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[社後にし歩く鬼。
百鬼夜行の影の群れ、今は疎らに咆えるだけ]
鬼さん此方、
手の鳴る方へ。
[笑い唄うはわらべ歌。
宴の終わりは直ぐ其処だ。
朧月夜のその下で、互いに花を散らすだろう。]
[俯き加減] [常葉彩る] [妖しの蛍火] [薫る大きな白牡丹]
[俯き加減] [そぅと白の手伸ばし] [牡丹の花弁をなぞるか]
………
[遠く聴こえるわらべ歌] [耳慣れた声] [薔薇色の唇は綻ぶ]
[はらり] [誘う様に] [林に張られた蜘蛛の巣は落ち] [月夜に煌く]
[月夜に煌く蜘蛛の糸。]
手の鳴る方へ。
[白牡丹が咲き誇る。常盤の髪が揺れている。
赤鬼、にいと唇歪め]
もういいかい?
[唄うように問いかけた]
[近付く気配] [遊螺り] [振り向き] [笑みに双眸眇め]
[問い掛けに] [唄い返す] [そぅと囁く声] [甘く] [甘く]
嗚呼、もゥ好いヨゥ。
もゥ好いヨゥ。
[鬼を探して] [鬼ごっこ] [もう好いかい] [もう好いよ]
[本気の鬼ごっこ] [掴まえるのは] [果たしてどちらか]
鬼さん見つけたヨゥ。
其れとも――
[赤鬼の姿] [見つけて浮かぶ笑み] [童の様か]
[小首傾げ] [揺れる常葉] [大輪の白牡丹薫る]
アタシが見つかったンかえ?
[もういいよ。
誘うような甘さで響く。
常葉の口元浮かぶ笑み、さながら大輪の花に似て]
さぁて、どっちかなあ。
俺が鬼か、
碧が鬼か。
どっちも鬼なのかもしれねぇな。
[一歩踏み出し草の上、
愉しそうな低い笑い。]
アタシも喰児もどっちも鬼かィ、そいつァ好いネェ。
[コロリコロコロ] [軽やかな笑い声] [宵闇に解ける]
そう謂やァ茄子の兄さんにゃ勝ったのに約束の酌もしてなかったさァ。
生憎と今宵は酒ァ無いヨゥ。
[赤鬼の笑い声] [紅い髪攫う] [夜風に乗り] [鼓膜擽る]
[草の上立つ赤鬼] [向き合い] [くるうり] [赤の番傘回す]
酒ァ無いが変わりにアタシでも抱くかえ?
[ひとしきり][涙流して][呆然と]
[ふらりふらり][水から上がり][どこかへ向かって歩む足]
[遥月と司棋][寄り添うを][見るともなしに見て]
[去り際][以前のような][穏やかな笑み投げて]
――青司のところへいってくる。
[骸が眠る桜の下へ][紅い体を珠もち清め]
[カラリ][コロリ][下駄の音遠く][林の奥へ進み入る]
だろぉ?
[鈴鳴るような笑い声、
鬼もくつくつ笑っては]
ああ、そういやそうだなあ。
俺も酒ぁ持ってねえや。
[くるくる回る番傘に、
続く言葉にくつくつと]
ほおう、そりゃあ嬉しい申し出だねえ。
碧は高いんじゃぁなかったのかあ?
嗚呼、高いヨゥ。
其ン身と引き換え一生に一度きりさァ。
どっちが勝っても全部喰やァ呪(まじな)いは解けるからネェ。
[番傘たたみ] [地に放り] [帯に手をかけ] [するりと解く]
[赤黒に染まった浴衣] [袷が歪み] [柔らかな胸元が覗くか]
ほゥら、おいでヨゥ。
鬼ごっこの前に腹ごしらえさァ。
[白い手伸べ] [握る帯] [風に揺られて] [ふわり漂う]
[鬼さん此方] [手の鳴る方へ] [白い手] [誘う] [誘う]
へえ、一生に一度っきりってかあ。
そりゃぁ高いわけだ。
抱けば喰うか喰われるかってぇワケだ。
[くつくつ笑いで歩みを進め、
誘われるままに常葉の元へ]
腹ごしらえかあ。ああ、喰ってやるさあ。
[差し伸べられた白い手取って、
口付け舐めて]
旨そうさあ。
[林の奥][藍眠る場所]
[ゆるやかに近づき]
[頭抱いて膝に乗せ]
春眠暁を覚えずかえ?
