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[碧と翠、弧に歪み]
やれ…なれば其方は見ぬとしよう。
[懐から薄紅扇取り出して。
開かぬままに目元覆う]
[紅の視線に琥珀向け]
酒も飽いた。
刹那の間にどれ程飲まさるることか。
要らぬというても聞きもせぬ。
[酒の満ちたる瓢箪は薄墨に。
やがて空になろうが目もくれず]
偽り言うて何に成る。
喰らいたいならば隠しはせぬわ。
うん、ただいま戻ったよ常磐のひめ。
ふふ。じゃからそこの幼き妖よ、飲物ならば酒があるぞ。おぬしにはまだ早いか、白水のもたらす水の方が好みか?
[もうずっと長く生きてきたはずの蘇芳に、そんな声をかけて笑いながら、]
あれまあ。
[既に目許を朱に染め良い心地の有塵に目も丸く。]
もたらされた酒を口にする前から、もうできあがっている者までいたか。我慢が足りぬと見ゆるは万次郎のみに非ずとよ。
有塵とて、落ち着きと分別を持つオスと見えたことは同じだったのにな。
[妖の集いの中に、なりは大きくともまだまだ子どものような者の多いことと、大人ぶったクスリ笑い。]
ふむ…助言はありがたいが、そのようにぐびりぐびりとお主ばかりくらっていては、今に買ってきたばかりの酒も無くなって…
[あぐらをかいて道中から続けて旨そうに喉を鳴らし続ける万次郎に、主に自分の口が付ける分がなくなる事を危惧してそんな事を言っていた。
しかし懐から取り出された杯に粉と酒とを入れられて渡されれば、嬉しそうに受け取って]
ふふふ、酒にて羽目を外そうと宴の席では多少のことには目を瞑られるものと、連日の宴にて既に学んでおる。そう脅すものでもない。
[口へ]
[開耶と有塵の様子を横目で見る。]
……おや。
有塵様の探していた契り人は、開耶様でございましたか。
ふぅむ。……まあ、納得と言いますか、分かりやすいと言いますか。
[誰に言うでも無く、ぽつりと感想を述べた。]
[あちらこちらでなされるやりとり。聞いているだけでなんとなしに楽しいのはなぜだろう。]
……誰かと誰かが話してるのを、こんなに楽しく聞くのは何百年ぶりだろうな。
[満たされる盃] [すぃと乾かし] [瓢箪奪い] [赤の盃満たす]
奇遇だネェ、アタシも気は短いヨゥ。
誰ぞ茄子の兄さん喰ろうたらアタシァそいつを喰らうとするかネェ。
[くるうり] [番傘回し] [ぽたあり] [降る紅い雨]
[混じり] [ひら] [ひら] [傘に積もった] [薄紅の花弁]
嗚呼、狂い咲くヨゥ。
咲く間も無く散るなんざァ詰まらないからネェ。
[赤鬼] [青鬼] [茄子は笑い話と謂う]
[骨は拾うか] [はたまた腹の中に納まるか]
其ンなら骨までしゃぶろうかネェ。
喰児は旨そうだヨゥ。
[周囲の会話を聞き流しながら
ぐびぐびり。瓢箪もだいぶ軽くなって]
何を云うか。告げ口はせぬと先程口にしたばかりでそのようなこと。
[短い嘆息を翡翠頭の少女へ向けた]
酒なら心配せずとも未だ有る。
無くなれば赤鬼にでも強請ればよいのだ…。
ふう。今宵は良いな。良い具合にまわる。
[独り言ちた]
[薄墨の言、寝惚け眼に眼細め]
…やれ、人の里に攫われた我のことまで聞き及ぶか。
斯様な噂好きは誰ぞ、恨めしい。
[赤隻眼と遥月。
聞こえた言葉にちらと見て]
これがめでたく見えるか。
やれ、めでたきは其方らの頭であろう。
[視線戻せば薄墨は座り込む]
…やれ、起きて酒を喰らいてまた寝るか。
それ程飲んで熱くないわけがなかろうて。
刹那の春を待つは厭か。開耶。
おれは刹那の時を千歳刻んで、待って待って待って待って、待ち草臥れて、それでも待ち望んで、やっと分かった。
花は、
誰の為にと、
咲くのでは、
ないと……
[言葉紡ぐうちに目蓋の重みに耐えかねて眸閉じ、]
[夢幻の境へと*また戻っていく。*]
成る程雨喰うか。
水巡りて花咲かす、我ながら地とはよく云ったものよ。
[月への返答聞いて、開耶へと愉しげに藍の目弧を描き]
己も元よりその心算はないわ。
なぁに、気配みつけた狐様よ。気配が消えればふらりと戻ってくるやもしれぬ。終わりは狐が知るばかり。
[目を伏せる白に、弧は緩まり]
不向きか…そのようじゃの。いっそ今のうちに触れておくか。
[からからからり、何処まで本気か冗談か]
さてはて、ではその姿は誰が映した水鏡かのう。
どう映るかは映して見なければ判らぬことよ。
そのままの姿で笑うていれば良いがのう。
[はらひらり、触れる事無く落ちる花びら]
[頽れる櫻闇に]
有塵、随分と早くから呑んでいたようだな?
