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[そういえば、昨日は万次郎にもらった苺飴しか口にしてなかったことに気づく。]
林檎飴は結構大きかったな。でも、食べ余すのはいやだし。
……誰かと半分こできたらいいけれど、誰かいるのかな。
[露天のほうに足を向けるが、なにやら気配が妙なことに気づき]
?商売をしてる風情ではないなぁ、どうしたんだろう?
[首をひねりつつ、それでも露天のほうへ]
[地面には、喰児が撒き散らした緋色と、遥月が作り上げた黒の海が広がっている。ざわめく妖しの渦の直中で、精を吸い取った遥月の肌は、いつもより艶やかな白い色をしていた。]
ふっ……ふふふ……
いけませんよ、皆様……
これでは修羅場か宴か分かりませぬ。
[着物をはだけ、上半身を露にした遥月は、くつくつと笑った。胸にこびりついた、誰のものとも分からぬ精を指先で掬い、紅が延び拡げられた唇でぺろりと舐める。]
[歩むうち目に飛び込んできたのは、妖しの者どもの血みどろの地獄絵図。
拳ほどの石礫が飛んでくる。指を唇に当て
──ひゅっ──
己が指を笛にして一吹き。砕け散る石礫。
月の君、と呼ばれていた青年に気づくと]
どういうことです?
[と問う。赤鬼、青鬼の姿も目に捉えてはいたが、声はかけられそうにない。]
嗚呼、山吹様。ごきげんうるわしゅう。
ご覧の通り、ヒトの姿の呪いが解けぬわたくし達が責めを受けているということで……。
[絹のように白い肌に汗が滲み、胸の蝶が呼吸に合わせて翅を動かす。状況が飲めないと言わんばかりの山吹の娘に視線を送った。]
……と言いますのも、昨晩こちらの林檎飴売りのご主人が殺されましてね。どうやらそれが、妖しではなくヒト……我ら妖しを狩らんとする人間の仕業のようなのですよ。
それで、ヒトの姿をしたわたくし達に嫌疑が掛けられて、皆様に憎まれているという始末……。
ふっ、ははははは
どうだい、有塵。お株は奪い返せただろう?
遥月もやるがねぇ。くはははははッ
[血に酔う赤鬼、手を朱に染めて]
他愛もねぇ。
他愛もねぇなあ。
酒の肴にゃ丁度よかったかい、黒櫻。
しっかし、すっかり着物が衣替えだなあ。
[血肉を千切る白い歯は刃物のように鮮やかだ。
ぽいと放るは蒼白手首。
着衣は染まって煉瓦色。
ふと見た先には蘇芳色]
おうおう、迷子の嬢ちゃんか。
なぁに、ただの鬼ごっこさ。
[月の君の説明を聞く間にも、あやかし達の襲撃は続く]
……林檎飴は食べそびれたか。
[場違いな感慨をもらすと、辺りを見回す。]
……社ということは、ここに生えてる樹にはそれなりに霊験があると思ってよさそうだなぁ。
御神木はまずいだろうけど。
[言うと、懐から笛を取り出し
──キ ィィィィ ン──
悲鳴のような音とともに、御神木らしき大木のそばの若木が
──バチッ──
と音をあげて砕け散る。周囲のあやかしどもは欠片が当たると同時に掻き消えてしまう。社に向け、神妙な顔をして]
すみません、きりがなさそうだったんで。もしかすると、もう2〜3本ほど。
[と頭を下げた]
いいええ。ありがとうございます。山吹様。
それにしても、鮮やかな技でございますねぇ。素晴らしい笛の音で。埒が明かぬ故、そろそろ飽きて来たころなのですよ。
[にこりと微笑み、ぱちぱちと拍手。]
嗚呼、確かに林檎飴は食べられませんねぇ。まだ食べたことが無かったので、わたくしは少々心残りです。
ま、赤鬼さんと青鬼さんは、物足りなげではあるけど、このくらいで、お互い勘弁したほうが、ね。
……しかし、普通は、ヒトとあたしたちというのはやはり憎しみあうものなんでしょうかね。
あたしは、ヒトの手になる物が変じた者なんでいまひとつわからないんだけど。
[月の君に向けた言葉だったはずが、後のほうは誰にともなく問いかけるような言葉になる。]
左様ですか、蘇芳様。
確かに蘇芳様のように、人間の姿をした方が妖しに成ったのなら、人間が狩りに来たとなっても憎む気も起きますまい。
[遥月は、目を伏せ首を左右に振る。]
……わたくしは……如何ように妖しに成ったか分からぬ故、人間を憎むとも憎まぬとも……言えませぬ。わたくしに在るのは只、契りを結べぬ哀しさだけ……。
