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― 夜間 ―
[カラリ] [カラ] [コロ] [下駄の音響き]
[ひらり] [ひら] [はら] [薄紅の花弁舞う]
もゥ好いかえ?
[コロリ] [コロ] [コロ] [軽やかな笑い声]
[くるり] [くる] [くる] [紅い番傘回して]
―――もゥ好いヨゥ。
[白い喉逸らし] [仰ぐお月さん] [赤鬼の眼色]
[眇める双眸] [吊り上がる唇] [風に舞う薄紅]
嗚呼、嗚呼―――
[薔薇色の唇から] [零れる吐息] [甘い熱を孕み]
[春風に攫われ] [赤黒に染まる袂] [常葉と共に揺れ]
酒も好いが今宵くらいは静かを楽しもうかィ。
[ゆるり] [長い睫毛瞬き] [唇を引き結ぶ]
[其の姿] [常から離れ] [凛と静寂を纏う]
[言葉無く] [満たすは] [風の音] [薄紅の舞う音]
[金色の月] [見詰める碧] [穏やかに] [優しいか]
[黒が儚く囁き返す。
櫻が櫻がはらはら散って]
待ってたんだぁなあ。
ずうっと。
ああ、知ってるさあ。
古い付き合いだものなあ。
[眼を細めて]
硬ぇなあ。
折角綺麗ぇな花なんだから、
もっと思うように咲きゃあいいのによ。
俺ぁ嘘は吐かねぇのさ。
アヤカシだからヒトでもねぇ。
ただ謂うだけの言葉に意味を見出だすかどうかはお前次第さぁ。
[低い声で言葉を紡ぐ]
『約束を果たしに来た』
と。
[背後で物音] [張られた蜘蛛の巣] [かかる獲物は小鬼か]
[動かずただ月を仰ぎ] [もがく小鬼は其の内にくたりと脱力]
騒がしいネェ。
[綺羅リ] [月光に照らされる蜘蛛の巣] [ぬらり] [紅い雨伝う]
[眸合わせたそのままに、緋の鬼見詰めて。]
[──暫く後、]
──あゝ、あゝ。
おまえは本当に優しい男なのだなあ。
[脆く儚くほろ苦い、笑み零す。]
[両手を突いて肩落とし、顔伏せる。]
[ばらりと髪が面覆いて、]
……もう行け。
女君が待っていよう。
[柔らかく低い声、そこから洩れる。]
優しいなぁ、
どうだろうねぇ。
[伏せてしまった白い顔、
暫しの間見下ろして]
そうだなぁ。
そんならそろそろ行くかぁ。
[立ち上がって歩を進め、
去り際小さく手を上げた]
酒は置いてくから好きに呑みなぁ。
[社後にし歩く鬼。
百鬼夜行の影の群れ、今は疎らに咆えるだけ]
鬼さん此方、
手の鳴る方へ。
[笑い唄うはわらべ歌。
宴の終わりは直ぐ其処だ。
朧月夜のその下で、互いに花を散らすだろう。]
[俯き加減] [常葉彩る] [妖しの蛍火] [薫る大きな白牡丹]
[俯き加減] [そぅと白の手伸ばし] [牡丹の花弁をなぞるか]
………
[遠く聴こえるわらべ歌] [耳慣れた声] [薔薇色の唇は綻ぶ]
[はらり] [誘う様に] [林に張られた蜘蛛の巣は落ち] [月夜に煌く]
[月夜に煌く蜘蛛の糸。]
手の鳴る方へ。
[白牡丹が咲き誇る。常盤の髪が揺れている。
赤鬼、にいと唇歪め]
もういいかい?
[唄うように問いかけた]
[近付く気配] [遊螺り] [振り向き] [笑みに双眸眇め]
[問い掛けに] [唄い返す] [そぅと囁く声] [甘く] [甘く]
嗚呼、もゥ好いヨゥ。
もゥ好いヨゥ。
[鬼を探して] [鬼ごっこ] [もう好いかい] [もう好いよ]
[本気の鬼ごっこ] [掴まえるのは] [果たしてどちらか]
鬼さん見つけたヨゥ。
其れとも――
[赤鬼の姿] [見つけて浮かぶ笑み] [童の様か]
[小首傾げ] [揺れる常葉] [大輪の白牡丹薫る]
アタシが見つかったンかえ?
[もういいよ。
誘うような甘さで響く。
常葉の口元浮かぶ笑み、さながら大輪の花に似て]
さぁて、どっちかなあ。
俺が鬼か、
碧が鬼か。
どっちも鬼なのかもしれねぇな。
[一歩踏み出し草の上、
愉しそうな低い笑い。]
アタシも喰児もどっちも鬼かィ、そいつァ好いネェ。
[コロリコロコロ] [軽やかな笑い声] [宵闇に解ける]
そう謂やァ茄子の兄さんにゃ勝ったのに約束の酌もしてなかったさァ。
生憎と今宵は酒ァ無いヨゥ。
[赤鬼の笑い声] [紅い髪攫う] [夜風に乗り] [鼓膜擽る]
[草の上立つ赤鬼] [向き合い] [くるうり] [赤の番傘回す]
酒ァ無いが変わりにアタシでも抱くかえ?
[ひとしきり][涙流して][呆然と]
[ふらりふらり][水から上がり][どこかへ向かって歩む足]
[遥月と司棋][寄り添うを][見るともなしに見て]
[去り際][以前のような][穏やかな笑み投げて]
――青司のところへいってくる。
[骸が眠る桜の下へ][紅い体を珠もち清め]
[カラリ][コロリ][下駄の音遠く][林の奥へ進み入る]
だろぉ?
[鈴鳴るような笑い声、
鬼もくつくつ笑っては]
ああ、そういやそうだなあ。
俺も酒ぁ持ってねえや。
[くるくる回る番傘に、
続く言葉にくつくつと]
ほおう、そりゃあ嬉しい申し出だねえ。
碧は高いんじゃぁなかったのかあ?
嗚呼、高いヨゥ。
其ン身と引き換え一生に一度きりさァ。
どっちが勝っても全部喰やァ呪(まじな)いは解けるからネェ。
[番傘たたみ] [地に放り] [帯に手をかけ] [するりと解く]
[赤黒に染まった浴衣] [袷が歪み] [柔らかな胸元が覗くか]
ほゥら、おいでヨゥ。
鬼ごっこの前に腹ごしらえさァ。
[白い手伸べ] [握る帯] [風に揺られて] [ふわり漂う]
[鬼さん此方] [手の鳴る方へ] [白い手] [誘う] [誘う]
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