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やれやれ、お前さんが自分でゆうたのであろう。
稚児も稚魚も変わりはせぬわ。
云われて嫌と云うならはじめから自分で申すな。
物の怪に男も女もあるか。
生るように成れば良い。
[地面に叩きつけられた杯見下ろし]
願うなら、お前さんの手で殺しに来ればよかろうて。
それでも己は恥じぬわ。愚かなれど選ぶならば恥じるこそ恥。
[きっと月を睨むも一時。万次を眺め]
さて、わっぱが人か。そうかそうか。
では約束事片付けば己が喰らうか。
それともお前さんが往くのかのう?
[赤と青のやり取りをただ穏やかに見守って]
[遥月の様子に視線を落とし][けれど笑みは消さぬまま]
本当にいいのか――青司。
見たいものとは限らんぞえ。
[ゆるりと答えるも足は泉へと向かおうか]
[はたと立ち止まれば][万次郎へと振り返り]
――妾は魂を視る者ゆえ、肉の味では区別がつかん。
喰児とて恐らく魂見ても区別はつかんじゃろう。
どちらが真か、どちらが嘘か、はたまたどちらも真か嘘か。
言えることは、妾とて汝れを半信半疑で視ておる。
妾を信ずる必要はない。
司棋が死んで妖しと出れば、汝れの首を狙うまでじゃ。
[そうしてゆらり、歩を進め]
[命の灯と共] [蛍炎消え] [首元紅に染まる] [白い猫一匹]
[眺める双眸] [碧と漆黒] [白い面] [闇を覆う蝶が揺らめき]
盃ひとつで好くなっちまったネェ。
とまれ、買い物の途中だったのさァ。
もう仲の悪かった命の姐さんも居ないンだし、司棋の兄さんも気が向いたら宴席に顔出すと好いヨゥ。
[くるうり] [番傘回し] [踵返し] [有塵の盃ひとつ買い]
[序に瓢箪買い足し] [しゃなりしゃなり] [宴席に戻る]
今宵も集まってるじゃないかィ。
[紅の目尻に、一筋の涙。カッと見開く遥月の目は怒りにうち震え、叫ぶ声は裏返る。]
どうせ貴方たちは、こぞってわたくしを馬鹿にしていたのでしょう!ええ、そうに決まって居る!!
気楽に生きて、気楽に人も妖しも喰らえる貴方たちなんかに、わたくしの苦しみなんかわかるはずがない!!女とは永久を契れず、男はいつもわたくしを捨てる!……わたくしは永遠にこどく………ッ、ゲホッ、ゲホッ……
[声が掠れた頃、耳に届くは……]
――司棋様が、狩る者………!
よう、万次郎。―――あの小僧がかい?
へえ。
[僅か金の眼光らせて]
遥月、かっかすんなあ。
ほら、綺麗な顔が台無しだぜえ。
[少し顔を傾けた。
白水見れば笑みのまま]
ああ、聞いたぜえ。
魂の声聞くんだってなあ。
おもしれぇ力さあ。俺のやり方とは真逆だねえ。
[転がる猫の死体、夜斗が一口に飲み込んで。
バキ、バキリ、と骨の音が響いた。
闇色の狼の体はまた普段の夜斗の姿へと]
…さて…。面々を見るのが楽しみ…かな…
どうやらとうとう面が割れたか。
[にや、と笑うと、夜斗を伴い、宴の場へ]
信じたい方を信じなあ。
俺ぁやりたい様にやるだけさあ。
[くつくつ笑いで男を見
相棒の声に肩竦め]
そうかい、そいつぁ残念だ。
殺りあう前に一杯ってのもいいかもなあ。
判らぬわ。他の心なぞ何一つ判らぬわ。
己が莫迦にしていると思うのならお前さんがそう思うだけ。
己はひとつも莫迦になぞしておらぬ。
[それきり月に背を向けて、
カラコロ歩く白の後をついて往く]
見たいものは眼で見ると云うておろう。
何が映るか、さてはて、同じものが映るかどうかひとつ眺める。
いいえ喰児様………
わたくしは醜い男で御座います……
[くるりと背を向け、万次郎に呟く。]
……万次郎様、有り難うございます。
さすればわたくし、司棋様に……事を確認し、事の如何によっては……討ちとう御座います。
……それでは。
[踵を返し、宴の席を後にする。]
落ち着け、遥月…。
主様の前に出れば、誰しも塵芥のようなもの。
男も女も、老いも若きも、意味など無いに等しいのだ。
我も古き刀より出し身なれど……――…。
人の姿にありては男の身なれど。
主様を前にすれば、此の身など無。
さて、無でさえあるかどうか。
無と云う名さえ与えられるかどうかよ。
――嘆くのは其方だけなどと思わぬことだ……ッ…――。
[対照的に低く地を這う声音にて、遥月へ]
よう、碧。
有塵は寝ちまったようだなあ。
[酒を乾しつつ笑って見せて]
そう卑下するもんじゃぁ無いぜえ、遥月。
醜いたぁ随分だ。
綺麗なのによ。
お前の身の上は知らねぇが
俺ぁ嘘は謂わねぇぜえ。
[続く言葉に頬杖ついて]
ああ、行って来なあ。
好きにするが良いさ。
……有り難うございます、万次郎様。
[それだけ残し、遥月は林を歩く。遠くに見えるは……]
司棋様………
[――と、血のにおい。]
[月の姿を見送って尚、沸き上った想いは収まらず。
手酌で盃を満たしては干し、満たしては干し。
赤の隻眼、問う声に首肯する]
………そうよ。
其方の云う『わっぱ』が狩るモノであった。
喰らいにゆくか?…童を喰らったように。
[ふと盃に満ちた酒のおもてへ視線を落とす]
………司棋様。
お会いしとう御座いました。
[遥月の唇が震える。紅の視線は、司棋を捕らえる。月明かりで血まみれになったことがはっきりと分かる――]
[カラリ][コロリ] [下駄二つ]
[泉のほとりへ近づけば][まだ少しだけ血の香り]
――すまんな。
妾が派手に暴れたものじゃから、ところどころ水溜りじゃ。
転ぶでないぞ?
[くすり][くすくす] [笑って言った]
嗚呼、お休みみたいだネェ。
司棋の兄さんが狩る者だってェ騒ぎかえ?
[碧と漆黒] [弧を描く] [漆黒を包む黒き蝶] [翅揺する]
寝た子が起きたヨゥ。
[万次郎の声] [視線すぃと] [赤の少年へ]
兄さんは司棋の兄さん狩るンかえ?
鬼ごっこの始まりかネェ。
[遥月の震える声
自分の体を見やれば
メイの返り血で染まった浴衣]
何か用事でも?
[唇が乾く。他の人妖ならいざ知らず。
よりにもよって彼と会うとは]
喰らうさ、喰らうとも。
己が、揺れたとて何一つ変わらぬ。
巡り巡る鬼ごっこは散るまで続くものよ。
[万次に言い残しカラコロリ、
泉に着けば血溜まり踏まぬように、ひょいと飛び跨ぐ]
やれやれ、本当に派手にやったようだ。
白でも虫の居所悪い日もあるのか。
転べば災難よのう、まったく。
[――誰かを殺したのですか?
――司棋様が狩人とは真ですか?
様々な想いが交錯する中、遥月は唇を動かす。]
……宴には、行かなかったのですか?
何か……ご用事でも?
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