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…そうかィ、喰児は笑ってたンだネェ。
[遥月の視線を追い其処を見詰める眼差しは優しい]
[すぃと髑髏へ視線を落とし額辺りにひとつ口接ける]
残るは……主。
[視線を落とし、しばし逡巡した後、言葉を紡ぐ。]
………わかりました。
どうぞ、お往き下さい。
司棋。
……今から、わたくしの「主」が消え往きます。
わたくしに掛かった、ヒトの形の呪いが解け……わたくしの姿は、元に戻りましょう。
司棋……
わたくしがたとえ、どのような醜い姿に為ったとしても……決して驚かれないよう……
ええ……常盤様。
あの方の、あの時の笑みは、わたくしが見た中で一番幸せそうな笑みで御座いました……。
わたくしの理解を超える話では御座いますが……きっと、喰児様は幸せでしょうねぇ……。
[喰児の額に口づける常盤を見て、優しげな笑みを浮かべた。]
あ…。
[主の結界が消えることは呪いも解けること。言葉をつむぐ遥月へ、不安そうな目を向け。抱きしめたい衝動は、真理の前でもあり、懸命に押さえ]
…大丈夫。
「遥月」でいてくれるなら、どんな姿でも、僕は大丈夫。
[懸命に、笑顔で応えるけども、握り締める手は震えていたか]
主の憑代(よりしろ)たる狐さえ狩りゃ主も鎮まるさァ。
[愛おしげに髑髏を撫ぜ]
[遥月の優しげな笑み見]
[ふわりと柔らかに笑むか]
喰児の幸せが何かは判らぬが、アタシァ幸せだヨゥ。
だからこの身でひとつになった喰児も幸せさァ。
そう謂やァ遥月の兄さんは呪いで人に成ってるンだったネェ。
赤鬼さんは呪い解けたらどンな姿だったンだかネェ。
[髑髏を見詰め楽しそうにそう謂って]
なンなら一足先に向かうから司棋の兄さんは後から来るかえ?
夜斗さえ連れて往きゃ狐さんざァ一瞬だろうさァ。
たとえわたくしが、
蝶に成り、あの空へ飛び立とうとも…
虫けらに成り、貴方を忘れようとも…
餓鬼に成り、貴方に害を成そうとも…
……それでも、良いのですね……?
[司棋の頭をそっと撫でる。そして……]
……わかりました。
では……わたくしは、或る用事が御座います故、貴方の「仕事」は手伝えませぬ。
そちらに行き、事を為してから……
……もし司棋のことを覚えていたら、この社でおちあいましょう……
[ふと司棋に笑み、踵を返す。
そして遥月は、林の奥へと消えて行った――]
[冗談口のような言葉を残して去る遥月に言葉を返せず見送って。真理の言葉に我に返り]
あ、あぁ、狐の力量など知りませんが…とりあえず夜斗なら大丈夫かと。
一緒に参ります。さっさと終わらせたい。
遥月の兄さんが何処へお往きか知らぬが気をつけてネェ。
[ひらひら振る手首は緋の布巻いて]
[司棋の言葉に向き直りひとつ頷く]
そうだネェ、其ンならさっさと往こうかえ?
[紅い番傘くるうり小首を傾げニィと笑み]
[髑髏片手に抱いてカラコロ社の奥へ歩む]
鬼退治に来たヨゥ。
狐はおるかえ?
おいで、夜斗
[青い蛍火、手に満ちて。床にこぼれ形成せば
蒼黒い火纏う狼の姿]
この火、どうぞご注意を。メイを灼いたと同じ火故、
触れれば火傷だけでは澄みませぬ。
僕以外は、ですが…。
狐の力量、しりませんので…
嗚呼、近寄らないヨゥ。
さァて、結界張るくらいだから強いンじゃないかえ?
[空気張り詰め空間歪み現れ出でたる銀の狐]
[狩る者達の形を見て三日月の笑みを浮かべ]
[けれど蒼黒い炎纏う狗を見れば僅か怯むか]
おや、矢張り狗はお嫌いかえ?
