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どこからか桜の花か。昨夜の男かのう。
さぁてわっぱはまだ目覚めぬか。
仕方の無いわっぱじゃ。
[司棋の頭をぺちりぺちりと叩いてから担いでふらり。
ぽてりと転がる雀を摘んで懐に。
社の縁側からカラコロ…コロリ
ねこける赤鬼の姿に苦笑し、はらりはらはら桜散る]
――ほぅ 咲いたかこれは。
[古木の傍、見上げて感嘆ひとつ男と娘の影に気づく]
おーい、有塵と申したか。
[見上げ、声は届くか]
さくらぁー咲いたのうー。
[綻ぶ花にあどけない顔を浮かべ]
良い桜じゃぁー。
[返事はなくとも満足げな笑みを浮かべて暫く桜に魅入る]
──ひと目見し
君もや来ると桜花
今日は待ちみて散らば散らなむ。
[そうして夢見る眼差しで長いこと森を見ていたが]
[ふと、傍らのメイが随分と静かになったと思い、振り返ると、]
ああ。仔猫は眠ったか。
[正しく仔猫の態にて枝の上に眠る娘を見て、]
[花の様に顔を綻ばせた。]
[瞳に映る白い花][僅か見惚れて瞬かせ]
[カラリ][コロリ] [鳴らす下駄]
漸く咲いたか。
ならば今宵の宴は花見となろうか。
[桜の方へと歩み寄り、いくつかの影に笑む]
[青鬼見つけた傍らの]
[司棋の寝顔に首を傾げて視線は藍に戻そうか]
春眠暁を覚えぬのは、汝れだけではないようじゃ。
[すぐ傍に見える赤鬼と][元気に話していた猫と]
[下方より掛けられた声。]
[それが定かには名前を憶えておらぬ藍の男のそれと気付いて]
[根方を見ると、やはりその姿。]
[果たして下から見えるかどうかは分からねど]
[誇らしやかな、清しい笑みを返す。]
そのようじゃのう。
[司棋担ぎ直して、白の姿に薄く笑む]
春が来たならそれも仕方なし。
お前さんも桜見ながら暁を忘れに来たか?
[桜の根元に司棋下ろし、はらり桜の花びら肩に落ちる]
[はらひらり。
手を翳し仰ぎ見る桜の合間
ねこける娘の姿と桜の男の笑みの良さ]
かっかっか。
お前さんでもそのような顔をするのか。
良きかな良きかな。桜は良い顔を呼ぶわ。
今宵の酒は一段とうまかろうてなぁ。
[有塵の笑みに目を細め]
汝れのその笑みが今日の収穫かのぅ。
[青司に薄い笑みをむければ]
妾も今起きたようなものじゃ。
[正確には眠っていたわけではないが――]
泉に入る前は咲いておらなんだ桜が
出てみれば咲いておった。それだけのこと。
[しかしどこか優しい表情で桜を見上げて]
そうかそうか。
一夜眠る間に桜が咲くとは、御伽の話のようだのう。
泉に浮かぶ桜の花もまたよかろうて。
己も一度は眺めてみたいものだ。
[はらひらり、白に舞う桜]
黒い蝶より似合ておるわ。
[顎撫でさらり、懐から雀も顔を覗かせる]
[くすり][笑って]
――確かに、御伽話のようじゃな。
咲く瞬間に立ち会えなかったことを残念にも思うたが
そう言われればこの状況も悪くなかろう。
[はらり]
[花びら]
[風に舞い]
似合うておるか――……礼を言おう。
[覗く雀に視線を合わせ]
今度は雀を描いたか。汝れの力は面白い。
咲く時か。
一度に芽吹く様はなかなか見れぬからの。
まあ良いな。花咲けばそれで良い。咲かぬ桜はただの木じゃ
[ふわり舞う花、白か桜か目を細め
懐の雀を手に乗せる]
かっかっか。
礼なぞ良いわ。思うた事を口にしただけよ。
己はこればかりだ。
