情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[常葉に擦り寄る猫の姿を見送り]
なぁに、少々そういうものを強請られる事があっただけだ。
今を生きるその子に明日は無いが、それまで可愛がると良い。
[次いで、ゆるり。静かな藍の視線を桜の男に向けて]
己は己よ。結んだ契りは既に切れてしもうたわ。
しかし、さてはて、彼の男とは、――同属食らいの己の事か。
[すいと細まる瞳は桜の奥の男を捉える]
[濡れ姿のまま泉から上がり、しぶしぶ月のもとへ]
月の君よ、今度何かしたら叩ッ斬る故覚悟せいよ……。
頼む…。
[月の前に腰を下ろし、仏頂面で目を閉じた]
がぶりと行きゃぁ旨いかねぇ?
[真理に小さく囁いて]
よう、黒櫻。
愚かな酒宴で呑み明かそうぜ?
[獅子舞掲げて笑って見せる。
静かな問いに眼を細め]
黒櫻は男を探しているのか、
契りとは遠い約束か。
ほおう?
[細めたままの瞳で見つめ]
……おまえが彼のおとこでないのなら、結んだ契りに覚えが無いのなら、それ以上の答えは要らぬ。
[眉根を寄せて、目を伏せた。]
[白い頬寄せ] [踊る黒い髭] [目を細め]
別段に猫の一生なんて興味無いヨゥ。
明日までは共に過ごそうかネェ。
おや、兄さんは同属喰らいかえ?
[赤鬼に] [囁かれる] [言の葉] [ニィと笑み]
アタシを喰ろうたら腹ァ壊すって教えたじゃないかィ。
生憎と喰う専門で喰わす何も持ち合わせが無いヨゥ。
[手にした杯][くいと飲み]
[ともすれば藍につぎ]
お初にお目にかかるものがまだ居たか。
[はなびら][ひらひら]
[彼等のやりとり][目を細め]
喰児よ。忘れたか。
おまえと初めて会うた時も、こうして問うたものを。
それとも。
あまりに昔のこととて忘れたか。
……確かに。おれも、どれ程前の春であったか覚えておらぬ。
春に人が訪れることも絶えて無い。
居るのは物の怪ばかり。
左様か。違うのならば良い良い。
[目を伏せる男に反して、ゆるり笑みを浮かべる]
かっかっか。化粧で強面は良いではないか。
青鬼は相棒が逞しくて嬉しいぞ。
何処へでも行けそうだ。
[からりからから、紙の代わりに杯手にして
常葉の女へと笑むまま肩を竦める]
刹那を遊んでやると良いさ。
かっかっか。
さぁて嘘か真かどうだろうねぇ?
ふふっ……もうそのような悪戯は致しませぬよ。さあ……目を閉じて下さいな。
[にこりと笑い、再び万次郎の目を閉じる。]
[クリームをつけた遥月の指が、そっと万次郎の頬にヒヤリとした感触を落とす。軽くぐいとそれを押し込み、肌にゆるゆると馴染ませる。]
ふふっ……好い感触の肌ですねぇ。万次郎様。陽と風と闇にさらされた、男の肌……。殿方の肌は、この心地が佳いのですよねぇ……。
[柔らかく、優しく、愛でて撫でるように、万次郎の顔に己の指先を走らせる。]
唇も、ほら……嗚呼。
[柔らかい布で万次郎の顔を拭き、元の姿へと戻した。]
ほうら、万次郎様。
呪いは解けましたよ。
目を開けて、鏡を覗いてご覧下さいな。
同属喰らいかぃ、ほうほう。
旨かったかぃ?
[別段悪びれた風もなく、
細めた眼のまま櫻を追って]
―――ああ。
[ひらりひらり舞う櫻]
……そうか、そうだったなぁ。
そうお前は俺に尋ねたのだったなぁ。
悪ぃ悪ぃ。
随分前だった気がするがねぇ。
さて、もう数えるのも面倒なくらい、前だぁな。
[獅子舞かついで緋を揺らし]
[万次郎に向かいて何やら施している若衆の背に]
[今度は視線を据えて、]
……おまえは。
契りに覚えは無いか。桜のこの時に、想うものは無いか。
[闇と桜に彩られた男に向けて、遥月は紅色の視線を流した。]
おやおや、そちらは先刻の……。妖しの方で御座いますね。
何やら寂しげな色を背負われていらっしゃる……。どうなされたのですか?
かっかっか。
不味くて仕方ないさ。
色でも添えれば幾分ましだろうてなぁ。
さてはてそれも嘘か真か如何でも良いがね。
[赤に向ける視線の間に舞う桜。はらりひらり]
桜の季節に想うものか。
[男の言葉を聞き、紅の視線をゆるりと落とす。]
……いいええ。
わたくしは、「契り」なるものを赦されぬ身で御座います。
[静かに溜息をつき、首を左右に振る。]
わたくしが誰かと契った瞬間、相手の身は毒に焼かれて朽ち果てましょう……。何の因果とは存じませぬが……嗚呼。寄る辺無き我が身は淋しゅう御座います。
[独り言のように、ぽつり呟く。]
[差し出された杯を満たし]
[ゆらゆら揺れる水面に視線を這わせ]
同族喰らいか――結構結構。
警戒すべきは狩る者のみにあらず哉。
[おだやかな笑み]
わらわは白水。呼ぶ名は好きに。
汝れが名乗るも名乗らぬも自由じゃが、
呼び名をもらえれば助かる。
[黒の男へそう告げる]
汝れも飲むかえ?
[拭う月の指先の感触。違和感。言葉、違和感。
ぞぞ、と這い上がる悪寒。]
剣士に向かって、何を言うか……。
其方、真に見境が無いのだな。
む…。落ちたのか?………落ちたな。
[解放されて嘆息。するりと掌で面を撫でた。]
……契りを交わしたのだ。
遠い遠い昔の話だ。
あの桜がまだ、若い樹木であった頃。花に薄紅のいろを宿していた頃。
桜の咲く頃に必ず……
[言葉をそこより先に紡ぐことは無く、]
……待っているのだ。契りを果たしに現れるのを。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新