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ああ、茄子だ茄子。
[さらり顎なで、赤鬼の金色眺めて苦笑する。
はらひらり、またひとひら桜雨]
春だと云うのになぁ。
ふゆの夢でも見ておったか。
[ゆるり、目を閉じ風にはためく黒の浴衣。
月上る桜の下で*何想うか*]
[昨晩見た四季の幻]
[描いてもらった墨絵の蝶]
――青司、か。
[出会う全てを恋うてきた]
[別れの度に寂しさ抱え]
[喰って殺して泣き濡れて]
[関わることを毒だと避けた]
巴……汝れは妾を毒だと思うておったか?
妾は汝れを毒だと思うたが、毒ではないのかもしれん――。
[揺ら揺ら揺れる水面を眺め、小さな声でぽつりと呟く]
[胸の蝶々に手を当てて]
[消えずにあることに薄く笑み]
妾も宴に行こうかの――。
酔い痴れる、か。酔えぬは難儀じゃ。ほんに難儀。
[遥月がいつか言っていた――]
[自分が其れを識ることは出来ないだろうと]
[思っているのは当人だけか]
[カラリ][コロリ] [下駄を鳴らして]
[刹那の楽しさ*味わおう*]
[ぼう、と月の下、汚れた浴衣、痣やら赤やらが浮ぶ体を持ち上げて。空ろに濁った蒼い目はただただ月を映し
真っ青な顔は白粉をはたいたように
己は人だったろうか。
人妖だったろうか。
男であったろうか
女であったろうか
生きていただろうか
死んでいただろうか。
ざく、とはだしの足を踏みしめ、そのままふら、と泉まで歩みを進め]
[其の後は――自問に重ねて青鬼に問われた。
赤鬼は好きにすれば良いと云う。
己はどうしたいのか、どうすべきなのか。
総てを流すつもりで盃を干した]
共食いなどという悪食の癖、我は持ち合わせておらぬ故
ただ、ただヒトを喰らうのみ。
[―兄者のように―
妖刀は口にせず心に想い]
[宴席向かう道中に]
[ふわり、香った櫻香]
開耶――?
[辺りを見渡し][姿見えぬに目を細め]
[遠いような][近いような][不思議な香に包まれて]
香ってくるのは鼻にではないな――内に香るは……
嗚呼、そうか――
[はらはら][はらり] [目元を袖で隠しつつ]
汝れも逝ったのじゃな……
[寂しさに耐えかね一人でそっと涙流して]
[されど宴には藍の男がいるだろうから]
[それまでには涙も止めて薄い笑みをたたえるか]
[「共食い」と聞き顔顰め、ちらり、緋の鬼、藍の男見遣る。]
[溜息付きてまた酒を。]
……おれは花ゆえ、人の血肉は喰わぬ。まして物の怪は。
最初から血肉喰らいて生きる怪とは心持がそも違うのやもな。
―回想―
『…――…やっとだ。これぞ、我が至高の作品――
銘は―万次郎―――…お前の魂もこれで救われような?
―――ふ、はははっ、はははははっ……―――!』
[妖刀は人の手に渡る事無く刀匠の元で大切に大切に扱われて
――――――数年後―――――――]
『人死に?己(おれ)は何も知らぬ――!
知らぬと云っておろう!!此の刀ではない…!違う、違う…!
ぬしら…弟を失った己から、刀まで奪うつもりか
ならば、ならば…――こうして―――…ッ』
―――――ず しゃ―――――
[緋に染まる長屋の一画。
部屋の主である刀匠が首を斬って自害したという]
―/回想―
[渦巻く想いを胸に抱きつつ、誰に声を掛けぬままふらり席を立つ
黒い靄は纏ったまま、足の向くまま泉へと導かれるように]
……白の君。居るのか。
其方が、魂を視るというので…仔猫の正体を聞きに来た。
彼奴は…―――あやかしであったよな?
