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[桜の枝に腰を下ろし]
[それとても己が宿る本体で、これはうつし身に過ぎねど]
[下界をうっとりと無心に見詰める。]
[穏かな春の夢を見るように。]
──散らば散らなむ。
所詮果敢無き夢なれど。
今ひとたびの…のう。
咲かぬ桜も嫌いではない――が、寂しくはあるか。
妾とて、芸を持っているわけではないが
汝れが見たいと申すのであれば、何か考えておこう。
[飛べない雀]
[ころりころころ手の中に]
それは……難儀じゃな。
[少しあどけなさを残した笑み]
[羽をゆする小さな雀の頭を撫でて]
咲かぬ桜に飛べぬ雀――されどそれでも桜は桜、雀は雀じゃ。
[首を傾げて*雀を覗く*]
さてはて、泉に居る白が見せるは如何様な芸だろうな。
雨など降らねば良いが、楽しみにしていよう。
[雀を撫でる手、
子はきょとりと反対側に首を傾げ
言葉はわからずとも短い囀りを返す。
眺める藍の眼は懐かしむように細まる]
咲かぬ桜に何を見る?
[白に問いかけ、桜を見上げ。
暫くしてから居眠り赤鬼と寝こけるわっぱ
傍に腰を下ろして、襟首つかんで司棋の頭を膝に乗せ
ため息ひとつ。桜の香に*目を閉じた*]
―回想―
[今朝方の冷え込みと頭痛にて目覚めた男。
重い体を引きずって泉で水を使い、その後境内の林を散策して]
[懐に珠があることを確認。やはり澄んだ蒼ではなく濁っている]
物の怪と異なるモノが混じっておるのは確かだな。
主様の命とあらば…我が命を賭して見つけ出してやろうぞ…。
[掌におさまる程の珠を握りしめ、僅かに黒い霧を纏う]
[カランコロ 狩らんコロ カランコロ...]
―現在―
[林の中、木々の多い静かな場所を探し歩く]
名を集めねば。
青司、開耶、遥月、司棋、喰児、有塵、白水、真理、蘇芳…。
あと一つの気配の名が足らぬ。
風にのった小娘の名が足らぬ。
今宵の酒宴で、見(まみ)えるろうか?
[梢の向こうに見える月影見上げ。手の中の珠へ視線を落とし]
なんとしても名だけは、な。
[珠に声かけ、そうっと懐へしまい込んだ。
ふらり
どこへ向かうか、おそらくは*夜店の並び――。*]
[林の内、木立に紛れて白き物。
雪にも見えしそれが何であるか]
[同一で在る者に悟るは容易い]
…やれ…咲いたか。
咲きよったか、薄墨桜。
[くつり、声は零れ落ち]
嗚呼、狂うておるのはどちらかな。
咲きし薄墨、咲けぬ我。
……嗚呼、嗚呼。
[滑る足が奏でるは、
桜の花弁が舞い散るかの如く微かな音]
刹那を望むか。
望める程の物が其方には有るか。
[香は揺れる髪から漂うて]
嗚呼、羨ましきか。
[落つるは狂えた嗤い声]
刹那は要らぬ。
刹那は要らぬ。
後の寂寥が募るのみぞ。
それでも其方は刹那を望むるか。
[祭囃子に音は消え]
[人の姿は妖の中に溶けはせぬ]
[桜は桜][雀は雀]
[ほかのものにはなれはせぬ]
咲かぬ桜に陽(ひ)を見よう――。
[短く答え、赤鬼青鬼並ぶのに薄く笑う]
――もののけは一生もののけじゃ。
[呟いた言葉は風にさらわれ誰の耳にも届かぬだろう。
泉の淵に戻り来れば、花びらゆらゆら*目を細め*]
[望むは静かなれど]
[静かの内には白が映る]
[妖の内ならば紛れようか]
[避けらるは構いはせぬ]
[静かの社には向かうまい]
[落つる 落つるは狂い声]
[薄紅などは散らせない]
[祭囃子] [鳴り止まず] [白い手には] [今宵も瓢箪]
[何時の間にやら] [咲く桜] [眺め] [瞬き] [ニィと笑む]
おや、今度は有塵の兄さんかネェ。
嗚呼、良い、好いネェ。
綺麗だヨゥ。
[境内に響く下駄の音] [カラ] [コロ] [カラリ]
[赤鬼] [青鬼] [犬っころ] [見止めてまたニィと笑む]
[ひょうひょうと笛の音は鳴り続ける。
──そろそろ帰ろう、山吹──
──まぁ、もう少しここで風と一緒に笛を吹いていてはいけませんか?──
──……ではもう少しだけ──
いつしか、自分の最初の持ち主のことを思い返しつつ。]
……あたしがこの姿になれるようになってから幾百年か……
山吹のような吹き手には、結局出会えずじまいだったな……
[通り過ぎた年月のうちのほんのわずかなものでしかなかったはずの日々を
昨日の事のようにありありと、でも懐かしく思い返している]
[愉しは要らぬ]
[供も要らぬ]
[刹那の後の永久を想わせるだけならば]
……嗚呼、怨めしや
恨めしや…――
[狂える桜は*何処へ往く*]
[ひょい] [細腕持ち上げ] [袂] [青鬼へ向け]
[淡絞り] [白の浴衣] [袂を染める] [墨の色]
消えちゃいないヨゥ。
[風に乗る笛の音鳴り止み
子鬼の姿。そちらを向いて]
おやおや子鬼も現れたか。
司棋にそこ寝る娘に、子鬼も一匹。
わっぱの多い祭りじゃのう。
[からからから、手を振る代わりに笑い出す]
[気配に振り向き] [小鬼の姿] [映す碧]
昼間の笛の姐さんかィ。
好い笛の音だったヨゥ。
命の姐さんも有塵の兄さんもお休みかィ。
[青鬼の言葉] [視線はすぃと] [眠る仔猫へ]
[視界の端] [瞬く藍] [困った様子] [見下ろす]
嗚呼、黒い仔猫の煤さァ。
[先刻行きあった宵闇色の青鬼に、常盤色の髪の自分より若干年嵩の娘。
木の上にも誰やらいるようで]
……これは、……本当に百鬼夜行だなぁ
[ふふっと笑うと一人ごちつつ、ちょいと頭を下げた。]
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