[自身は鬼では無く狐だと謂うのにコロコロ笑い]
鬼ァ狗を怖がらぬものネェ。
[狐は挑発に乗る事も無く白い炎纏い狐火放つ]
―林の奥―
……白水様。ごきげんうるわしゅう……
[桜の木の下――
墨と水が交わり、ひとつの色を成している場所へと、遥月は向かっていた。]
わたくしは、ヒトの情慾を食らって生きる妖……それ故か否か、貴女様の声は、とてもよく聞こえましたよ?
恋うる相手の元へは、往けましたか?
嗚呼……
其のご様子なら、きっと……
[さらに歩み寄ると――水の中に紅い珠が。]
………これは………?
[飛ぶ狐火、夜斗と共にふわりとかわし。
夜斗の口から風の塊、弾き飛び、狐火相殺するか]
狐の分際で…。
どうしましょうか?直に殺しますか?
火に火とは少し具合が悪いですが…
――轟…
[迫る鬼火を番傘で往なすと燃え上がる]
[ぱぁん、勢い良く傘たたみ火を消して]
[飛び退いて夜斗からも離れ距離を取る]
嗚呼、恐い、怖い、強いネェ。
[狐は夜斗の本体が司棋と睨み地を蹴り翔る]
[此方に向けてまた狐火を飛礫の如く放つか]
[髪に手をかけひゅうい振り抜く手は簪放ち]
其ンじゃ夜斗、噛み殺すかィ。
満足に喰えず腹も減ってるだろうしさァ。
嗚呼……綺麗な色。
[月明りに照らされて、紅い珠は強い光を放つ。]
まるで……命の光。
白水様の、たましいの色かしら……?
[大切に懐にしまうと、遥月は桜の元で寄り添う色をじぃと見つめた。]
……白水様、青司様……
あなた方は、しあわせですか……?
いいえ……。
せめて冥府の淵で、しあわせであらんことを……
[踵を返して、何処へと向かった。]
[狐火避けて、ふわりと戻り。このままでは拉致もあかぬし手も出せぬ。ならば一計]
…翠の御方、あの柱と柱の間に、蜘蛛糸を一つ、よろしいですか?頑丈に、逃げられぬ巣を作っていただきたく。
[一つ、真理に耳打ちし、ひらり夜斗に飛び乗ると、そのまま風のように走り去り]
[遥月はひとり、林を彷徨う。
蘇芳が食い殺された場所――
メイがヒトに討たれた場所――
開耶が佇んでいる場所――
万次郎を犯し、殺した場所――
伝え聞いた場所を訪れ、さながら巡礼者の様に歩く。]
[そして――泉のほとりに辿り着いた。]
―――断!
[狐の後ろ足を貫いた簪は床に狐を縫い止めるか]
[たたんだ番傘開き狐火を防ぐも蜘蛛の巣焼き切れ]
[燃え上がるのに番傘の柄を狐に切っ先向け投げる]
こンだけ燃えてりゃ火も通ってるだろうさァ。
[コロコロコロリ軽やかな笑い声響き]
[動き止る狐の腹に番傘が刺さり燃え落ち]
[鼈甲の簪も直ぐに溶け狐の動きは戻るか]
[カラリコロリ、赤鬼髑髏見届け何処へ行こうか
己が骸の跡に往くか、
何処かにある姿探してカラコロリ]
[林の奥に桜見える。その下には月の姿]
[恋うる相手の元へは――]
[あなた方は――]
[声が届けばそれ以上寄らず、踵返しかけ]
――…。
[ゆらり揺らぐ結界と気配に足止め、ふるりと身震い。
畏怖を覚える気配の在り処。空仰ぎ社の方角を眺める]
狐様が……――残るは何人ぞ。
主様の目覚めが来るのか
それとも再びお眠りになられるか。
この結界解けてしまえば、たゆたう魂は何処へ往こうか。
[床に縫いとめられた狐をみやり、今が瞬間と、夜斗に命じる]
夜斗!
[夜斗の口より小さな火の竜巻起こし、すさまじい勢いで狐へ飛ばす。竜巻巻き込まれた狐の断末魔、身が切れたように血が飛び散る]
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