[泉にはつかずはなれずの距離で、通る声を発し
懇願するかの様に、あやかしであったかと白へ問うた]
[遥月はゆっくりと目を覚ます。]
……刹那の、契り……。
嗚呼、我ながら情けない話ですこと……。
恋うる相手に掛ける言葉が「刹那」などと……
[袖で目許を隠し、ふるりと首を横に振る。]
……情けない。
数多のヒトと妖しを食らう「毒針」も、恋うる者に対峙すれば、只の愚かな肉の塊……
[少し林に寄り道し]
[いざ宴席へと歩みを進め――]
[はっと顔あげ振り返る]
――誰ぞ、呼んでおるか。
[泉への来訪者]
[幾度となく幻夢を見せた迷い子たち]
[緋色の瞳に寂しさ宿せば]
[ためらいがちに泉へと]
[其処に居たのは意外な影で]
――万次郎。
[驚いたような、寂しそうな、そんな声音で後ろから声をかけ]
[しんとした泉からは返答が無く、声が聞こえたのは背後から]
…――白の君。
其方、仔猫―メイ―について何か知っているのであろう?
ならば我に、伝えてくれ。
我は、失うてはならぬ者を失うた。
せめて散り際の声だけでも―――聞かせてはくれぬか。
[先の通る声はどこへやら
声を詰まらせ、乞い願う様は勇ましさとはほど遠く]
[己はヒトであるのだろうか、
それとも妖しと成ったのか。
――遥月は頭の中で思案しながら、月明りの下を歩いている。
己が司棋を「はづき」と呼ぶ理由も、
己が何者であるかという事実も。
司棋がヒトであるという事実でさえ――]
……そのようなことは、どうでも良いのです……
[万次郎のその声音に][背中に][言葉に]
[あの元気な子猫がいなくなったと認知して]
メイも――メイも逝ったのか。
先ほど開耶を見つけたばかりじゃ――まごうことなき桜の化身よ。
嗚呼、嗚呼、寂しいのう――……
[けれど男の悲壮な姿に己が泣くのは憚られ]
メイは――メイには会うておらぬ。
もし魂ごと喰われてしもうたのなら、妾に声は届かぬよ。
妖しであったか告げることは出来ぬが……
汝れが望むのであれば、幻くらいは見せれよう。
[白水に背を向けたまま]
そうか。其方は知らなんだな…。
常葉の君が魂を喰ろうたと―――笑うておったわ…―――ッ!
共食いなぞ、悪食の極み…!
…?
[会ってはいないと言う白水を振り返り
暗く、クマのできたおもてを晒す]
そう、よな。其方は魂を視る者。
魂を喰ろうてしまわれてはどうにも出来なんだ。
相判った…、仔猫の事はもうよい。
まぼろし、とな?
[揺ら。
上体がゆれ。それにつれて裸足の足が白水の元へ]
[桜舞う一時に、目を開ける
手酌で杯満たし、酒呑み干して。
有塵の言葉にゆると瞬く]
魂食うのと血肉喰らうは何が違うのかのう。
[暗い表情][裸足の足で近づくに]
[瞳は少し厳しさをみせ]
青司にも言うたが――視たいものが視れるとは限らん。
視とうもないものが視えるやもしれぬ。それでもいいかえ?
[緋色には少し哀しそうな色が宿るか]
汝れが今、一番強く思念を宿すがこの水鏡よ――。
[見たくもない過去が見えることもあろう]
[されど、それより強い思いが子猫にあらば]
[在りし日の姿や楽しく過ごした思い出]
[子猫が喰われたその最期を見ることも出来ようか。]
――視る覚悟が出来たなら、妾の瞳の奥を覗くがいい。
なれど、心せよ。其処に映るは真実しかない。
[泉の中に半身を浸し、ジャラリ数珠を握り締め。]
おれは魂とて喰ろうたことは無い。
天地の精気自ずと取り入れ、繁るが草木の性と言うものだろう。
魂喰らう怪のことは分からぬ。そういうものだと思うのみだ。
殺めねば永らえられぬと言うのなら、同じことだろう。
[暗い瞳は、瞬きで問いに頷いた]
真実であるのならそれでよい――…受け入れよう。
其方の瞳を?さすれば、我の強く思うなにやらがみえようと?
泉の――…水の中へ入らねばならぬのか?
[思い出すはヒトであったころの川の流れ。
激しく童一人なぞ簡単に飲み込んでしまう程の――
混乱で問いかけを重ねに重ね]
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