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[ふと声のする方を向けば、眠ってばかりの犬の童子。]
[……それは、]
おまえは。
[瞬時に警戒の色浮かび、ざっと風巻いて、後ろ下がる。]
おまえは…・・・確か「しき」とか言うたな。
物の怪狩り立てるという、狩人だそうな。
開耶を殺めたもおまえか。
[硬く冷たい面に、黒髪の合間より鋭く光る黒い眸。]
[飛びのかれても、かすかに笑うだけに留め]
あぁ…。その手の扇…あの人の…。
喰らったのは…僕じゃぁ無い…。
夜斗は、多分血の味知っているだろうけど
桜の木だったのかなぁ。
肉が食べれなくて、悔しがってた。
[からからと笑い]
でも、貴方に何かしようとは思わない…。
僕は、桜も好きだから。
[それだけいうと、またふらりと踵を返そうと]
何故、何故、物の怪狩る。
人も喰らわぬ、ただただ在るだけの者も居ったろう。
何ゆえに。
それがおまえの性なのか、そうせねば命永らえぬか。
人であれば、そのようなことは無かろうに。
何故に徒に命狩る。人も物の怪も等しく生きておろうに。
[と、低く鋭い声音で捲くし立てた後で、]
[ふっと思い出したように、]
……一応は尋ねておこう。
おまえは彼のおとこか。契りを果たしに参ったか。
…さぁ。
僕の母さんが…物の怪は狩るものと教えてくれたから。
いつも、異形の物の怪ばかり、狩ってたけど
人の形(なり)した物の怪狩るのも、また面白い。
[焦点合わぬ目でにやりと笑い。夜斗は殺気も見せずに]
生きるには食う、
なら物の怪も…命食って…生きてるんでしょう?
契り…?
契りとはなんでしょうか…
あぁ、遥月…様が…そのようなことを…。
あれを契るといいますか…
なら、貴方も僕を食いたいのですか?
契るとは、そのようなことでありましょう?
おれは桜。
ただ想い人を待ちて咲くだけの桜に過ぎぬ。
人の命も魂も、まして物の怪どもを喰ろうた事などないわ。
[語気鋭く言い返す。]
…桜の儚さは…人の魂と聞きますが…。
一体貴方様の足元…いくつの死体を隠していらっしゃる…?
魂散らねば桜は咲きませぬ。
[からかうように、挑発するように]
確かにひとを喰らう怪は多い。
それはそのように生まれついたのだ。それらが如何になろうともおれは知らぬ。
が、ひとを喰らわぬ怪も居ったのだ。
開耶……
おれの樹の下には、おれの骸が在るきりよ。
これ以上骸は要らぬ。増やす気も無い。
仮令春終わるを待てずとも、それがおれの誇り。
ただ、花にて在るがおれの。
喰らわぬから…喰らわれぬとは…道理がいきませなんだ
喰らわぬ怪が喰らうものの如何を知らぬなら
その逆だってありえましょうに
[くつくつと。]
妖であれば狩るのが…僕の為すことゆえ…
[吐き棄てるように言い捨てて、]
おまえが彼のおとこでないなら、どうでも良い。
おまえが憎いが……おれは花であると決めた。
花なれば、ただ咲くのみ。
狩ると言うなら手向かうが、そうでないなら殺す謂れが無い。
然らば。
桜の花が魂留むるのなら
今貴方を殺めて開放してやるのも情けかと
[濁った蒼い目を細く歪ませ、有塵へ向き直り]
春終わるを待たずとも…今、殺してやろうか?
[突然に口調が変わり、蛍の火を顕わしながら]
ふん……おれも狩ると言うか、小童が。
生憎とおれは、去ぬるなら彼れの手でと決めた相手がいる。
そう容易くはやられぬぞ。
[蒼い面、ますます血の気を喪って、白く、]
[けれども、硬く。]
[白い面を見つめ、ふ、と目を緩め]
なら、その者に殺されればいい…。
今は、何もしたくない…
[それ以上は何も言わず、そのままふわり、と霧と消え]
[月明かり][揺らぐ波紋]
[景色はいつもの清浄な泉]
[男と超えた血溜まりも今はすっかり清められ]
――……汝れはもう、居ないのだな。
冷たい手――汝れの手は、あんなに暖かだったのに。
[過日繋いだ手を見つめ]
[数珠握り締め水面に立つ]
己は百鬼と言うてたが、遠い、遠いわ。
汝れは百鬼にはなりきれぬ……。
[どういう意味を含めた言葉か]
[冷たい緋色][寂しさ消えて][ただ終焉を*求めるのみ*]
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