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散るものばかりだ。儚いことよ。
[扇の骨組みを拾い、そっと閉じて袂へ落とす。
虚ろな足取りは変わらず裏手を出ると
露店で酒を手に入れ、直呑みで喉を潤し]
…我は何を成すのか。
愛しき者を失ってまでも成す 事は…あ
[不意に面を片掌で覆い、表情を歪める。
ぺたり、ぺたり
足取りは不規則ながらも、暗い林の中へ]
生きるに飽いたらいつでも喰ろうてやるわ。
[呆れたように云って、
晒された肌、下地を確かめるよう、筆咥え。
ひび入る手のひら、肌を撫で触りを確かめる]
さて、此処に刻むか。
[さらり、白い肌に滑る墨色、筆先這う。
描かれる黒の揚羽、羽休める花]
白は寂しい寂しいばかりじゃのう。
やれ、膝にでも乗せれば少しは寂しい云わなくなるか。
[傍にもう一羽書き足した]
―回想―
[今宵の明け。茜色の空を前に珠を取り出し翳す]
…さくら さくら やよいの そらは みわたす かぎり...
[未だ童の事も仔猫の事も知らない頃―――
小さく口ずさみながら、林の中独り空を見上げる]
彼の者がヒトか否か…こたえよ。
名は…―――有塵―――…………。
[きろり きろり
手元に視線を落とし、珠色の変化を見つめ
蒼に緋、緋に蒼、蒼、蒼、蒼――――。
茜の色が消えると只の珠に戻る]
櫻闇はあやかしとな。
―/回想―
―現在―
[その場に頽れそうになるのを堪え
どうにか辿り着いたのは、茜を視る林の中]
我は………、失うてはならぬ者を失うた…。
我も其処へゆけるのなら、今、にで…も―――
[ぺたり...ぺた ぺたり...ぺた
不規則な足音。進むにつれ、血臭が漂い。
見えたのは、翡翠が緋に染まり影も形もない姿]
…あば、れる… ねずみ、じゃれる ねこ
人形…の家を 破、るな…よ
[小さく謡い、其の亡骸に伏した]
――ああ、飽いた時には是非喰ろうてくれ。
[呆れた声にも楽しそうに笑みを返すばかりで]
[肌に触れる青司の手にどこか安心を覚え]
[描かれる揚羽蝶]
[羽休むるは蓮の花]
[書き足されたもう一羽]
[言われた言葉にくすくす笑う]
寂しいものは寂しいのだから仕方あるまい。
――なれど今、こうして汝れを前に触れていると、少しばかり安心する。
[当然零れる瓢箪の酒。
零れるのは酒だけではなく、もっと哀しい粒―――。
声殺し、肩振るわせて]
痛かろう…。辛かろう…。
我は…主様の命でなく、我に課せられた使命として
どんな手を遣おうとも…狩るモノを見つけ出し―――。
この刃の錆にしてくれよう…!
[太陽が中天に昇るまで、その場で座り込んで*いた*]
その時は手土産のひとつでも持って参れ。
[描き終われば直ぐに墨絵は肌に馴染む。
水に濡れねば煤になり失せるまで流れる事もないだろう
筆を硯に置き、楽しそうな白へと肩竦める]
――まったく仕方の無い。
泣かずに笑うとるだけ随分ましだがのう。
[隻腕伸ばして、白の体腕に攫う]
では触れて居れ。
手土産か……やはり酒かのぅ。
[薄く笑って軽口たたき、
出来た墨絵に手を置いて愛しげに撫でる。]
わらわはそんなに泣いておったかのう?
[首をひねれば]
[その腕の中さらわれて]
……そうさせてもらおう。
[目を閉じ、その感覚に安堵覚ゆる]
鬼をも参らすあの酒は勘弁して欲しいのう。
[くつり笑んで]
泣くはお前さんだけの話では無いさ。
己は笑うとるのを見るほうが好い。
[腕の中の白い肌にひとつ口付け]
ああ、そうしておけ。
[藍の髪さらり、肌を擦る]
[うっそりと目蓋を開けて空を見る、]
[月の光に花照り映えて、]
[さながら白き闇の如。]
[花に霞んだ月、朧に細く弓の如、]
……つき。
[童子の様に笑った。]
[ほんのりそうして眺めていたが、]
[喉の渇き覚えて、辺りに目を落とす。]
……やれ、宴は終わりか。おれはまた寝たか。
[頭を振って、まだ酒の残った瓢を探す。]
[ごろごろと打ち棄てられた幾つもの瓢箪のなかからようやっと]
[目当ての物を探し出し、早速傾け一息に酒喉へと流し込む。]
[ふう、と熱い息吐いて、]
杯を買うてもろうても、これではなあ。女君の酌もして貰い損ねたか。
ああ、あれか――刹那酔うたがめまいだけで終わったのぅ
[苦い微笑みそれでもたのしげ]
汝れの前では笑っていようと言うたのう、そういえば。
[くすり笑めばおちる口づけ]
[藍が髪を撫でる感触に、頭抱いて*目を閉じた*]
[眠る前、色の道試してみようと幼顔、あの偉そうな口振りを思い出し、思わず笑いが洩れる。]
[と、常盤の女の言葉も思い出されて、]
[緋の鬼ごろりと己が手枕に酔夢に浸るを眺め見て、こくりこくりと酒を干す。]
喰児よ。
女君とおまえ。本気の鬼ごっこ愉しむと言うのは……おれには分からぬよ。
佳い女と云い、惚れたと云い……何でそれで殺せようか。
元より徒し恋の戯れなのか?
眩暈で終わるは惜しい酔いよ。
左様。そのまま笑って居れ。
[頭抱かれたままくすりと笑んで]
さて、あまり色を浮かべては喰ろうてしまいそうじゃな。
否――赤と遊ぶには飢えている位が良い、か。
[藍の浴衣の袖抜き、肌晒し、重ねて
黒の蝶に吐息かけぬよう、肌落ちる唇
首元なぞり、ひとつ赤の花*咲かせた*]
色恋沙汰とは無縁とは言いながら、女君も満更憎からず思うておる気色。であるのに。
……色恋に疎いおれでは分からぬも道理か。仔猫を笑えぬな。
[くくく、と唇歪めて笑い、片膝立てて更に酒重ねる。]
[やがて夜が明けるまで、酒尽きるまで、]
[呑んで酔い、静かに睡りへ*堕ちていく。*]
[境近くの空の上。
閉ざされし琥珀がゆぅるり開く]
[額押さえてふるり頭振り。
揺れる髪からもう香は散らぬ]
やれ…我は如何成った……
[衝撃は記憶を飛ばしたか。
漂う琥珀の脳裏に昨夜の記憶は過ぎらず]
[なれども唯一つ判るのは]
…嗚呼、狩られたか。
[ふぅわり。
揺れる茶浴衣、空に引き]
[姿は何時もの*雄の姿*]
[空青くして花霞。血の匂いと花の香と。
眠りの淵で聞こえたは薄墨櫻の呟きか。]
ヒトみてぇな事を謂うなあ。
まあそりゃあそれで面白いけどよ。
喰児の名の通り、
俺ぁ生粋のアヤカシだからなあ。
[半跏趺坐で樹の上に
くつくつ笑いの鬼が謂う。]
お前らの謂うのたぁ、
ちぃとずれてるのかもしれねぇなあ。
[誰に聞かせる風でなく、ただありのままに語るだけ。
緋色が風に弄られて、鬼は髪をかきあげた。]
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