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[何処からか笛の音の聞こゆるに耳傾け]
また新参の物の怪か。祀りに見物が現れるは常なれど……
そう言えば、結界に閉じ込められた、と。
狐の呪法は巧くいかなんだのか。
[やっと訝しげに、据わった眼で気付いた様子。]
人が混じって居ると……
[ハッと息を呑む。]
楽しみにされちゃぁ気も向かざるを得ないねぇ。
俺も危ういところだったがねえ。
紅さしは1人で十分さぁ。
餓鬼に対しての方が賽の目は素直なのかもな。
司棋のヤツぁ相棒が持って帰ってたねえ。
宿酔いになってなきゃぁいいが。
[ふと響いた笛の音、水晶のように澄んでいて]
ほお、妖質孕んだ笛の音かい。
まだ会った事のないお仲間がいるのかぁ。
[嘘も真も常盤の前では塵同様。
笑みを深めて頷いた]
ははぁ。
矢張り碧は佳い女さ。
そう謂うなぃ。
佳い女に弱いのは男の常なのさ。
[黒の瞳を覗き込み、にっと笑って答えて見せて
続き宿った剣呑な光、御狐様のお導き]
ああ、有塵はまだ知らなかったのかあ?
人が混ざってるんだってよ。
御狐様がうっかり結界とじちまってなぁ。
鬼と鬼が鬼ごっこさ。
[にやり笑ってこの男
楽しいようにしか見えぬよう]
差し詰め有塵は黒鬼かあ。
過去も未来も判らぬアタシァ喰児より余程に莫迦だヨゥ。
どんなお相手だったのか、巡り巡った魂じゃ元の姿は拝めぬか、嘘か真か同属喰ったってェ謂ってたのは茄子の兄さんかィ。
[碧の眼差し] [笛吹く小鬼] [捉えた侭]
[息呑む気配] [横目で見遣り] [小首傾げ]
如何かしたのかえ?
[赤鬼] [苺飴] [交互に眺め]
[伸ばす白い手] [赤鬼の口許] [運ぶ苺飴]
齧って旨けりゃ益々気も向きそうかえ?
次ぎに六博振る時ァ司棋の兄さんくらい素直になると好いかもネェ。
青鬼に持ち帰られ喰われてなけりゃ二日酔いかィ。
未だ見ぬ鬼も鬼ごっこかネェ。
外じゃ祭じゃ!
[その結いもせぬ短い髪が、自らの体の動きで起こる風に乱れるのも構わず、祭の中駆け続けた。
少年のように髪は短くとも、日を浴びた事がないと見える程の肌の白さが少女であると判別させる。
わらじに足袋の足元はよく締まり、身軽な少女の動きをより助けている。
羽にも似たなびかせ方で振袖が揺れ、祭日に童が着る丈の短い着物は惜気もなく膝を露にした。
――ああ、見るもの聞くもの、全てが珍しい!]
[だが揺らいだ空気の向こう側で、白金に輝く何かを見、その声を聞いた気がしてメイは足を止める]
――…あるじ様とな?
われら異形を狩る者達が紛れこんでいて…
結界をこのままに、あるじ様への供物とする?
狩る者を探し出し、あるじ様の御前に…?
肉は新鮮なほうがよいが、魂さえあればどうなっていようと…
…おおっ、そこな店主!
[だけども少女の興味は難しい言葉の意味をよく考えてみることから、すぐに目の前の屋台に移ってしまった]
ここに人が居るのか…?まことに?
よもや。
[物狂おしさはそのままに、否、数倍にも増して、]
[しかし酔いが醒めたかのように激しく燃ゆる眼差し。]
[自ら問うて、]
[…けれどもそれは一瞬の間。]
[燃え上がる胸の炎を打ち消さんと][苦々しく]
…有り得ぬ。
迷い込んで引き込まれたのでなければ、怪どもに取って食われた身内の敵討ちに参ったのであろう。
いずれおれとは関わりの無いこと。
そんなにたくさんの、その丸いものは何じゃ?
毬にしては小さいのう。
わらわの口にも一度に入ってしまいそう。
おまけに嗅いだことの無い匂いがしてきおるわ。
さては食べ物と見たぞ。
当たっておるな?
どんな味がする、どんな味がする?
…それは食べてのお楽しみ?
わかった!
それじゃあどれ一つ、寄越してみい。
[...は、まあるい瞳をきらきら輝かせて、店主に小さな手を差し出す。
受け取ったそれに鼻を寄せても、やはり今まで一度も嗅いだことのない匂い。
一息で、ぱくんと食べて]
………っっ!
