情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[からころり。
近付く下駄音に顔を上げ]
やれ、それでは其方は莫迦となるか。
何時ぞや妖を喰ろうたと言うておった気がするが。
[茶の裾再びくれなゐ濡れ]
[開耶の言葉に][失念していたことに気付き]
嗚呼、そういえば――皆にはわからんのじゃな。
百鬼も判らぬものじゃから、喰わぬのではなく喰えぬのじゃろう。
汝れが舞を披露した時、遠く聴こえた笛の音が蘇芳。
妾も名を聞いただけで、他の者ほど永く居たわけではない。
[骸に触れた手見つめれば]
同族喰らいなら――すぐ傍にも居るが。
[笑む白を暫く眺め]
そのようだ。
肉は喰らわねど、礫を投げて消える裁量か。
[莫迦となるか。云われ開耶に肩竦める]
はじめから己が手をつけ喰らうのと、
誰かの喰らうた痕に手をつけるのとでは違うということよ。
何で斃れたか判らぬものまで口にするか。
[躯に触れる開耶にゆると瞬き]
誰ぞの仕業と云うならば、己の仕業よ。
[青司に向けるはいつもと同じ笑みで]
[いつもと違うは蘇芳の緋がその顔についていることか]
今日は――居らんのだな。
消化してしもうたか、どこぞへ捨ててきたか――
[朱に染まった袖を口元に当てて]
[首を傾げて藍を見つめる]
珠も捨てたか――。気配がないのぅ。
[くれなゐ染まる指の先。
ちろり舌先で拭い去り]
…さて。
皆にはというなれば、其方には判ると申すか。
笛の音は覚えておる。
やれ、澄んだ良い音を持つ者と思うておったのだが。
[すぐ傍に。
ゆぅるり青司に視線を遣りて]
やれ、言われてみればその通りか。
それは確かに莫迦のすることよ。
[言って続く青司の言。
瞬き凍る己が貌に気付かずに]
…やれ、真に其方が喰ろうたか。
[ふむ、と白を眺め]
皆にわからぬとはお前さんには判るのか。
赤鬼も喰らえば判ると云うておったが、
さてはて。万次に然り赤と白にも然り。
そのような特異が集う縁でもあるのかのう
[開耶の顔に幾度か瞬き]
おかしな顔をするものだな開耶よ。
真も真。己が攫い魂喰ろうて、肉は赤が喰ろうたわ。
さぁて、如何したかのう。
[笑む白へと薄く笑みを返す]
すまぬな折角貰うたものだが
拾い上げたら割れてしもうた。
[白の顔につく赤を拭おうと、手の甲伸ばして]
[二人の問いに][薄く笑んで]
妾は魂を視る――ヒトか妖しかの区別はつく。
されど、喰児がどうかは妾は知らぬ。
肉を喰ろうてもヒトか妖しか妾にはわからぬのじゃから。
[一拍の間][蘇芳の髪を梳きながら]
肉を喰ろうたのが喰児なれば、喰児は何と言うておった?
やれ…我はそれ程稀有な顔をしておったか。
[ゆぅるり右手で貌覆い]
…少々驚いただけよ。
やれ、どうしたことであろうな。
[最後の言は己に向け。
緋色の山吹に琥珀落とす]
魂のう…それで昨夜己に中に在るのがわかったのか。
[すいとひと撫で拭う甲。口元手に寄せぺろりと舐めて
赤に解けて微か墨滲むのも舐め取りながら]
あれも物の怪と云うておったわ。
[泉に向かい] [白の少女] [姿無きに] [赤黒に染まる浴衣脱ぎ]
[水浴び] [紅差し] [濡れ髪結い上げ] [隻眼の碧] [夫婦金魚眺め]
もゥ好いかえ?
