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[自室に居たにも関わらず煙草を吸うことはなく、
飽きるほど見つめた闇から身体を離して部屋を出る。]
滅入るな。
[小さい呟きは静かな通路に溶け込み、常のように彷徨うように。]
[考え事をしているような呟きに近いトーンで唐突に囁くのは]
……船長が目の前に居ても居なくても構わないが
見当たらないと他の可能性がどうしても頭を過ぎる。
[誰かが馬鹿な考えを起こしていなければいいけど、と添えた物憂げな声音は件の人間への心配は入っておらず。]
餓死や事故ならこの先船に居合わせる全員にありうるだろう。
でも――
[言葉はそこで途切れる。
もし殺人が起こるようならば、と思考の端に念を寄せ。]
お前の声には、いつも奥底に不満が滲んでいる。
…興味を引かれるし…記憶に残る。
〔取られない手を下ろして、小さな包みの封を切る。セシリアが舌を出したなら、常は鮮紅色だろうそれの奥を暫く覗き込んで――ブドウ糖のタブレットを乗せるだろう〕
沈んでいるようで、昂ぶっている――そんなところか。
思考回路、な。…自己評価は聞いておきたいが。
〔何にか微かに眉根を寄せて、屈めた身を起こす。小柄な姿は視界に何処か消え入りそうにも映り〕
ああ。つまらん感染症にはかかるなよ。
〔治せん、と言い切る。まだ部屋に入る様子のない相手に残り少ない輸液パックを渡し…彼女からの言葉にすうと目を眇める〕
僕はヒトらしくないか?
…それは嬉しい評価かもしれん。
[事故死や餓死ならいいけど――
その考え方をしている時点でまともな人ではないのだと自嘲的な笑みを浮かべ、けれど人気のない通路でそれが見える人間はない。]
既に事切れた人間の肉を食べるのは
より多くの人間が助かるためには必要悪――?
[ろくでもない思考回路だ、と溜息一つ。]
……む。久しぶりの食料。ありがと。
[タブレットを口の中で溶かしながら礼を言う]
不満?別に不満なんて無いけど…敢えて言えば、人間でしかない自分に不満―――、嘘。忘れて。
[即座、口にした言葉を撤回する。壁に凭れたままハーヴェイを見上げ]
一応これでも、元・船外活動員志望だったんだから体だけは丈夫のつもりだよ。ただ空腹なだけ。
[輸液パックを受け取って、たぷんと水分の重みを手の中でもてあそぶ。まとめられたチューブの先の針―キャップがかかっているが―を確かめる]
其処で喜ぶところがヒトらしくないんだ。
あーあ、まともなのは私だけなの?
[後半は独り言と化す。輸液パックを軽く掲げて挨拶に代えると、踵を返し―と言っても数日前より鈍い―一旦自室へと戻る]
[通路はどこまでも静かで、ゆっくりと――単に行くアテが特になかったからか、足取りは船長の部屋へ。
勿論、探すつもりがあるわけではないけれど。]
……そもそも部屋に居るんなら誰も探さない。
[けれど足が向いたのは、暫く見ていないから。
彼の心配をしたのではない。その心配は別のところに。]
[生きていようと死んでいようと体の一つでもあれば状況と現状が或る程度推察出来るものを、と溜息一つ。]
"見つからない"のは一番厄介だ。
[考え方は壊れてる――?
――否、元々俺はヒトじゃない。]
[屠殺などしたことないから、解体の仕方は随分いい加減で。
積み木の城を遊び飽きた子供が壊したような乱雑さで
部屋の中にはヒトの様々な部位が転がっている。]
このままじゃダメだな。
火を通せばまだ何とかなるかもしれん。
[常よりルージュを引いてる自身の唇は普段よりも紅く。
同じ色に染まった手のひらで軽く口元を押さえる。
嗅覚が麻痺しそうな程の血の臭いは嘔吐感すら呼んだ。]
――……私は一体どうしたいんだろうな?