[白黒するメイ目。
たこ焼きの皮とソースに包まれた、苺味の飴などとつゆ知らず]
…………美味いぞ、店主!
[メイの口からあがる歓喜の声]
さあ同じ味のものを、もう一つ。もう一つ。
[逆の手を差し出して、にこにこ機嫌の良い店主はその前にとお代を求める。
メイの答えは]
お代とな…銭や金と?
ううむしかしな店主、そんな物、わらわは一つも持ってはおらんぞ。
[悪気もなくにっこりと]
[にこにこしていた店主のこめかみに細い血管が浮き上がっても、まだ気付かない]
ほれどうした、同じ味のものをもう一つ。
[差し出したままの手をぎゅうっと掴まれて、冗談はいけませんやと店主のえびす様が、見る見るうちに般若面へ]
…ふぎゃっ
[逆立つ毛、思わず反射的に小さく爪を伸ばしてその手を引っ掻く]
[白い手が運ぶ苺飴、
がりりと齧れば甘い香が]
ああ、旨いねえ。
気が向きそうだ。
どっかの詐欺球とは大違いだ。
[ぺろりと舐めて笑って見せて]
あんくらい素直ってなぁなかなか難しい相談だなあ。
まあせいぜいやってみるかぃ。
さぁて、鬼は鬼らしく鬼を探してるんじゃねえかい?
酌み交わす酒が旨けりゃぁ俺ぁどっちでもいいんだがねえ。
どうした、急に!
そのようなおまえの表情にはぞびぞびと、気持ちの悪いものを感じるっ
不愉快じゃ、罰として今もう食べてはやらん。
わらわは去ぬからな!
[生まれた赤い線は薄くとも、引っ込められた店主の手が再びメイへと向かう。
身構えていたメイは今度はあっさりそれを軽い身のこなしでかわし、ヒラリ屋台の低い屋根の上へ]
うむ。
上にまで人ごみはなく、空いておる!
[身の重さを感じさせぬ跳躍で屋台の低い屋根から屋根や、屋根から木へと飛び移り移動すれば、詐欺球の屋台、怒れる店主は彼方の小さな豆粒]
そろそろ下りても良かろうな。
[木の上から枝を掴んで逆さまに、頭を出せば吹く風と舞う桜の花弁]
おお…
[見ればそれは、墨染めの僧衣を纏った大男の周囲でのみ起こっている。
背の半ばまで達する髪は片目をも隠し、一見陰鬱にも見えるというのに]
おぬしが起こしているのか?
何と似合わぬ華麗さよ!
[...の興味はすぐに彼の近くに佇む、涼しげな白の浴衣を纏った常盤色の髪の女にも移る。
女の髪はきれいに結われている。
自分にも簪があればああできるだろうか?
――いや、それよりも]
その小さく丸いものは食べ物か…食べ物じゃな?
どんな味がする?どんな味がする?
[両手を差し伸べて枝から手を放したものだから大変。緋色頭の大男の前に、ぺしゃりと落ちる]
ニ”ャッ…
[あわててくるりと一回転。
…回転し終わるには高さが足りず、尻餅つきつつ見上げれば金色の眼]
金の眼か…くり抜き渡せば、さきほどの店主も機嫌を直すかのう?
[剣呑な言葉を吐くにはあまりに悪意の無い、まあるく大きな瞳でじっと眺めた]
待ちすぎて諦めちまうのぁ仕方ねえか。
まあ可能性としてなくはないぜ?
燃えて落ちて忙しいこった。
そういうとこも嫌いじゃぁないがねえ、有塵。
[軽い調子で小突いて見せて
ふと気づいた猫の声]
猫みてぇな声がすんな。
猫又でも迷い込んだかあ?
[明るい明るい歓声に、金の眼上向きまた笑う]
[見上げたと思ったら落ちてきた。
着地に失敗猫風味。]
おう、大丈夫かい嬢ちゃんよ。
なんだぁ、俺の眼のことかい?
こいつぁくれてやれねえなあ。
酒は匂いで何処にあるか分かるが佳い女が見れなくなっちまうさあ。
[にいっと笑って随分と下にある顔覗き込み]
ほうほう、お前さんもアヤカシかい?
…ハハ。おれが黒鬼か。
喰児の戯言もたまには的を得ることもあると見える。
[普段は血の気の無い、今は幾分か酒で紅く染まった薄い唇を歪めて嗤うが、]
[女君と緋の鬼の戯れあう風情に]
・・・どうやら飛んだ濡場に居合わせたらしい。
恋路の邪魔者は、酒でも呑んで大人しゅうして居った方が良さそうだ。
[あさっての方を向き、ぐい、瓢箪の酒を呷る。]
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