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甘露な魂ねぇ。
見繕うか、それとも俺を喰ってみるかぃ?
[眼を細めて問いかける。
顎に手を当てまた笑う。
ふっと馨るは扇の色の]
ああ、琥珀の兄さんか。
櫻の樹の満開の下だ、舞ってくれると嬉しいがなあ。
[かたかた鍔鳴り、万次郎。
ぶつぶつなにやら呟きながら]
万次郎は愛剣とお喋りかあ。
刀も腹が減るんだねえ。
[低く笑って酒を呑む。]
[藍の浴衣を枝に掛け干す]
[腰を下ろして晒した肌に手ぬぐいを当てる]
少々呆け過ぎたわ。
[つぅと流れる薄墨拭いきり]
[声に振り向けば]
……開耶か。なぁに少しばかり酒に酔いすぎたのよ。
[言って袖を通すは先ほど物の怪から剥いだ黒の浴衣
物の怪は裸のまま何処かへ逃げようか]
[変わる空気の香り。琥珀の色を思い出しながら]
可笑しいか、赤鬼?
こやつらも妖しの身。
我に使役されようとも、ひとつのあやかしだ。
腹も減って当然。其方も腹は減るだろうに?
[愛しげに指先は柄を這い。
撫でる 緋色の柄。
撫でる 白緑の柄。]
それとも…赤鬼殿は、名だけのヒトか。
我はあやかしの、桃太郎か。
[くつくつ。謎掛けだか挑発だか]
[陰を覗けば妖は泣く泣く逃げようか。
見送り戻せば黒浴衣]
やれ、酔いのあまりに酒でも零したか。
[屋台の壁に肩預け。
見遣る瞳は細まりて]
それでは容易く人に狩られるぞ。
狩ろうとするならば逃げらるは確かだろうて。
さて、それならば酔われておった方が良かろうか?
茄子の兄さんもだが、兄さんの獲物も難儀だネェ。
御伽噺の鬼退治、お供は犬と猿と雉かえ?
おや、ひとつ足りないじゃないかィ。
[刀に語る] [万次郎の様子] [眺め呟き]
[俺を喰うか] [赤鬼は笑う] [ニィと笑み返し]
喰児を喰っちまったら誰に苺飴強請ろうかィ。
亡骸抱いて咲き乱れるアタシと誰か遊んで呉れるかえ?
開那の兄さんが来て舞うンなら、一つ一緒に舞おうかネェ。
[ばさり、黒い手ぬぐい枝にかけ
下駄も根元に揃えておけば]
かっかっか、そのようなものだ。
[浴衣の合わせなおして
屋台の壁に凭れる開耶の傍に歩み寄る]
なぁに、容易くは狩られはせんよ。
少々不得手があるのみ。
[からり、笑って開耶の顔覗き]
己が人を逃がすとでも?
[常葉の声に、柄を撫でる指止めて]
…そうな、青鬼の得物も厄介だろうに。
もしや我の得物より厄介ではないか?
ふむ。桃太郎は供を連れておったな。
しかし、犬猿雉などと呼ぶとこやつらがへそを曲げる。
勘弁しておくれ、常葉の君。
[再び鳴り出した双刀。
チリチリ、カタカタ。…―――チャリ。
指で抑え遣り]
嗚呼。其方の言葉で、また機嫌を損ねたようだ。
林檎飴の恩を仇で返すか、常葉の君?
[言葉の端々に滲む苦笑。双刀に対してのものか]
[寄れば拭わぬままの頬の緋色は見えようか。
懐入れた右手の先に扇を触れつ]
不得手か。
知られるば難儀なこととなろうな。
[覗く藍に琥珀は閉ざし]
さて、青司の手並みなぞ知りはせぬが。
杯の酒を零す程に手元危く酔うておれば
人も容易く獲り逃がすだろうと思うたまで。
[真理の顔をついと覗き込み]
ははは、そう睨むなぃ。
[杯相手の唇に当て、
万次郎の言葉に答え]
ああそうだな、面白ぇ。
剣のナリしたアヤカシか。
そうだな、皆同じだ、腹は減るんだろうさあ。
[金の眼細めて舌なめずりを]
アヤカシ桃太郎に
ヒトの鬼たぁ
お天道様もびっくりさあ。
やってみるかい、喰らってみるかい?
