情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
ああん?
[視線をついと地面に戻し、思い詰めた黒を見る。
笑いは常のもののまま]
飽きるほど喰らってきたからなあ。
分かるさあ。
[くつくつ笑い]
……それでは。
おまえはおれも人と疑っておるか。
おれも喰らいたいと……然様に思っているか。
[常と同じ笑い浮かべたその顔その目をじっと見据える。]
ああ?
[見据えられては眼を細め]
お前も知ってるだろ?
俺ぁ愉しけりゃぁそれでいいのさあ。
ヒトもアヤカシも関係ねぇ。
それに、お前を喰っちまったら
櫻が枯れちまうしお前と酒も呑めねぇじゃねぇか。
俺ぁそんなのぁ御免だねえ。
白水も……判る、と言うた。
死した者の魂が見えると。魂を視れば、人か怪かすぐに判ると、然様に言うた。
山吹の女童…蘇芳か、あれが正しく笛の付喪神(つくもがみ)と教えてくれた。
ほお、白水がねえ。
面白ぇ術じゃねぇか。
俺と違ってすっとしたやりかただがねえ。
[腕を組んで頷いた]
確かにあの嬢ちゃんはアヤカシさぁ。
おれは喰わぬと言うのなら、では他の者は……?
おまえは人だろうとあやかしだろうと、喰えればそれでいいのではないか……?
[顔を伏せれば、ざんばら髪が面を覆う。]
[黒髪に隠れて眼も顔色も窺えぬ。]
[にいと笑って前屈み、
黒い瞳を覗き込み]
そう思うならそう思やぁいいさあ。
それが気にくわねぇなら俺を消しちまやいいさあ。
最も、そん時ぁ全力で相手させてもらうがねえ。
[それはそれは愉しげに]
どうしたぁ、有塵。
別に喰っちまいやしねぇよ。
[細めたままの眼を向けて
続く言葉に笑みのまま]
そいつぁどうしてだい?
お前も謂ったろう、
放っておくと俺ぁ血に酔って色んなもの喰い散らかしかねねぇぞお?
なんだい、殊勝だねえ。
心配してくれてんのかい?
[笑い手伸ばし髪を梳き
ふいと其の手を離しては]
そうそうくたばりゃしねぇさ。
鬼ごっこはまだまだだしなあ。
……解らぬっ。分からぬ、どうしてなどとは。
ただ、おれが去ぬより先におまえに去んで欲しくないだけだ。
おれを喰うても良い、ただ──
…………ッ?!
[促されるままに、激して答えを継いで]
[己の言葉に、愕然とした。]
有り得ぬ。有ってはならぬ。
[呆然としたまま独りごち、言の葉紡ぐ。]
おれは、花で良かったのだ。ひたすらに待ち焦がれ想いて咲く花で……
[眸彷徨い、千々に乱れた気色漂わせていたが、]
[一転、急速に収まり、冷たく固く蒼褪めた面へと。]
……喰児。
おれは動転していたようだ。済まぬ。
蘇芳の死に様聞いてから、おかしくなって居たのだろう。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新