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[途切れた言葉のその先を 追うかのように眼を細め]
櫻、櫻霞か雲か、ってな。
散るからこその花だが、
お前が逝ったら櫻が見られなくなっちまわあ。
そりゃあ困るねぇ。
[ひらひら櫻の花びら踊り金の瞳のその奥に宿る色は何色か]
誘うか、俺を。
喰っちまいかねねぇぞぉ?
[笑いを浮かべてそのままに紅の瞳を覗き込み]
さもなきゃ俺が碧に喰われるかねえ。
碧は喰う専門だと謂うがなあ。
[ちゃぷり][湧き出る泉の力]
[両の腕(かいな)に抱きつつ]
人型のままというのも、難儀じゃな――。
[背後の気配]
[飛礫は頬を掠めて瞳と同じ緋色をひくか]
汝れは狩る者におびえているのか。
[泉の水を一掬い][腕を一振り雫は散りて]
[聞こゆる悲鳴は霧で隠して薄い笑み――]
[女にとっては水掛遊び][男にとっては鉛の銃弾]
石の飛礫よりも痛かろう。
――見逃してやるから去ね。
[泉は色濃く霧を宿すがややもすれば霧は晴れ]
[頬を一撫で、染まる緋に眉を顰めて衣を脱ぐ]
やれやれ、また浴び直しか――。
[返り血がいくらか咲いた衣を岸に]
[ちゃぷり][沈むは*水底に――*]
ふふっ……
有塵様は存外にうぶですねぇ……嗚呼、可愛らしい。このようなことで頬が赤う御座いますよ?
それとも、御酒のせいですか?
いずれにせよ、酔った有塵様は可愛らしいですねぇ……。ふふっ……。
[談笑する人妖たちに焦れたのか、油断と思うたか、]
[囲みの端から石礫、]
[ゆぅらり揺れる墨染めの、舞い散る桜に触れたと思えば、]
『ぎゃっ──!』
[逆巻く花風に礫を撥ね返されて、目の玉押さえて転げまわる怪一つ。]
……無粋は好かぬ、と言うた。
[目を半眼にとろんと潤ませ、ぼそり、呟く。]
[喰児に絡まり、吐息を掛ける。其の刹那――]
嗚呼、いやだ。
どこからか石の飛礫が。
無粋な方も居られますねぇ。
[遥月の頬に、うっすらと血の紅色。]
わたくしは、血が嫌いだと申しましたでしょう……?
[悲鳴聞こえて視線をやれば]
ははあ、やつら懲りてねぇみたいだなあ。
墨染めの櫻も見た目に反して怖ぇ怖ぇ。
綺麗なものほど危ないねぇ。
[飛んだ礫を払い除け
白い頬に流れる血を舌でぬらりと舐め取った]
さぁて、甘いお誘いは嬉しいが、
ちぃとやつらの体に覚えこませなきゃならねぇ事があるみてぇだなあ。
[ひらひら手を振り歩み出て、
*おいたのアヤカシねめつけた*]
[次々と飛び来る礫を花弁含んだ竜巻で防ぐが、]
[酔いに赤らんだ顔にはありありと嫌気の差した表情が浮かぶ。]
面倒臭い。
喰児、何なら見せてやれ。おまえの力。
少々痛めつけられれば、格の違いが分かるだろう。
[と、遥月の声音に気付き、]
……こちらの方が先に来た、か。
[くく、と嗤う。]
[掛けた言葉が終わらぬうちに緋の鬼が歩み出るのを見て、]
[暢気に手を叩く。]
ほほ。面白うなってきた。良い酒肴だ。
[にやり嗤って酒をまた。]
は………んっ。
[頬の血を舐めとられ、潤んだ視線を喰児へと。]
あらあら、ではわたくしも加勢致しましょうか。
わたくしに石の飛礫を投げたのはどなた?
ああ……貴方様ですか。
[カラコロと歩み寄り、飛礫を持った妖しの身体をそっと抱く。己の掌をゆるりと胸から腹へ、そして相手の膨らむ場所へと滑らせる。]
嗚呼……いやだ、いやだ。
[紅の唇を、飛礫を持った妖しの唇に重ねる。くちゅくちゅと唾液を吸い取り、嫌がる舌を絡ませ転がす。唾液で溶けた紅を舌で押し込むと、唇を放し、耳元で囁く。]
嗚呼、貴方……
『愛しております』
[次の瞬間、遥月の目の前に居た妖しは、ずぶずぶと黒く腐り落ちた。]
……味はいまいち、といった所ですねぇ。
[ぺろりとひとつ、舌舐めずり。]
さて有塵様。
……わたくし達、いよいよもって憎まれてしまいましたねぇ。如何なさいます?
このまま蹴散らすも良し、喰児様に殲滅をお任せするも良し。
御酒の肴をご所望で?