人間どころか畜生以下じゃないか。
傑作だ。
[部屋の惨状に浮かぶ笑みは自嘲めいていて。
切り取られた肉片と、いくつかの臓物を手の中に。]
[部屋の灯りをつける。人工的な光の瞬きに僅か、目が眩んだ。緩く頭を振ってから輸液パックをベッド脇に据え付け、束ねられたチューブをばらす。片腕をまくって針を包むキャップを外しダストシュートへ。白い肌にうっすら見える青紫の血管に針を、つぷ、と刺した]
…精神面で空腹なんだから、こんなもの気休めでしかない。
ロースカツ………。
[倒れこむようにベッドに横たわる。輸液はじわじわと吸収されていって栄養を補うだろう。しかし精神的な満足感は得られないまま]
[足音と気配の近づいて来るのに俯いた儘に視線だけ流し、其処にナサニエルの姿を見止めると漸く顔を上げ、常と同じく挨拶の代わりに緩やかに瞬く]
船長なら、居ない。
[ナサニエルを見上げて恐らくは此処へ来た理由に対する回答を述べ、半ば肌蹴ていた毛布を手にゆっくりと立ち上がる]
たぶん、もう――…
[戻らない、と口唇だけが予測を紡ぐ]
[素手のまま肉片を掴むのは酷く悪い気分だった。
べたつく脂と、ぬめる血。
変わらず薄暗い通路の先、たたずむ白い姿。]
……うーくん。
[まるで現実と非現実の境界のような紅い沼を越える。
相棒は近寄る主をきょときょと見上げて。]
……汚れるから。
今は撫でてあげられない。
行こう?
[促すと、意図を理解したウサギは主よりも少し先を歩いて。]
[時間とともに輸液は確実に減少してゆく。
時間とともに精神的な空腹感は増大してゆく。
―――――…。
どれくらいが経ったろうか、いつの間にか目を閉じて浅い眠りについていたらしく思考がぼやけていた。眼鏡を外し瞼を擦りながら起き上がると、輸液パックはぺたんこの空になっている]
ああ…ハーヴェイから貰って、それで私…。そうか。
[少し体が軽くなった気がしないでもない。眼鏡をかけなおすと針を腕から抜いて、輸液パックごとダストシュートへ]
お腹空いたな…。誰かにタブレットでも貰おう。
[身なりを整えると、灯りをつけたまま自室をあとにする]
――そう。
[船長に会いたくてきたわけではないから、返事は簡素なもので。
いつものように彼を見つめていたから紡がれた予測は見て取れて]
戻らない?
[驚いた様子もなく、機械的な繰り返し。
彼がゆっくり立ち上がる間も徐々に近づいて、もしもふらつくようなことがあれその身体を支えるだろう。]
不慮の事故ならいいけどな。
[くだらない言葉だ、と思いつつ。]
―通路―
[mappingもなしに出鱈目に歩いてみる。普段では無いことが最近たびたび起こっているような気がしてならない。
と、通路の先にグリーンの髪を揺らす姿をみとめ歩み寄る]
…うーくん!…とロゼ。
それは、何?
実験材料………には見えない。
[ローズマリーの手にする血濡れの塊に怯えるでもなく首を捻り素直な感想を一言]
[戻らない――イコールそれは居ないということ。]
不慮の事故じゃないなら何だっていうのかね。
[自分に対して白を切る。
脱出艇には乗っていないはずだから――。]
脳に栄養が回らなければ判断力は鈍る。
[船長の話かはたまた船員の話か]
機材の扱いを間違えればあっという間に天国行きだし
考え方を誤ればあっという間に地獄絵図。
[溜息一つ]
どちらも良い世界じゃないな。
矢張り栄養というやつは必要なものだ。
[思案気な呟き。]
[少しの間の後、今度は明確にラズへ向けた言葉]
危険なことは一人でするなよ。
[もし目の前に彼が居たならいつものように髪を撫でていただろうけど、其処には居ないから気遣う声だけが届けられて]
いつでも気にせず呼べばいい。
[素っ気無く言葉を足した。]
……セス?
[主の声にぴくりと反応して。
白いウサギはセシリアの足元に寄っていく。]
これ……?
[自身が手にしているものを持ち上げる。
……何と言えばいいのだろう。]
食料。
生のまま食べるのは推奨しない。
[ふらつく事も無く立ち上がり再び壁に背を預け、問い掛けに頷く代わりにまた一つ瞬き、端末の時計を確認してからナサニエルに向き直る]
最初の通信を送ってから、連絡は無い。
[――不慮の事故]
[そう紡ぐナサニエルを静かに見詰め、思案気にゆっくりと首を傾けて、透明な板の向こう側へと視線を移す]
もう、行く末は変わらない。
殺して喰うか、死んだものを喰うか。
若しくは、大人しく死ぬか。
ナサニエルは――…
[透明な板に映り込むナサニエルへ焦点を合わせ]
如何する?
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