昨夜は白の芸は見損ねたのう。
今宵あたりはお目にかかれるか。
[はらり花びら、手のひらの子。
羽をゆすり囀れども飛べそうにもない]
此れは丸く描きすぎて飛べぬ子よ。
かわいそうな事をしてしもうたわ。
[桜の枝に腰を下ろし]
[それとても己が宿る本体で、これはうつし身に過ぎねど]
[下界をうっとりと無心に見詰める。]
[穏かな春の夢を見るように。]
──散らば散らなむ。
所詮果敢無き夢なれど。
今ひとたびの…のう。
咲かぬ桜も嫌いではない――が、寂しくはあるか。
妾とて、芸を持っているわけではないが
汝れが見たいと申すのであれば、何か考えておこう。
[飛べない雀]
[ころりころころ手の中に]
それは……難儀じゃな。
[少しあどけなさを残した笑み]
[羽をゆする小さな雀の頭を撫でて]
咲かぬ桜に飛べぬ雀――されどそれでも桜は桜、雀は雀じゃ。
[首を傾げて*雀を覗く*]
さてはて、泉に居る白が見せるは如何様な芸だろうな。
雨など降らねば良いが、楽しみにしていよう。
[雀を撫でる手、
子はきょとりと反対側に首を傾げ
言葉はわからずとも短い囀りを返す。
眺める藍の眼は懐かしむように細まる]
咲かぬ桜に何を見る?
[白に問いかけ、桜を見上げ。
暫くしてから居眠り赤鬼と寝こけるわっぱ
傍に腰を下ろして、襟首つかんで司棋の頭を膝に乗せ
ため息ひとつ。桜の香に*目を閉じた*]
―回想―
[今朝方の冷え込みと頭痛にて目覚めた男。
重い体を引きずって泉で水を使い、その後境内の林を散策して]
[懐に珠があることを確認。やはり澄んだ蒼ではなく濁っている]
物の怪と異なるモノが混じっておるのは確かだな。
主様の命とあらば…我が命を賭して見つけ出してやろうぞ…。
[掌におさまる程の珠を握りしめ、僅かに黒い霧を纏う]
[カランコロ 狩らんコロ カランコロ...]
―現在―
[林の中、木々の多い静かな場所を探し歩く]
名を集めねば。
青司、開耶、遥月、司棋、喰児、有塵、白水、真理、蘇芳…。
あと一つの気配の名が足らぬ。
風にのった小娘の名が足らぬ。
今宵の酒宴で、見(まみ)えるろうか?
[梢の向こうに見える月影見上げ。手の中の珠へ視線を落とし]
なんとしても名だけは、な。
[珠に声かけ、そうっと懐へしまい込んだ。
ふらり
どこへ向かうか、おそらくは*夜店の並び――。*]
[林の内、木立に紛れて白き物。
雪にも見えしそれが何であるか]
[同一で在る者に悟るは容易い]
…やれ…咲いたか。
咲きよったか、薄墨桜。
[くつり、声は零れ落ち]
嗚呼、狂うておるのはどちらかな。
咲きし薄墨、咲けぬ我。
……嗚呼、嗚呼。
[滑る足が奏でるは、
桜の花弁が舞い散るかの如く微かな音]
刹那を望むか。
望める程の物が其方には有るか。
[香は揺れる髪から漂うて]
嗚呼、羨ましきか。
[落つるは狂えた嗤い声]
刹那は要らぬ。
刹那は要らぬ。
後の寂寥が募るのみぞ。
それでも其方は刹那を望むるか。
[祭囃子に音は消え]
[人の姿は妖の中に溶けはせぬ]
[桜は桜][雀は雀]
[ほかのものにはなれはせぬ]
咲かぬ桜に陽(ひ)を見よう――。
[短く答え、赤鬼青鬼並ぶのに薄く笑う]
――もののけは一生もののけじゃ。
[呟いた言葉は風にさらわれ誰の耳にも届かぬだろう。
泉の淵に戻り来れば、花びらゆらゆら*目を細め*]
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