未だだヨゥ。
未だ未だ未だ未だ未だ未だ足りぬさァ。
[ぱしゃり] [水面叩く白の手] [隻眼の碧] [僅か見開き揺れ]
[紅と黒] [出目金] [尾を揺らし] [寄り添い] [離れ] [擦違う]
咲き乱れて何と成ろうネェ。
[揺れる水面] [映る表情] [波紋にか歪む] [白と紅と常葉色]
[赤黒の華咲く浴衣] [羽織り帯締め] [枝の上] [煙管くゆらせ]
ああ、おかしな顔よ。
昨日と違い、笑えぬ顔だったわ。
どうせなら可笑しな顔の方が良いだがな。
[舐めとり終えた手を下ろし
くつくつ笑い、顔に手を置く開耶に首傾げ]
腹減れば喰らうにさほど不思議もなかろうに。
[くすり笑って][藍を見る]
拾い上げたら――か。
不思議なこともあるものじゃ。
[其は水の塊のようなもの] [割る意思なくば割れぬ物]
喰児も物の怪と言うておったか。
妾と喰児がどうであれ、蘇芳は潔白と知れるのう。
[開耶の様子に首傾げ]
――大丈夫か?
[と一言問う。]
魂…なれば誤魔化しできよう筈も無い。
なれど、その言が真とは判りはせぬ。
[ゆるり離れる右の腕。
そのまま落つればくれなゐ弾く]
[山吹見遣るを青に向け]
笑えぬか。
我は其方らの愉しに成る気はない故に、構いはせぬが。
…笑えぬと言いながら笑っておるのは何故か。
[緋色に染まる林の地。
触れる茶も同じく染まる]
[白水の問い、ひらり振るは濡れぬ左]
…大丈夫だ。
[笑む白にすいと藍の目細め]
詰まらぬものが見えたゆえ、
うっかり割ってしもうたのかもしれんのう。
ほんに不思議なこともあるものよ。水鏡、だったか。その欠片でも入っていたか。
…左様潔白だろうよ。小娘は何にせよ物の怪。
さて鬼ごっこは巡るかのう。
[向く琥珀、くつり笑いは留まらず]
心算なくとも勝手に眺めて笑うから良いのよ。
かっかっか、さて、腹でも満ちて機嫌が良いか。
[開耶に緋色の目を向けて]
そう――魂は嘘がつけぬ。
言葉なくとも生者よりよほど正直じゃ。
されど、妾も妾の言葉が真じゃと信じさせる要素もない。
――それに、妾は妾でわかっておるから信用得るも頭にない。
ただ……妾と喰児、2人の見立てが同じである限り、
汝れにとって其の信憑性は高いと思うて良いかもしれんのぅ。
[穏やかな笑みを湛えたまま青司に視線を投げ]
詰まらぬ幻でも見えたか――
妾が封じた清い水の結晶ゆえ、何ぞ見えることもあろう。
良き幻か悪き幻か――しかしそこには真実しか映らぬ。
[くすり][くすくす] [浮かぶ笑み]
[青見る琥珀、僅か険の色持ちて]
やれ…なれば笑われぬ為に我は去ぬか。
…やれ、袖も裾もまた染まってしまったか。
白水、其方の泉を借りても良いか?
[つぃと右腕持ち上げて。
緋色染まる袖にやれと息吐く]
[からり笑っていれば、白の言葉。
ゆると瞬き、浮かぶ笑みは儚きか]
良きか悪きかの幻か――泡沫の夢の終わりよ。
さすれば珠も弾けて消える通り。
[琥珀に顔向ける頃には、にや口元上げて]
臍を曲げられてしもうたか。残念残念。
必要ならばまた洗うてやろうか?
[悪戯な笑み向けて]
[けれどすぐさま申し訳なさそうな色になり]
――昨晩は、すまなんだな。
気分を害したのなら、謝ろう。
泉は自由に使うといい――
[たおやかに笑む]
蘇芳は妖か…やれ、つまりは境消ゆるは未だ遠いか。
[空青仰ぎて息吐きつ]
我見て笑うができるなら、他を見れば尚笑えよう。
我より愉し者ばかりであろうに。
[ぱんと音立て袂整え。琥珀は青司に向きもせず]
[白水の浮かべる色に瞬きて]
…あれは驚いただけと言うたろう。
気を悪くなどはしておらぬ。
なれば泉、使わせてもらおう。
[歩みは変わらず音微か。
ゆぅるりゆるり、泉へと]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新