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[藍の瞳は困惑を浮かべ][常葉の女を計りあぐねている様]
笑っているなら、頬を拭え。
泣かれるのは嫌いじゃ。
煩くて、煩わしくて、泣き止むまで如何にもし様が無い。
お前は泣いているのか笑っているのか。どちらだ。
茄子の兄さんに嫌がらせ出来るンなら、では泣こうかィ、喚こうかィ。
欲しけりゃ目玉一つ呉れてやるヨゥ。
[笑み] [崩れる前に] [俯き] [雫] [はらはら零れ]
[白の袖] [顔を覆い] [声も無く] [震えれば] [袂の墨も揺れ]
[するり手を伸ばし、袂を除けると落ちる涙、指に当たる。
涙の痕に浮かぶ薄墨、眉根を寄せて、指握りこむ]
[次いで伸ばす手、頭に置いて]
では好きなだけ泣け、喚け。
それでも触れてくれるな、痛くて痛くて解けてしまう。
墨がぱきりとひび入ってしまう。
泣き止んだら顔を上げろ、それからじっとしていれば良い。
墨絵の茄子の兄さん解かしちまおうかィ。
[歪む視界] [ぼやけた墨色] [袖に隠れ] [噛み締める唇]
[乗せられる手] [声は漏れず] [静かに] [はらり] [はらはら]
[零れる雫] [白の袖濡らし] [落ちれば墨も] [染めるか]
嗚呼、嗚呼、情けないネェ。
遊びの時間は是からだって謂うのにさァ。
ほら、もう泣いてないヨゥ。
目玉一つ持ってくが好いさァ。
[顔を上げ] [未だ濡れる] [長い睫毛] [震え] [ニィと笑み]
ほんに情けない。
誰も彼もわっぱのようじゃ。
[からり、ひとつ笑い。
顔上げる常葉の女、頭から手はゆるり離れて
変わりに動かぬようにと顎を持つ]
鼻汁は垂らしていないようじゃな。
まあ、良かろうて。ほれ屈め、そのまま動くなよ。
[するりと口寄せ、濡れる睫毛に口付け瞼を舐める。
ざらりと舌はそのまま目のふちをなぞり
涙掬って 差し入れ 眼球転がし
水音立て 唇離れ つうと伝う銀糸もひと舐め攫う。
両の目そうして舐めとれば、目玉は喰わずに置いておく]
良く泣くわっぱの目玉喰えば、
次の目玉も直ぐ食う事になろうて。
盲目の手をひくのも手間ゆえ。これで勘弁してやろう。
[顎掴まれ] [僅か眉根寄せ] [濡れた碧] [藍] [見詰めて]
[大人しく] [碧の眸] [舐められ] [片側終り] [瞬いて]
[また寄る顔] [逆の眼] [舐めて] [離れる顔に] [戦慄き]
[白い手] [空を切り] [青鬼の頬] [打つ] [乾いた音]
目玉呉れてやると謂い、何で手を引けと頼むのさァ。
幾ら情けなくとも其処まで落ちぶれちゃ居ないヨゥ。
[白い手] [己が眼に伸ばし] [片目抉り] [飛び散る紅]
[薔薇色の唇] [血に塗れた碧] [寄せて] [くちゃり] [食む]
次に泣いても目玉はやらないさァ。
変わりに墨絵を解かそうかィ。
[黒々と竜蛇を思わす幹にその身を預け]
[高枝の上で夢うつつに微睡む。]
[白き花霞に包まれて。]
[もとより耳目は飾りに過ぎねど]
[見ても視えず][聞いても聴こえず]
[夢幻のうちに揺蕩う。]
[下界を望めば、]
[物の怪どもが凶事に打ち騒ぐ様]
[穏かならぬ気配に覆われゆく様が、ありありと見えようが]
[心幽境に遊ぶ墨染めの衣には知るべくも無い。]
[打たれた頬。飛ぶ紅。薔薇の唇添える赤]
―――っ
[藍は目を見張り]
かっかっかっか
[からからから空を見上げて笑う。
腹の底から笑う 笑う。ひとしきり底から笑った後に、
藍の目細めて弧を描く、細く細く弧を描く]
――気に入った。
目玉の無礼の代わりじゃ。
己と本気の鬼ごっこ解かすか喰うか、いつでも参れ。
さて、嘘か真か戯言かわからぬ己とお前よ、
お前は黒猫描けと言えば良い。己は黒猫描きに来たと言えば良い。
それでお前の魂食らうか己の魂食らわれるか、
鬼ごっこのはじまりじゃぁ
[片目抑え] [零れ] [白の浴衣] [紅く染まる]
[残る碧] [糸の如き弧を描く藍] [覗き込み]
一つ謂い忘れたヨゥ。
アタシの赦し無く触れた分は呪(まじな)いがかかる筈さァ。
片目と謂うに両目舐められちまったからネェ。
アタシの残るこの眼も何れ腐れ落ちる。
