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我は人などではない。
…と言えども、信じられるとは思うていないが。
夢の中に在れば仕方があるまいな。
犬も、か。
なれば…
[懐から取り出すは薄桃色の扇。
開けば甘い香が漂うか]
[ふぅわり。
一振りすれば景色は霞み。
その内で白金の狐が告げるだろう]
[ぱちん。と扇を閉じればたちまち現へと戻ろうか]
[目の前で扇を振られ 漂う香に眩暈を覚え
朦朧とした意識の中で狐が現れ伝言を]
…っ、何…?
[ぱちりと閉じられた扇の音、
現実と現の強制移動に酷い立ち眩み
膝の力が抜けそうになるものを
夜斗につかまり何とかしのぐ]
な…るほど、このような事態が。
で、僕らに何をしろと?
まさかこの狩るものを捜せということでしょうか?
ああ…慣れぬ者には苦しいか。
次があれば気をつけよう。
[閉じた扇は懐へ。
瞳はすぅと細められ]
捜し出し捕えろと言いたいのだろう。
面倒であるが、主に捧げるならば仕方あるまい。
さて…其方は人か、妖か?
[返る問いはひとつしかなかろうが]
[カラン] [コロン] [泉へ向かう]
[二人] [一人は顔見知り] [一人は知らぬ]
おや、先客かえ?
司棋の兄さん、昨日は酒が過ぎちまったみたいだけど大丈夫かえ?
[カラン] [コロン] [小首傾げ]
[見知らぬ顔] [顔向け] [ニィと笑み]
兄さんもかえ、災難だネェ。
仮令人とてそんな問いに莫迦正直に答える者があるのかえ?
[立ち眩みは未だ直らず、やや顔は青ざめ]
失礼…やはり少々当てられたようですよ
僕…は…貴方からどう見えるのでしょうか?
あのようなことを問う時点でお分かりなのでしょう。
狩るものなど捕らえ捧げてたとて主様はどうされるおつもりか?さして美味くもないでしょうに。
しかし、心には留めておきましょう。
[下駄の奏でる音。
巡らせれば辿り着くは常盤色]
災難この上ない。
答えが返るとは思ってはおらん。
なれど、聞かずにはおれぬといったところだ。
[そうして、犬を支えに立つ者に]
さて…我にもわからぬ。
信じられるは我のみよ。
主の考えは我にはわからぬ。
なれど望むならば仕方あるまいて。
[ふと現れた常葉色 青い顔を何とか隠し]
常葉の君…
昨日はやや過ぎてしまったようで。
ご心配をおかけした様で失礼を。
[扇を持つその男には]
主様の命とはいえ…あまり関わりたくないですね。
僕はこのまま静かにいたいのですが…叶わぬか…。
皆様方とまた桜の下で杯を交わしたく。
ここであったも何かのご縁、司棋と申します。
どうぞお見知りおきを。
全く。
[ゆぅるり、頷き]
桜の下、か…
[零れる音に混じるは何の色か]
…司棋。
我は開耶。知らずとも良いならば忘れるが良い。
[扇を仕舞うまま手は懐の内。
手放せぬは、さて、何の為か]
[コロコロコロリ] [軽やかな笑い声] [何時も通り]
[泉に寄り] [湖面を覗き込む] [紅と黒の夫婦金魚]
答えの無い問いを幾らしても無駄だろうさァ。
血肉が味わえるンなら兄さんも楽しんだら如何かえ?
[遊螺り] [振り向き] [顔見上げ]
[薫る白粉] [桜の色香] [司棋に顔向け]
春の宵風は好かったかえ?
また酒宴が開けるンなら兄さん達が何者でも構わないヨゥ。
でもこう物騒じゃあおちおち転寝も出来やしないネェ。
[濡れた赤髪] [青ざめた顔] [覗く碧細め]
[コロコロコロリ] [笑って] [また金魚を眺め]
[櫻の大木、木の枝の端
緋色の男が座っている]
なんだぃなんだぃ、
こいつぁなかなかどうして物騒じゃねぇか。
御狐様もどうしてうっかりものだねぇ。
[胡坐をかいて頬杖ついて
口元の笑みはにやりと浮かぶ]
そう、此れが鬼ごっこ。
遊び半分で謂ってたことが
本当になろうたぁこれはもまた縁かねぇ。
―境内の林にて―
嗚呼、貴方……ッ
はっ………あ………
[幾度と数えることすら厄介になった、或る男との「情事」――情を込めてはならぬ、身体だけに刻めと窘める遥月の肢体にかぶりつくように、「若旦那」と呼ばれる男は胸に刻まれた蝶に口づけし、何時もより深く深く遥月を求めている。]
嗚呼……いけません。わたくしを求めては……ッ。求めるべきは御身に流れる貴方だけの悦……嗚呼、……それだけで、充分でございましょう……?
