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[一度目を伏せ、再び開く。
遥月の視線には、またこれ迄どおりの深い紅色。]
ふふ……万次郎様。
見境が無いと申されますか?
そんなことはございませんよ。わたくしは、わたくしの感性と熱に「心地好い」と沁みる相手にだけ触れるのですよ。
……まあ、性別云々はさして気には致しませぬが。
[万次郎の目を見て、くすりと笑った。]
……酒を。
[ぱらり、地に落ちる賽三つ。黒の杯を取り
手近な瓢箪から酒をとっぷりと注ぎ、ぐいと呷る。
干してすぐ、とぷりと満たし自棄気味に呷る。
化粧が酷くショックだったのか何度も何度もかっくらい]
お見通しだな、有塵は。
だがちぃと間違ってらぁ。
酒は勿論だが酌み交わす相手が必要だわなぁ。
[くつくつ笑いで櫻を弾き]
酔ったか、そうかもなぁ。
おれは有塵(うじん)……文字通り塵芥(ちりあくた)に等しきものよ。
[笑いを浮かべたのであろうか、唇を歪め、自嘲の混じった声音と共に。]
[目を細めて月を見据え]
性別云々が、見境が無いというのだ…!!
[自分の杯を満たしてから、瓢箪を月に押し付け]
其方も呑め。忘れろ、全て。我は忘れたい。
呑め、呑め。やれ、呑め。
[ぐいぐいと。無理矢理にすすめる]
契りを信じ、待ち続けるか。
……難儀よのぅ。
[どういう意味でかわからねど]
杯は余っておらぬか――よい、作ろう。
[取り出したる水の珠]
[つぶせば形は崩れ落ち]
[ゆらゆらかたどる器のかたち]
清い水で出来ておるゆえ悪酔いはすまい。
[苦い顔には笑いかけ][杯満たし相手に差し出す]
……ものの美醜は、哀しくなるほど気に致しますのに。それは見境のうちに入りませぬか?
[万次郎の目をじぃと見据え、勧められた酒を盃に注ぎ、くいと飲み干した。]
嗚呼、美味しい。
[ゆらりとくとく満たされる杯。
白に浮かぶ笑みに、するりと視線を外し]
左様。己に食われぬように気を付けると良い。
ヒトを狩るにも手探りなれば端から食らうしかあるまいな。
[杯に口を付け、桜の男へと]
ふむ、契りを交わした相手を探しておるのか。
名も知らぬ、いつ来るかもわからぬそれを。難儀な男よ。
[嘆息。常葉の視線に瞬いて]
成る程、お前さんらしい。
[頷く]
……羨ましい?
[ギロリ][片目に鋭き光を滲ませ]
おまえなんぞには解かりはしない。決して来ぬと……
[とまた、そこから先を口に出すことは無く]
[怒りと憎しみの入り混じった炎(ほむら)を]
[眸の奥にじりじりと燃やす。]
其の方は、普通に見境どころではない。
美醜は誰でも気に掛けるだろう…。
[盃で飲む月を見て]
なんだ、其の様は。もっと呑まぬか!
瓢箪ごとゆけ。こうだ、こう。
[瓢箪を奪い、ラッパ飲みを二口程。それをまた月に押し返す]
おうおう、やめねぇかい有塵。
冷たく見えて熱いんだからよお前はさぁ。
[杯こつんと有塵に当て
相変らずのにやり笑い、
しかし金の瞳には何処か常無き色を見せ]
ええ……羨ましゅう御座います。
約束さえも、いいえ、深い絆でさえも赦されぬ我が身は……
深く愛すれば愛する程、相手を己が毒で犯してしまうが故……嗚呼。契りを結べず、関わりは刹那……。我が身は永遠に在れど、永遠の繋がりは赦されぬのです……。
[首を左右に振り、溜息をつく。]
しかし、このような嘆きは詮無きこと。
ましてや、待ち人を捜す貴方様には堪える話……。
嗚呼、貴方様のお気持ちも知らず、ペラペラと。申し訳ございません……。
[有塵――小さく繰り返す]
墨染桜は何故そう言うか知っているか?
元は薄紅の花をつけていたそうじゃが、
土地の領主が果てた年から白い花をつけるようになった。
――自らの意志で喪にふくした優しい桜じゃ。
[彼を見つめて首傾げ]
汝れの纏う花の色が淋しげなのは優しさか悲しみか――
[青司に視線を戻せば]
せいぜい気をつけよう。
食われる前に食うのも手かの?
[いたづらな笑み]
[ほむらを宿したまま、白水の差し渡す水の杯を受け取り、]
[礼すら忘れて、くい、と一息に飲み干す。]
[緋の鬼に小突かれ、]
……おれは。
[ふと眸が揺らぎ、杯に目を落とす。]
[有塵に当たる杯を眺め]
やれやれ、止めずともよかろうに。
腸煮え繰り返るならば好きにさせとけば良い。
[己の杯を煽り空にする。
白の笑みへと薄い笑みを返し]
食いたければ好きにすると良い。
酌の礼に一口くらいならば大人しく食われてやろうか。
かっかっか。
[咥える杯、ゆらり立ち上がれば頭をひとつ撫で]
[遥月が瓢箪から呑むのを見届けて。既に目は据わっている]
……其れでよい。
できるのなら、潰れてしまえ。先の事など忘れろ。
我は、忘れたいのだ。
…ええい、酒は無いのか、酒は。
[常に無く酔った様子。据わった視線を周囲に投げ
たと思いきや
ふらぁり
どさ、と仰向けに倒れた]
さて、司棋を放って月に紅でも塗られるのも面白そうだが
約束は約束だ連れて行くとしようかの。
月、やるならば起きている時に紅を引いてやれ。
[カラコロリ、
桜にもたれる司棋を担いで社の軒下へ
壁に背をもたせれば、膝に寝かせ
暫く離れた宴の様子を*眺めているだろう*]
[藍と碧] [挟み] [はらはら] [舞う花弁]
[浮かぶ笑み] [艶やかに櫻色] [薫る白粉]
…そうかィ。
[ちゃぷり] [瓢箪] [赤鬼の胸に] [突き出し]
[白い手] [空くのに] [踵を返し] [後ろ手ひらり]
過去も未来も約束にゃ興味無いしちょいと酔い醒ましに往くヨゥ。
まるで人間みたいだネェ。
[背を見せ] [呟き] [しゃなしゃなり]
[カラコロカラリ] [下駄の音] [*遠退くか*]
嗚呼、嗚呼。万次郎様……?
いけませんよ、そんな所で眠ってしまっては。
……ふぅ。では水でも汲んで参りましょうか。ついでに酔い醒ましの散歩でも。今宵は、詮無き思念が頭を支配しかかっております故……
[すっくと立ち上がり、皆に一礼する。]
ではまた皆様、ごきげんよう……。
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