けれど兄さんの片目も同時に腐れ落ちるヨゥ。
[ニィと笑み] [片目抑えて] [片目瞬き]
まだまだ本気の鬼ごっこにゃ足りないさァ。
盲目になっちまう前には鬼ごっこ出来ると好いけどネェ。
[片目顰めて、残る碧を焼き付ける]
かっかっか、成る程成る程。
それもまた愉快じゃ。己の片目のひとつ解ける前に往くか。
お前の両の目潰れたその時は、残るもの全て攫いに往こうぞ。
後にも先にも約束一つ。
如何なる時にも合いの言葉で己はお前を食らいに行く。
本気になる前に、よその誰かに食われてくれるなよ。
たとえ喰児だろうて、邪魔をするなら容赦はせんわ。
[くつり笑む藍の色は強く、睨む程強く強く常葉を刻み
ゆるり背を向け歩き出す。何時の間にか落とした林檎飴拾い上げ]
はよう本気になれ常葉の娘。
[言の葉と番傘残してぺたりぺたりと木立の*向こうへ*]
[覗く藍] [真っ直ぐに] [見詰め返す] [隻眼の碧]
生憎と盲目に成ったくらいじゃそう易々と攫われやしないヨゥ。
さァてネェ、アタシァ気紛れだからさァ。
でも鶏より足りない頭でも一応は覚えておこうかィ。
[睨む程] [強い藍] [見据える碧] [弧を描く]
そンならそろそろ咲き乱れようかィ。
でも茄子の兄さんもさっさと本気におなりヨゥ。
[ぱたぱた] [紅零し] [苺飴片手に] [青鬼と逆へ*歩き出す*]
[春霞 ゆらりゆらゆら緋が映える。
祭りは終わりと雪洞消えて、石畳には血の痕が]
死んじまってらぁ。閉店だなぁ店主。
これじゃ飴も買えやしねぇ。碧は残念がるだろうなあ。
相棒も泣き付かれた時に困るだろぉ。
[ざわざわざわざわ百鬼夜行]
なんだぃ、てめぇら。
[咥え煙草で視線を向ける。剣呑、剣呑、殺意と疑惑。]
ああ、礫投げられたとか謂ってたなぁ。
狩る者が怖いか。
怖いのか。
怖いんだろうなぁ。
[揶揄含みの言葉を放ち、ざりっと砂を踏み躙る]
血が見たいか、てめえらは。
仮初めとはいえヒトの姿だからなぁ。
[くつくつ笑えば飛ぶ礫、手を翻し跳ね除ける。
誰ぞの牙か、それとも爪か。裂かれた甲に緋が滲む]
仮初めでも緋いかぁ。腹ぁ減っちまうな。
ほぅら、俺たちの好きないろだぜえ。
[傷を爪で引き裂いて、さらにぱたりと緋が落ちる。にやり笑みはそのままに。
唸る四つ足、睨む一つ目、ざわりざわりと百鬼夜行。緋色の鬼は高笑い。]
はっははははは!
安心しなぁ、俺たちゃ俺たちでケリをつけるだろうさぁ。
お気に入りに傷ついちまったら俺ぁ怒るぜぇ?
同属でも喰っちまうかもなぁ。
[男の傍では鬼火が揺れる]
[うっすらと目開けば]
[やはり白霞の夢幻境のうち。]
[はらり、散り、]
[ほろり、咲く、]
[白い桜の花群の中。]
……喉が。乾いた。
[夢うつつの眸で呟くは、何とも味気ない言葉。]
[宴の在りし社にて。
渡り廊下に腰掛けて、道具箱をぱかりと開く。桜の花びらが、その中へとヒラリハラリ迷い込む。]
ふうむ……
[紅の器の蓋を開け、己の毒液をひとたらし、ふたたらし……紅に深みが増したのを見てくすりと笑み、其れを指先でくるくる掻き混ぜる。遥月の白い指は、あっという間に深い紅色に染まりゆく。]
困りましたねぇ……
そもそも、わたくしは同族を食らうのが好きでは無いといいますのに……。嗚呼、早い所、人間を狩ってお終いにしとう御座います……。
[指先につけた紅をぺろりと舐める。]
嗚呼、なのに……
わたくしの毒針は、早う食らってしまいたいと、わたくしの身をつき動かして止みませぬ……
[鏡に向かい、己の目尻と唇を紅で染めた。]
因果な身体で御座いますねぇ……
[遥月は蓋を手にし、道具箱に花びらを閉じ込めた。]
[道具箱を風呂敷で包み、しゃなりしゃなりと歩き行く。カラコロ、カラコロ、下駄が鳴る。]
嗚呼、桜が美しい……
[手を翳し、春の光に目を細める。せめて今は緩やかな時を視界に入れようと、ぐるりと周囲を見回すが……]
嗚呼、やはり血のにおい……
いやなにおいですねぇ……
嗚呼、どうにも好きになれませぬ……
[白い指先で、そっと鼻と口許を塞いだ。]
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