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嗚呼、嗚呼。万次郎様……?
いけませんよ、そんな所で眠ってしまっては。
……ふぅ。では水でも汲んで参りましょうか。ついでに酔い醒ましの散歩でも。今宵は、詮無き思念が頭を支配しかかっております故……
[すっくと立ち上がり、皆に一礼する。]
ではまた皆様、ごきげんよう……。
ったくしゃぁねえヤツだなぁ。
……っとと
[瓢箪受け取り真理に笑う]
刹那に囚われることもあらぁな。
だから永久と紙一重なのさぁ。
……ああ。
違う。違う。そんなに優しげな、麗しい話などではないのだ……
[頭を振れば、ばらりと黒髪の乱れたる、]
薄墨の桜は何故色を喪のうたか……
[ゆうらり立ち上がりて]
墨染めの衣纏て、色を忘れんとて忘れ得ず──
[散る桜、空へと舞い上げて]
それ故に──
[撫でられた頭に幾度か瞬き]
一口か――悪くはないな。
覚えておこう。
[複雑な笑み][離れる藍を見守り]
[有塵に視線をやり]
礼などいらぬが――その杯は汝れにやろう。
清き泉の結晶じゃ。
汝れの迷える心の助けにならんことを。
[カラリコロリ][立ち上がり]
[喧騒から逃れるように][*社の裏へ*]
[舞い上がる花に目を細め]
纏う墨の内側には、未だ薄紅を秘めておるか――
[もしくは色を失うたか]
[雪のように舞降りる花を見て]
されどわらわは薄紅の桜も薄墨の桜も――汝れも嫌いではない。
いずれうらめしの情が薄まることあらば汝れの色を魅せてもらおう。
[カラリコロリ][鳴る下駄は]
[闇に向かって*消えて行く*]
[葡萄色の着流し帯を締め
煙草咥えて眼を細め、
その先在るのは賽の目で。]
さぁて今日の調子はどうかねぇ。
[振る手、さいころからりと鳴って
数字ははてさて
{2}{5}{3} ]
[カァン] [枝叩く] [煙管の音響き]
[パラリ] [降る灰] [胸の煙] [吐き出す]
もゥ好いかえ?
未だだヨゥ。
[隠れ鬼の合言葉] [囁き] [コロコロコロリ]
っちゃぁ、景気悪ぃなあ。
[「ははは、おれの勝ちだねぇ」
店主が笑う。]
しゃぁねえやあ。
おらよ、負け分だ。
っと、苺飴一つくれっかい?
[「なんだぃ、あの姐ちゃんにかい?」
からっと笑った捻り鉢巻。
にやっと笑った緋色の男。]
昨日拗ねさせちまったからなぁ。
頂いてくぜ、じゃぁな。
[飴を片手に男は歩く。金色の視線走らせて]
さぁて、何処に居るのかなっと。
[はらり、はらり。]
[ぞろり、ぞろり。]
[常と同じ参道を歩く墨染めの衣の]
[今日のこの日に、常の春とは違うのは、]
[その手に提げた瓢(ふくべ)と]
[熟柿の香を帯びた吐息。]
[目の誤りでなければ、冷たく硬く血の気の無いその面さえ]
[微かに目許に朱を帯びて、]
[もう疾うにこの墨染めの、八つ当たりじみた狼藉や奇矯な振る舞いに慣れきったあやかしでさえ、一瞬奇妙な顔付きをするが、]
[やがて、ああまたこれも、と思い直したか、常の春と同じく係わり合いを避けて目を逸らす。]
水浴び水浴び謂ってことだし、
やっぱ水辺かねぇ……
っと?
[吹いてきたのは強い風。
はなびら乗せた薄墨の 春の嵐の真ん中の]
有塵かぁ。
おいおい、周りのモン吹っ飛ばすんじゃねぇぞ?
[別段とがめる風でなく、からかい混じりに手を振った。]
未だ未だ遊び足りないヨゥ。
[空の煙管] [墨滲む] [白の袂に仕舞い]
[ひらり] [地に降り] [カラカラコロリ] [人混みへ]
[響く下駄の音] [止まぬ祭囃子に混じる]
おや、喰児に有塵の兄さんじゃないかィ。
鬼ごっこでもしとるんかえ?
[常磐の女君の声聞かば]
…ああ。まめまめしいことを、と思うておれば。
目当てが居ったからか。
[常には硬い光しか宿さぬ]
[乱れ髪より覗く片目に、悪戯ないろが浮かぶ。]
[思い出したように片手の瓢を口元へ。]
[喉を鳴らし][中の酒を]
……もう無いのか。
[呑み干し、手の甲で口を拭うと面白く無さそうに呟く。]
[けぶる桜] [片目に浮かぶ悪戯な気配] [碧は弧を描く]
[小首傾げ] [揺れる常盤色] [薫る白粉と] [紛れる桜色]
有塵の兄さんの契りしお相手は見つかったかえ?
おやまた色事の噂話かィ。
青鬼ァ色乗せたら喰らうと笑ったが赤鬼は色好み何する気かネェ。
おう、碧。
[ひらりと振るは苺飴]
はは、今会ったところさぁ。
有塵は処構わず風を纏うから目立つわなあ。
[悪戯な瞳の黒櫻。
それにはにいと笑み浮かべ]
佳い女だろう?
[あっけらかんと謂ってのけ。]
お前の方こそ酔いが残ってんじゃぁねえのかい?
目元が赤いぜえ、有塵。
[白いかんばせ覗き込む。]
なんでぇ、既に呑んでるってかい。
日の高いうちから呑む酒もまた格別ってなあ。
[有塵の笑いに目を細め]
呑み足りないんならこいつでやるかい?
見つかるように祈願の酒さぁ。
[昨晩真理が押し付けた
酒を満たした瓢箪掲げ
紫煙を吐いたが風に消え]
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