[自身の身体を貪る男を宥めるように、遥月は白い指でついと男の頬をなぞる。其の感触に男は目を見開き、遥月の着物を乱暴に剥ぎ取った。一糸纏わぬ姿になった遥月を眺め、男は呟く。]
『………嗚呼、遥月。愛しているよ……』
[狂おしい程に遥月を求める男の髪を、白い指が梳いた。]
嗚呼……いけません……その言葉は……ッ……
[遥月の言葉を制するように、男は遥月の唇に自分の唇を重ね、音を立ててその紅を貪る。]
『嗚呼……遥月。遥月。お前は私のものだ……誰にも渡さぬ……!嗚呼、愛しているよ……』
[男はうわ言の様に呪文を繰り返し、遥月の白い肢体を突き上げる。しばしの悦楽――そして、男は絶頂へと導かれていった……]
開耶 様。心得ました。
しかし次もし香を頂戴するならば
もっと別の香を所望したく。
[これでは折角の香でも咽てしまう
笑いながら真理へも声をかけ]
春の宵は心地よく。夜斗が守ってくれますよ。
昨日はお見苦しい所をお見せしましたが
次はきっとお付き合いをいたしましょう。
[蒼い瞳は鮮やかさ、黒い瞳は艶を増し。
面白そうにくすりと笑う]
[鈴音のような笑い声。
向かう視線は相反し、遠く空の向こう]
…無駄とはわかっているつもりだが。
やれ…無駄は好かぬのだが、どうしたか。
[顔は落ち、視線は計ったように合い]
…血肉はいらぬ。
我が望むは静かのみよ。
『はっ………ぐ………うわあああああッ!』
[遥月の身体を突き上げ、絶頂にまで達した男が、次の瞬間には地獄の苦しみへと叩き落とされる。口許から泡を吹き、男根は赤く爛れ、全身がみるみるうちに青ざめてゆく。]
嗚呼……だから心にわたくしの紅を刻むなと、申しましたのに……
[青ざめた場所はやがてどす黒く染まり、ぶつぶつと黄色い気泡を立てて腐ってゆく。其の様子を眺めながら、遥月は結城紬を着込んでいる。]
貴方……愛しき貴方……
わたくしの紅は、毒の味……。
貴方の精は、わたくしの糧……。
貴方の『愛』は、死への誘い……。
[立ち上がり、土の上で焼け爛れた黒い塊を、遥月は紅の視線でついと見やる。]
……さようなら、貴方。
[それだけ告げると、遥月は微かに下駄を鳴らして其の場を去った……]
[寄り添い] [離れて] [擦違う] [夫婦金魚]
[パシャリ] [水面を叩き] [尾を揺らす出目金達]
夜斗は矢張り賢いネェ。
頼もしいネェ、じゃあまた呑もうかィ。
次は酌もして貰えるらしいから、旨い酒を捜しておくヨゥ。
[開耶の眼差し] [交わる碧] [僅か弧に笑ませ]
無駄は好かぬのに無駄を為すなんざァ本当に難儀だネェ。
嗚呼、五月蝿くしちまって悪かったかィ。
アタシも静かは好きだけど他が在るとついはしゃいじまうのさァ。
[名を繰り返す音。
笑う声に視線を其方へ]
さて…我はひとつの香しか持たぬ。
なれど程を操ることは出来ようか。
それで良くばまた何れ。
[懐の内、ひとつ開き、また閉じて]
[香り立つは仄かだろうか。
それとも先の残り香に全て打ち消されてしまうだろうか]
[僅か細まる碧。
すぃと視線はそれから逃れ]
ああ、構いはせぬ。
ひとつふたつなら気にはならん。
何も無きは虚しい。
なれど騒がしは好まぬ。
賽の眼のようにわかんねぇことが沢山だ。
苺飴のためにアラシをださねぇといけねぇんだがなあ。
……ん?
[片目で見た先、見慣れぬ男。
金魚の泳ぐ泉の傍で
碧と赤と、あれは琥珀色]
あいつぁ見たことねぇなあ。
人間混ざってるってことだがさてさて。
狩るか狩られるか。
楽しい鬼ごっこになりそうだぜ。
今は、ひい、ふう、みい……
十一ってとこか。
[ヒトの姿を模って
戻れぬ呪いは11体。]
はぁん、ぞろ目じゃねぇか。
縁起がいいねぇ。
[軽口叩いて高揚感。
危ない橋ほど面白い。]
[火照った身体は其のままに、微かに下駄を鳴らして歩く。]
妖しの気が、ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ……
嗚呼、微かに馴染みのある心地。そして………
[白い指を紅い唇にそっと寄せる。]
……白く輝くあの色は、何処へ……
[微かな胸騒ぎを覚えながら、遥月は妖しの色が揺れる場所へと歩いて行った。]
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