[頬撫ぜ][髪すき][笑いかけ]
お寝坊さんじゃのう。
鬼に喰われてしまうぞえ。
[開かぬ目][冷たいからだ]
[目にすればまた][緋色は揺れて]
嗚呼、好きなだけ喰うと好いヨゥ。
喰われた分は後できっちり頂くからネェ。
[取られた手眺め] [白い指先] [すぃと舌をなぞり]
[互い違い] [潤む碧と] [甘い闇孕む漆黒] [僅か眇めて]
喰児は抱く時も優しいかえ?
[空いた白の手] [そぅと紅い髪梳き] [首筋なぞり]
[間近に顔寄せ] [甘える様に小首傾げ] [金色覗く]
[はらはらはらり]
[我慢はせずに]
[頬落つ涙][墨滲む]
愛しておる――と言うてもいまいちピンと来ん。
汝れは陽光のように暖かな光でわらわを包み、
道しるべのように優しい灯かりで前に咲いた。
散り際華々しく本壊とげて――嗚呼、
今一度、緋色と共に果ててくれるか?
[潤んだ目][けれど笑って][小首傾げて]
ははあ、しっかりしてやがるねえ。
分かってるさあ。
[白い指先ちろと舐め、擽るように動かして]
どうかねえ。
俺ぁ優しいつもりだぜえ。
[首筋なぞられ眼を細め、
間近の薔薇色唇に己の唇重ねて食んだ。
手を白い肌に滑らせて、衣をするりと解くように]
のぅ、青司。
あの山は綺麗じゃったのぅ。
わらわが見た、最初で最後の幻じゃ。
[涙で藍の頬に滲んだ墨を]
[袖でそろりと拭い取り]
汝れが墨だからなのか、わらわが水だからなのかわからぬが
真から混ざりあえずとも、傍にあるだけで安心したよ。
それが遥月の言うた愛することなのかはわからぬが
汝れがおらんだけで、世界がいらなくなってしまったのは
まぎれもない事実ぞ。
[指先に伝わる] [湿った感触] [細まる金色] [覗いて]
[潤む碧] [蠱惑的に揺れ] [白い面] [黒き蝶が翅を揺する]
其ンなら好かったヨゥ。
[首筋をなぞった手] [首に絡めて] [寄せられる唇]
[僅か開く薔薇色] [ぬらりと唇を舐め] [紅い舌が誘う]
優しいのが好いのさァ。
[赤黒に染まる浴衣] [音も無く肩滑り] [肌蹴て足元にたまる]
[月明りの下] [露わになる白い肌] [*直ぐに薄紅に染まるのだろう*]
[ある人は言った]
[出会わなければ、知らずにすんだと]
むかーし……初めてわらわが恋うることになったヒトは
あの謎かけをこう言った。
咲かぬ桜、春を知らずに穏やかな陽射しに包まれて
誰に知られることもなく平穏に、日を送ることが出来ようと。
[潤む碧は薫り立つ。
視界の端で蝶がゆれ、羽ばたく漆黒艶やかに]
ああ。
[着物広げて地に敷いて、白い体を横たえる。
誘う舌を甘噛みし]
優しく、優しくなぁ。
[吐息が擽る首筋を、
舌で辿ったその後に、
耳元で囁く、*真の名を。*]
咲いた桜、
春を知って花開き、火のない心に灯かりを燈す。
風に煽られ火揺れるとも、花ある限り消えはせず。
春が過ぎればはかなく散りて、灯かり共々消え失せる。
[一拍の間――視線は舞い落ちる花びらに沿わせて]
――散るは花、散らすは緋(わらわ)。
次の春を待つことが出来ぬなら、風に散らされ舞うよりも
灯かりが燃え尽きてしまう前に、吹き消してくれとーー……。
[風をうけつつ瞳を閉じて]
わらわはずっと、死ぬのが怖かった。
寂しくて寂しくて……魂を刈り取る度に泣いていたが、
それでも――
殺すは一人との別れ
死ぬは全てとの別れ
想像しただけで耐えられぬことじゃった。
[視線おとして寝顔見つめる]
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