これで、櫻もますます薄紅に染まろうて。
それとも何か。贄が必要か?
[笑い声は止まない。からかい混じりに有塵に声を掛けた]
[開耶の言葉に、ふと表情を緩めた。]
御酒は、人間を慾の縁へと堕とすもの。快も不快も呑まれる方次第。ましてや、酔い痴れ理性を失うは恥……。
開耶様が浴びる程呑まれて飽きたのか、はたまた何か理由でもあるかは……あえて問いますまい。
おや。潰れてしもうたか?有塵……?
[透かし見るようにして様子をうかがい]
是で今宵は我も醜態を晒せなくなったなぁ。
よいぞ、よいぞ。
これは青司、異なことを。
ご存じないか、猫とは肉を喰らうし、わらわはもはや子猫でもないわ。
酔えば喰ろうてしまうのは、こちらの方かもしれんぞ…――さて、
[口へ運んだ黒杯の中身を、万次郎のぐびり飲みに倣ってか一息で呷る]
――…ふぅ。うん、これは…
[飲んだ先から体も温まるようで、なるほど面白い飲み物よと言おうとしていた瞳が、とろりと霞む]
……うん?
万次郎よ、悪戯などと聞こえるからピリリと舌を痛めるものでも入れたかと覚悟しておれば…これはこれは…酒とはこのように素晴らしいものか…
[空の杯を持ち上げるまでの間ももどかしく、有塵へ声をかける万次郎へ、押し付けるように両手で抱え上げて差し出す]
さあさ、次のもう一杯…くれるな?
くれるだろう…?
[琥珀の君] [扇取り出し] [目を逸らす]
冗談じゃないかィ、開那の兄さんは面白いネェ。
そンなつれない事ァ謂わずにこっち向いと呉れヨゥ。
[仔猫は元気] [万次郎の悪戯] [ちらと横目で眺め]
嗚呼、酒の席さァ。
命の姐さんもたァんと楽しんど呉れヨゥ。
蘇芳の姐さんも楽しいなら何よりさァ。
なンだい、大勢は久方ぶりかえ?
おや、有塵の兄さんはお休みかィ。
また昼間っから呑んでたのかネェ。
[蘇芳、小さく名を繰り返す]
妾も、このように大勢の者と毎夜会うは――久方ぶりじゃ。
確かに、確かに。居るだけで酔えそうじゃ。
常葉には酔うなら花じゃと答えたが――
[聴こえた有塵の声][目を細め][また眠るを見守れば]
自ら答えを見つけたならば、結構結構――。
[ゆえに酒を飲んでいたのか][わからねど。]
[赤の降らす桜止み]
背中合わせる。お前さん相手ならそれもよかろうて。
かっかっか、左様左様。茄子では鬼の名泣くわ。
腹の中が良いか。良い良い、覚えておこう。
[頷き、此方を見据える万次へと]
かっかっか。お前さんも悪戯するとは酒の席は愉快なものよ。
尤も、潰れたらきちんと介抱なりするのだぞ。
[手の中瓢箪奪われて、口の端咥えた杯手に戻す。
満るは酒。時は未だ満ちぬまま]
ほんに奇遇よのう。
己もお前さん食らう奴あればそうするとするかのう。
水を差されるのは気に喰わぬ。
[すいと細まる藍の色濃く]
[開耶の指摘に、ぽかんとした表情を浮かべた。]
……はぁ。
ふふっ……ふふふふ……確かに、わたくしの頭の中は情慾まみれ。何せそれを食らう性でございますから。ふふふふふ……。言い得て妙とはこのことかしら。
[笑いは止まらず、万次郎の呟きに横槍を入れる。]
万次郎様、醜態とは何のお話で?ふふっ……
なんだい、嬢ちゃん、
寂しいところから来たのかい?
なら存分に聞いていくといいさ。
呑んでも話してもいい。
[片膝立てて蘇芳に笑い
次いで真理の方を向く]
咲いて散るのが華ってね。
俺ぁ旨そうかい?
光栄だねえ、炎で喉を焼かれないよう気をつけなぁ。
[常の低い笑み零し]
琥珀の兄ちゃんはつれないねぇ。
そういうところがいいってぇヤツも居るんだろうさ。
[つと見る有塵斃れる姿]
おいおい、有塵。
はあん、どうしたぃ。
櫻は誰の為でなく自分の為に咲くのかい?
[薄墨に向かい手を伸ばす。
あやすように見えたかどうか。]
……呑みすぎかぁ。
本当、珍しいこともあるもんだ。
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