ただ、わたくしの命を狩らんとする者を排除しようとする……本能のまま動くのみで御座います。
[ヒトの身を保つ者達へ襲撃を厭わない、あやかし共の気配。
──バチッ──
そして、木が砕け散る音]
む…
[社の軒下にまで届く剣呑な気配に眠りの中の意識は揺らされて、メイは戦士として瞼を開け――]
[雨も降らぬ] [佳い宵] [青鬼残した] [番傘差して]
[カラ] [コロリ] [音響かせ] [下駄の向く侭] [気の向く侭]
嗚呼、良い、好いネェ。
[紅い雨垂れ] [ぽたあり] [紅く染まる] [番傘回し]
[てらてら紅い] [林檎飴の如き] [番傘に] [張り巡らせた]
[蜘蛛の巣綺羅り] [月夜に映り] [綺羅綺羅り]
佳い宵さァ。
[コロコロコロリ] [軽やかな笑い声] [薫る白粉] [色めく桜]
[赤黒の華咲く白の浴衣] [隻眼の碧] [窪んだ隻眼] [闇を湛え]
まぁ、あたしもせっかく幾百年もこの世にあるからには、
そう簡単に消えてしまいたくはないし。
[遥月の言に答えを返し、ふと一人ごちる]
…………それに、あたしが消えたら、山吹と盛遠のことを覚えている者がいなくなってしまう。
[表情を変えると]
じゃ、片付けでもした方が。
[というと、自分が粉砕した樹の欠片を*拾い集め始めた*]
頭さえ入ればどこにでも自由に入り込め…
そして出られたあの日々よいずこ?
[良さそうな隙間を見つけたからといって身体を捻じ込ませ、心地良くはまり寝していたはいい。
だが目ざめると、そこから抜け出せないのだった]
…人の身であるからだ。
今は姿を解くことも叶わぬ。
それもこれも、狩る者などが妖の中に入り込んだりするからじゃ。
く…ゆるさんぞ狩る者めぇ…!
[...はニィと笑む真理に見つけられ、困ったように一鳴き]
…み”、み”ゃー。
[しかしそのまま誤魔化す言葉を探して目を逸らそうとして、彼女の姿の昨日までとは異なる異様さに、狭い隙間でもがく情けない姿でも、思わずキリリと表情を引き締めて]
…はっ。
どうした常磐のひめ、その傘その浴衣、何よりその眼…!
[高い桜の木の上で、足をぷらりと投げ出して
くちゃくちゃ、ぽきん
行儀の悪い音立てて、赤毛をなびかせ食べるのは
傍目にいつか好んだ林檎飴
ただただ
林檎に目玉はついてるか。
林檎に脳味噌ついてるか。
林檎に血は滴るか]
…まぁ、食べられる、位かなぁ…。
もう少し甘くて美味しいと、思ったのに。
[手の平の、林檎大の肉塊は
血液滴る心臓と神経続きの目玉や脳]
夜斗、ご苦労さん。ほら、お前にも。
[無邪気な顔し、心臓ちぎりくれてやる]
[命の声] [助ける気] [あるか] [ないか] [しゃがみ込み]
[指摘され] [番傘くるり] [残る隻眼の碧] [弧を描く]
ちょいと鬼ごっこをネェ。
ぬぅ、そうか…にしても、オニの奴らの気の利かぬこと!
追いかけまわす側にまわったが嬉しくとも、常磐のひめのお召しを汚し、何より宝玉のごとき眼までも取ろうとは。
見ておれ常磐のひめ、わらわは無粋で礼儀を知らぬ者には同族・異族関わらず厳しいぞ!
わが爪にて報いを受けさせてくれるわ…
[ぐ、と握っていた拳を開けば長く伸びる爪。
しかし今はそれが届く範囲も限られて、虚しいじたばたもがき]
…も、もうしばし時の過ぎたならきっと。
そいつァ頼もしいネェ。
[誤解受け] [否定するでもなく] [コロコロ] [軽やかな笑い声]
[もがく仔猫] [暫し眺め] [すぃ] [傘持たぬ白の手] [猫へと伸ばし]
アタシァ気が短いのサァ。
ほゥら、捉まりなヨゥ。
[社に現れた、着物袴の姿。所々黒く染まっているのは返り血か。
ぺたりぺたり。カラコロ。
周囲の惨状など目もくれず、下駄を放り投げ]
メイか。
…無様な。ほれ、手を貸せば出られよう?無理か?
[社の縁の下。はまり込んだ小娘に片手を差し伸べ遣る。
袖には紺に滲みた緋が黒となって。死臭もするやもしれず]
ひとまず爪は仕舞うがいい。
得物を振り回しておっては、でられるものも出られまいて。
[くつくつ。メイを見おろして可笑しそうに笑い声。
惨状にそぐわぬ、笑みとそうと差し伸べた手]
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