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ま、赤鬼さんと青鬼さんは、物足りなげではあるけど、このくらいで、お互い勘弁したほうが、ね。
……しかし、普通は、ヒトとあたしたちというのはやはり憎しみあうものなんでしょうかね。
あたしは、ヒトの手になる物が変じた者なんでいまひとつわからないんだけど。
[月の君に向けた言葉だったはずが、後のほうは誰にともなく問いかけるような言葉になる。]
左様ですか、蘇芳様。
確かに蘇芳様のように、人間の姿をした方が妖しに成ったのなら、人間が狩りに来たとなっても憎む気も起きますまい。
[遥月は、目を伏せ首を左右に振る。]
……わたくしは……如何ように妖しに成ったか分からぬ故、人間を憎むとも憎まぬとも……言えませぬ。わたくしに在るのは只、契りを結べぬ哀しさだけ……。
ただ、わたくしの命を狩らんとする者を排除しようとする……本能のまま動くのみで御座います。
[ヒトの身を保つ者達へ襲撃を厭わない、あやかし共の気配。
──バチッ──
そして、木が砕け散る音]
む…
[社の軒下にまで届く剣呑な気配に眠りの中の意識は揺らされて、メイは戦士として瞼を開け――]
[雨も降らぬ] [佳い宵] [青鬼残した] [番傘差して]
[カラ] [コロリ] [音響かせ] [下駄の向く侭] [気の向く侭]
嗚呼、良い、好いネェ。
[紅い雨垂れ] [ぽたあり] [紅く染まる] [番傘回し]
[てらてら紅い] [林檎飴の如き] [番傘に] [張り巡らせた]
[蜘蛛の巣綺羅り] [月夜に映り] [綺羅綺羅り]
佳い宵さァ。
[コロコロコロリ] [軽やかな笑い声] [薫る白粉] [色めく桜]
[赤黒の華咲く白の浴衣] [隻眼の碧] [窪んだ隻眼] [闇を湛え]
---それは昨日の宴の宵の口---
扇と為し、蛍と為って愛でられるも
本性(つね)はやはり血を求め。
開耶の香りにやはり夜斗も狂いつつ
手放された後獲物(かて)を追い。
犬の現し身変わるのは夜の毛をもつ狼か。
天翔け下り、異形集まる祭りの元へ。
林檎飴、己の主が食してた
紅い紅い丸い玉。
甘い甘い匂いのそれは
さぞかし甘美な味であろ。
銀の瞳が映すのは主が食らった飴でなく
それ売る異形の心の臓。
まぁ、あたしもせっかく幾百年もこの世にあるからには、
そう簡単に消えてしまいたくはないし。
[遥月の言に答えを返し、ふと一人ごちる]
…………それに、あたしが消えたら、山吹と盛遠のことを覚えている者がいなくなってしまう。
[表情を変えると]
じゃ、片付けでもした方が。
[というと、自分が粉砕した樹の欠片を*拾い集め始めた*]
頭さえ入ればどこにでも自由に入り込め…
そして出られたあの日々よいずこ?
[良さそうな隙間を見つけたからといって身体を捻じ込ませ、心地良くはまり寝していたはいい。
だが目ざめると、そこから抜け出せないのだった]
…人の身であるからだ。
今は姿を解くことも叶わぬ。
それもこれも、狩る者などが妖の中に入り込んだりするからじゃ。
く…ゆるさんぞ狩る者めぇ…!
常には見えぬその姿、風の如く牙をむき
心の臓だけ抉り取る。
心を食われたその体
傷は無くとも血を放ち。
体の中央(なか)の心の臓
抉り取れば諸々も。
胃やら肝臓、能、目玉。
ずるりと引きずり己が主への土産にと。
あはれなるかな異形の者、
血をぶちまけて内臓盗られ。
この世に残るは骨と皮。
[...はニィと笑む真理に見つけられ、困ったように一鳴き]
…み”、み”ゃー。
[しかしそのまま誤魔化す言葉を探して目を逸らそうとして、彼女の姿の昨日までとは異なる異様さに、狭い隙間でもがく情けない姿でも、思わずキリリと表情を引き締めて]
…はっ。
どうした常磐のひめ、その傘その浴衣、何よりその眼…!
[高い桜の木の上で、足をぷらりと投げ出して
くちゃくちゃ、ぽきん
行儀の悪い音立てて、赤毛をなびかせ食べるのは
傍目にいつか好んだ林檎飴
ただただ
林檎に目玉はついてるか。
林檎に脳味噌ついてるか。
林檎に血は滴るか]
…まぁ、食べられる、位かなぁ…。
もう少し甘くて美味しいと、思ったのに。
[手の平の、林檎大の肉塊は
血液滴る心臓と神経続きの目玉や脳]
夜斗、ご苦労さん。ほら、お前にも。
[無邪気な顔し、心臓ちぎりくれてやる]
[命の声] [助ける気] [あるか] [ないか] [しゃがみ込み]
[指摘され] [番傘くるり] [残る隻眼の碧] [弧を描く]
ちょいと鬼ごっこをネェ。
夜斗はこれでも少食ですから。
食い散らかすからお行儀悪いけれど。
あの異形、あんまり、美味しくなかったみたい。
でも次の食事は翠の君へ。
美味しいものを見つけたら夜斗にもちぎってやってくれると。
ぬぅ、そうか…にしても、オニの奴らの気の利かぬこと!
追いかけまわす側にまわったが嬉しくとも、常磐のひめのお召しを汚し、何より宝玉のごとき眼までも取ろうとは。
見ておれ常磐のひめ、わらわは無粋で礼儀を知らぬ者には同族・異族関わらず厳しいぞ!
わが爪にて報いを受けさせてくれるわ…
[ぐ、と握っていた拳を開けば長く伸びる爪。
しかし今はそれが届く範囲も限られて、虚しいじたばたもがき]
…も、もうしばし時の過ぎたならきっと。
犬が喰い散らかすなァ多少は眼を瞑っておやりヨゥ。
おや、アタシにもお呉れかえ?
嬉しいネェ。
アタシが狩っても旨い馳走は夜斗と司棋の兄さんにもお裾分けするヨゥ。
一緒に喰らえば酒は無くとも宴かネェ。
[くすりと笑いながら頬へ唇を送り]
あまり犬というと夜斗が拗ねますよ。
たまに狼になれば勝手に偉そうにしますから。
食べかけでよかったら、どうぞ?
[半分千切れた心臓やら手をつけてもいない内臓やら]
そいつァ頼もしいネェ。
[誤解受け] [否定するでもなく] [コロコロ] [軽やかな笑い声]
[もがく仔猫] [暫し眺め] [すぃ] [傘持たぬ白の手] [猫へと伸ばし]
アタシァ気が短いのサァ。
ほゥら、捉まりなヨゥ。
[社に現れた、着物袴の姿。所々黒く染まっているのは返り血か。
ぺたりぺたり。カラコロ。
周囲の惨状など目もくれず、下駄を放り投げ]
メイか。
…無様な。ほれ、手を貸せば出られよう?無理か?
[社の縁の下。はまり込んだ小娘に片手を差し伸べ遣る。
袖には紺に滲みた緋が黒となって。死臭もするやもしれず]
ひとまず爪は仕舞うがいい。
得物を振り回しておっては、でられるものも出られまいて。
[くつくつ。メイを見おろして可笑しそうに笑い声。
惨状にそぐわぬ、笑みとそうと差し伸べた手]
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