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[にいと笑って前屈み、
黒い瞳を覗き込み]
そう思うならそう思やぁいいさあ。
それが気にくわねぇなら俺を消しちまやいいさあ。
最も、そん時ぁ全力で相手させてもらうがねえ。
[それはそれは愉しげに]
どうしたぁ、有塵。
別に喰っちまいやしねぇよ。
[細めたままの眼を向けて
続く言葉に笑みのまま]
そいつぁどうしてだい?
お前も謂ったろう、
放っておくと俺ぁ血に酔って色んなもの喰い散らかしかねねぇぞお?
なんだい、殊勝だねえ。
心配してくれてんのかい?
[笑い手伸ばし髪を梳き
ふいと其の手を離しては]
そうそうくたばりゃしねぇさ。
鬼ごっこはまだまだだしなあ。
……解らぬっ。分からぬ、どうしてなどとは。
ただ、おれが去ぬより先におまえに去んで欲しくないだけだ。
おれを喰うても良い、ただ──
…………ッ?!
[促されるままに、激して答えを継いで]
[己の言葉に、愕然とした。]
有り得ぬ。有ってはならぬ。
[呆然としたまま独りごち、言の葉紡ぐ。]
おれは、花で良かったのだ。ひたすらに待ち焦がれ想いて咲く花で……
[眸彷徨い、千々に乱れた気色漂わせていたが、]
[一転、急速に収まり、冷たく固く蒼褪めた面へと。]
……喰児。
おれは動転していたようだ。済まぬ。
蘇芳の死に様聞いてから、おかしくなって居たのだろう。
[動転から冷静へ、慌しく移るいろ。
金の眼僅かに笑み細め]
気にすんなぁ。
紅に酔ったということにでもしといてやるさ。
[凛と告げる櫻の言葉、
はらはら落ちる花びら掬い]
ああ、俺ぁそういう櫻ぁ気に入ってるぜえ。
もうそろそろ宴も始まろう。
常盤の女君も戻って来ようほどに。
おれは……樹の上で頭を冷やして来よう。
然らば。
[緋の鬼より離れ、踵を返して]
[足下より桜風巻いて]
[何時の間にやら香も消え失せて]
[満開の桜の山は淡い一時の夢に返る。]
[花の風巻上げ舞い上がり、]
[己の宿る白霞の桜へと。]
[高き梢に身を寄せて、]
[このところ手放さぬ酒をば呷る。]
[一息二息、浴びるが如く。]
[顎を伝いて胸にも滴る滴、]
[乱暴に手の甲で口を拭えば、]
[冷たき面にようやっと血の色が。]
……おれは、花のままでいい。だから。
おう、頭ぁ冷えたら降りて来なぁ。
[舞い上がるのは薄墨櫻、
其の背を見送り見上げた空は
既に宵が差し迫る。
一時の夢の紅は消え、緑の木々が揺れていた]
願はくは花の下にて春死なん……
つってたのは誰だったかなぁ。
[傍の木の幹凭れて見上げ、
やはり笑んではくつくつ笑う。
眼を閉じ腕組み緋色の鬼は
*如何なる色を夢見るか。*]
[泉のほとりに腰を下ろしつつ左中指から腕まで絡めた水の数珠を握り念を込める。浸けた右手。揺らり波紋は拡がれど――]
矢張り、何も見えぬか――。
今のこの形こそが、妾の見る幻なのかのぅ。
[泉に映る白い少女][水面をふわり歩いてゆけば]
[その中心で柔らかな][月の灯りを*其の身に受けて*]
[宵闇色の鬼の胎内でふわりふわりと。]
はて、いったいどうなってしまうのかなぁ。
[からころと下駄の音がかすかに聞こえ
──汝れの中に何ぞおるな──
白水だったか、先般水をくれた娘の声。
下駄の音はまた遠ざかり、ややあって鬼の苦鳴とともに吐き出されてしまう]
……はて。
[とりあえず鬼から遠ざかってはみたが、結界は魂も通さない模様。]
つまり、妖しの者が狩り尽くされるか、狩る者を倒してしまわないと
ここから出られないのかなぁ?
[ふわふわと漂ったまま、やれやれと肩をすくめる。]
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