[白面の若衆の手管の一部始終を眺めていたが]
[流石に酒を呑む手を止める。]
……なるほど。それがおまえの技か。
契り得ぬか。
[黒く崩れて原形を留めぬ怪の残骸に目を落とし、]
[それでも変わらぬ夢幻の眸。]
[瓢を掲げて残った酒を揺らし、]
言ったろう、おれは面倒臭い。
喰児に任せて高見の見物と洒落込むよ。
桜の上にて酒盛り…。
おまえも来るか?
[朧な笑い。]
ええ、有塵様。
誰とも決して契り得ぬ、難儀な身体でございますでしょう?
[紬の袖ごしに、くつくつと笑う。]
いいえ有塵様、たまにはわたくしも舞いましょうぞ。せっかくの紅をこのような無粋な方々に使うのは心踊りませぬが、目には目を、歯には歯を……致し方ありますまい。
有塵様。お気が変わりましたら、いつでもご加勢下さいませね……
[風呂敷包みをヒラリ解き、取り出だすは毒紅の器。風に吹かれて、閉じ込められた桜の花びらは、ヒラリハラリと主の元へ。]
嗚呼……いやだ。
わたくしの毒針が、このような無粋な方々相手にも疼くだなんて……。
[紅の蓋を開け、白い指先に惜しげもなくべとりとつける。唇に紅を乗せ、動かし紅をゆっくり延ばし拡げる。紅を乗せた遥月は、ぐるりと周囲を見回した。]
嗚呼、皆々様。
覚悟は、よろしゅう御座いますか?
[其の紅色の唇はひきつれるように歪んだ――*]
[淡絞り] [白の浴衣] [数多浮かぶ] [赤黒の華]
[片袂] [赤黒に染まり] [一層深いは] [墨の残りか]
白水の姐さん、半刻程泉を貸してお呉れヨゥ。
[白の少女] [見えぬ木の裏] [声かけ] [気配消える]
[剥き出しの白い肩] [かかる常盤色] [滑る水] [清ら]
もゥ好いかえ?
[泳ぐ夫婦金魚] [隻眼の碧] [追いかけ] [弧を描く]
[白い手伸べ] [パシャリ] [水面叩き] [コロコロ笑う]
未だだヨゥ、もう少しさァ。
[赤黒の華咲く] [白の浴衣] [羽織り] [帯締め]
[常盤結い上げ] [紅引き] [映る面] [窪んだ隻眼]
[殺気立った気配] [取り囲まれ] [薔薇色の唇] [吊り上がる]
おや、遊んでお呉れかえ?
生憎と兄さん達じゃ咲き乱れるにゃ足りないヨゥ。
嗚呼、でも紅い血が見たいネェ。
[コロコロコロリ] [笑う声は軽やか] [合図になるか] [地を蹴る異形]
ほゥら、捕まえてご覧ヨゥ。
[ひゅうい] [振った白の手] [見えぬ糸] [木の幹にかけ]
[高く高く跳ね] [赤黒の袂] [はためかせ] [木から木へ]
こっち、こっち、此処だヨゥ。
[ひらりひらり] [飛び回り] [飛礫も刃も] [かわすばかり]
[不意に] [何が起こったのか] [一匹の異形] [腕が飛ぶ]
[辺り見回す] [異形達眺め] [幹に腰掛け] [コロコロコロリ]
捕まえたヨゥ。
[赤黒の袂] [煙管取り出し] [薔薇色の唇] [咥える]
[火打石を打つ間] [いきり立つ異形] [眺めて] [ニィと笑み]
下手に動くと危ないネェ。
[煙管持つ白の手] [ひらり] [舞う様に返し] [紫煙吐く]
[ごとり] [転がる異形の首] [見えぬ糸] [張り巡らされた巣]
もう遅いさァ。
[顔色を変え] [背を向ける異形達] [ひらり] [返す白の手]
[断末魔も無く] [転がる肉片] [広がる血溜り] [響く軽やかな笑い]
[はたり] [揺れる] [苺色の鼻緒] [白の足] [片膝立て]
[ゆるり一服] [仄か薫る桜] [白粉] [咽帰る程の紅の香]
嗚呼、良い、好いネェ。
[太腿に覗く蝶] [隻眼の碧] [濡れて] [広がる紅見下ろし]
[くゆらす煙管] [吊り上がる薔薇色] [眇める隻眼] [落ち窪んだ隻眼]
[カァン] [幹叩く煙管の音] [肺に残る煙吐き] [地に降りる]
さァて、旨い奴ァ居るかネェ。
[血溜り眺め] [伸ばす白の手] [ぶちり] [掴み出すは心の臓]
[てらてら] [紅い其れは] [まるで林檎飴の如く] [妖しく光り]
未だ温かいヨゥ。
[うっとり囁き] [薔薇色の唇寄せ] [一口齧り] [染まる口許]
[紅より紅く] [濡れた唇] [ちろりと舐め] [浮かべる三日月の笑み]
[一口齧り] [投げ捨て] [べちゃり] [潰れる紅]
[濡れた五指] [丁寧に舐め] [染まる口許] [指先で拭い]
未だ未だ足りないヨゥ。
束ンなってかかって来る様な奴等じゃお話にならないネェ。
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