞う。
月と童に赤と桜。
うすら笑うて有塵の隣、桜見上げて足止める]
心静かこのままに、何処へ流れて行くものか。
或いは心乱れたその時は、何処へ流れて行くのかのう。
なぁ薄墨桜よ。
[見上げたままの声は静かに
有塵へと問いかけるのか、咲く桜への独り言なのか]
どっちも喰らうさァ。
[逸れる琥珀] [遠く下駄の音] [音の在りか捜し] [首捻る]
静かは刹那の内にも在るヨゥ。
開那の兄さんの内に無けりゃ永久にも刹那にも静かは見つからぬさァ。
祀るもンなきゃ永久に刹那を祀るが好い、繰り返す刹那は那由他の花弁の如く永久を彩るかも知れないヨゥ。
──乱れて末は…
さあて。これからどの様になりゆくのやら。
散りゆく身には。
或いは考えても仕方の無いことやも知れぬ。
[くい、とまた一啜り。]
…呑むか。大概おれが呑んでしもうたが。
[手に持つ瓢箪揺すれば、微かに水音。]
やれ、元気なことよ。
あれらを相手にするは骨が折れように。
[下駄の音遠く去り往くか。
急ぎ足には聞こえねば、くれなゐ見えずか気にせずか]
我の刹那は騒がしばかり。
今の刹那も礫飛ぶ音が騒がしわ。
…嗚呼、要らぬわ。
幾度刹那を繰り返そうと我の望むは
[紡ぎかけの言は打ち切りて。
貌に浮かぶは苦き色]
…言が過ぎた。忘るるが良い。
やれやれこの桜は
まだ咲いておろうに、もう散るを想うか。気の早い桜よ。
先の末まで眺めて、それから散っても遅くはなかろうに。
先急ぐ理由でもあるか。
[有塵が瓢箪揺すれば、軽く手を挙げる]
ああ、呑む。
[呑み差しの瓢、藍の男に渡し、]
[朱に染まった目許を流す。]
別段急いでは居らぬ。急いで居るのはおれで無うて、刻(とき)の方……。
──空蝉の
世にも似たるか花桜
咲くと見しまに かつ散りにけり
……咲いたと思う間もなく散るが桜の運命(さだめ)なれば。
[くつくつと笑い声。]
[襟寛げて乱れたままにしどけなく。]
だから楽しいンじゃないかィ。
[見えぬ姿] [興味失い] [向き直り]
[止まる言の葉] [苦き貌] [小首傾げ] [ニィと笑む]
途切れた続きを聴きゃ全部忘れるかもネェ。
[渡された瓢箪そのまま仰いで]
刻が急くのか。
あれも気まぐれゆえ、
ながくながくゆるりとした時もあれば
瞬く合間に走り去る時もある。気分一つで変わりよるわ。
[とぷり、瓢箪下げればまるい音]
かっかっか。何がさだめよ。
今此処で咲く桜。皆咲いたと思うておろう。
思うてないのは桜のみか?
ふふ。咲いておるなあ。今。
ただ……ほら、
[と手差し伸べて、]
[己の周囲に常に舞うているのではない、]
[薄墨桜の梢より咲いて散りたる花弁を掌に受けて、]
咲いて、もう散り始めて居るよ。
刹那を遊ぶにゃ丁度好いのさァ。
[溜息眺め] [笑み変わらず] [逸れる琥珀] [追いかけ覗き]
其ンじゃ覚えておこうかィ。
とまれ、安心おしヨゥ。
アタシァ鶏より物覚えが悪いからさァ。
[ひらり]
[落ちる花びら有塵の手に乗り]
[桜見上げる]
咲くは散るか。
ああ、ほんに命のようじゃ。
儚きは人の夢と書くが、花の夢ならなんと読むかのう。
[覗く碧に遮るように左手振りて。
ぱらりぱらぱら煉瓦落つ]
鶏よりか。なれば忘れたと同義か。
やれ、言う通りに安心しておくとしよう。
[落つる煉瓦、ふと眼を遣って]
やれ、乾いてからならば落ち易いか。
[ぱんと叩けば崩れ散る]
嗚呼、嗚呼、本当につれないネェ。
[琥珀遮る手] [ニィと笑み] [舞う煉瓦色] [崩れるを眺め]
[顔出す月] [くるうり] [回る番傘] [月光浴びて] [蜘蛛の巣綺羅リ]
さて、そろそろ佳い宵かィ。
開那の兄さんは酒は要らぬと謂うが酒宴の席も好まぬかえ?
[昨夜は宴で猫を酔わせてみた。
今宵はどうするか――
酒宴の持ち寄り調達ついでに社から離れ歩いている。
まばらな店。まばらな人影]
居合い抜きの見世物はもうさすがに居らぬか。
早速疑われておったろうな……ヒトの身分で気の毒なことよ。
[遠く金月、きらりと番傘蜘蛛之糸]
やれ、もう斯様な刻限か。
酒宴こそ好まぬ。
酒も騒がしも面倒も揃うておる。
なれど昨夜は我が騒がせたか。
酒のひとつやふたつを持ってから行くとしよう。
[振り仰ぎ]
[白雪の如、降り積もる花。]
[墨染めの衣にも、地にも。]
おれは然様な言葉遊びは得手では無いが……。
そうさな、花の夢は存外と「とわ」ではないのかな…。
[瓢箪並べる店先を覗く]
『昨夜の兄さんじゃあねえですか。今宵は何をお求めで―――』
酒を……―――
『そうそう、昨夜は言いそびれたがね。木天蓼酒。どうだい。
こりゃ、人もたまらぬ好い気分になるッてェ代物でさあ』
…オニは、どうなのだ?
『―――ハァ、鬼?まさか兄さん、鬼だというんじゃぁ…』
冗談だ冗談。其のくらい察せよ、店主。其れを貰おう。
[凍り付きかけた空気を笑みで溶かして、銭をちゃらり]
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