俺もそれなりに腹ぁへってるからなあ。
[言葉遊びを楽しむように、刀と男に語りかけ]
知られれば難儀は己よ。構いはせぬがな。
手並みを知る時は食らう時だろうて。
知らぬままがよかろうよかろう。
かっかっか、云われても仕方の無い様だのう。
なあに手元が狂えど如何様にでもなるわ。
[ぺたり、裸足は一歩踏み出して
頬の赤をまじりと見詰める]
その額は如何したか。
お前さんのなりからすれば、血の気の早い事はなかろうて。
つまらぬ喧嘩の流れ弾か?
さァて、茄子の兄さんの事ァ詳しく知らぬけれど、墨絵諸共に茄子の兄さんも水に解けたりしてネェ。
[濡らしてみるかネェ] [冗談交じりに] [コロコロリ]
[未だ齧らぬ林檎飴] [手にした其れ見] [ニィと笑み]
おや、そいつァ御免ヨゥ。
頼もしい家来のお陰で桃太郎は鬼にすら勝てたのさァ。
貶すどころか褒めた心算だったんだけどネェ。
貰った林檎飴は大事に食べさせて貰うヨゥ。
[寄せられる盃] [尖る薔薇色の唇] [僅か開く]
[ちろり] [覗く紅い舌] [酒舐め] [すぃと身を引き]
昨日に続き今日まで是じゃ睨みたくもなるヨゥ。
[木目の入った盃] [白い手の中で踊り] [ひらり差し出す]
亡骸抱いて咲き乱れ、かあ。
咲き乱れんなら俺ぁこの眼で見たいねえ。
[誰が渡すか苺飴、
常盤の花が咲くのかと]
誰が遊ぶか、相棒はどうかねえ。
折角なら碧と遊ぶのは俺がいいねえ。
ああ、舞か。
そいつぁいい。
香りはするがまだこねぇな。
楽しみに待つとするかい。
やれ、なれば知らぬままが良いか。
青司の不得手を知れれば我は愉快だが。
[くつり嗤いて双眸開けば藍は更に程近く。
裸の足が立てる音に瞳は其方へ向かいつも]
…これか?
その辺りの妖が石を投げてきただけよ。
白金の狐、どうやら我らのみならず、他の妖にも伝えたらしく。
石飛礫しか投げられぬとは妖は狩られるが余程怖いらしい。
[くつくつくつ。
零るる声は狂気色]
[金と緋のあやかしに向け
ひらひら
掌を振って見せ]
遊ぼうとも、そう面白可笑しくもないぞ。
こやつらは我に使役されるほどのあやかしよ。
程度は知れておるだろうに?
それに気が向かぬと手を抜くでな。
其のツケは我に廻る廻る。
其方と、戯れるのは其方がヒトであった時にしようぞ。
遊びならこちらだ。やるか。
[三つの賽がのった黒の盃とりだして]
[かすかに瞼を震わせて薄く薄く目を開ける。
昨夜は確かに夜に眠り、今また夜かと疑うか]
…ん…?
[長く眠った瞳には景色すらも捉えられず]
見たけりゃ別の魂お呉れヨゥ。
アタシァ泣いて咲いて乱れて遊ぶのさァ。
[変わりに青鬼] [遊ぶと謂う]
其ンなら代わりに茄子の兄さんの魂でも喰おうかネェ。
茄子色の亡骸抱いて喰児と鬼ごっこかえ?
[冗談か] [本気か] [コロコロコロリ] [笑う声軽やか]
[ひら] [ひら] [はらり] [舞う花弁] [見詰め] [濡れる碧]
開那の兄さんや薄紅の花弁と舞ったら益々酔っちまいそうだネェ。
やれやれ、お前さんも己で遊ぶ口か。
[半目で肩を竦め、続く言葉に目を顰めるか]
成る程、成る程、かっかっか。
寝首を掻くより先に礫を投げるとは、
少々知恵の回らぬものよのう。
[さらり、顎なで傷跡眺め]
さてはて、手ぬぐいは汚してしもうたな。
仕方ない動かずじっとしていろ。
ふぅむ。先の様だと、真に溶けてしまいそうな…。
[墨色に染まりかけた下駄の跡を思い出し]
そうだったか…。
ヒトに加担する獣などと考えていた我が悪かったかね。
済まなんだ、火影に垂氷。常葉の君もだ。
[肩すくめ。俯いてあくびを]
[絹の白い手差し出す器、
無骨な掌受け取って]
まぁた機嫌損ねちまったなあ。
いけねぇいけねえ。
[つと身じろぎをする姿。]
よう、おはようだな、司棋?
随分長い眠りだったぜぇ。
まるで眠り姫だな。
[笑い含んだ声色で]
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