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[ちなみに、幸事故というのは恥ずかしいものだ。
転んで滑って、手を投げ出した先に袋が落ちた。
ただそれだけのこと。]
/中/
>>13
>それを言ってどうなると言うのだろう?
ネリーの問いかけに対して、誠実かつ真摯に答えた事になるよ?
これってどうなってるのかなぁ。
スプリングってバネっていうよね。
んー。ん〜。…ん〜〜。
バネって潰れるんじゃなかったっけ?
…んんんーっ
[過去に於いて、ヒトがヒトを作る事は禁忌だった。
――生命(いのち)とは尊いもの。
神の与え給うたものなのだ。
人の手で弄ぶ事は赦されない。
文明は進めどもヒトの手の及ばない、聖域。
然し人類滅亡の危機が迫った時、容易に破られる。
ヒトは遺伝子を操作して新たな命を生み出そうとした。
完全なる人間を、完璧なる人間を、種を存続させる為に]
[だが、其れは叶わなかった。
遺伝子レベルでの問題が無くとも、
実際に“稼動”させてみると欠損(エラー)が生じた。
データ的な問題は無いのにと科学者達は頭を悩ませた。
刻一刻と、近付くタイムリミット。
軈て、彼等は立ち返る。
ヒトがヒトを育むという、至って原始的な方法に。
然うして作られたのが彼等であり、此処の様な収容所。
其れが彼が“誰か”から聞いた話。真実か否かは知らないが]
[...は自室で個人端末を開く]
【日誌】
1日目のテストの件。
ネリーの精神的ケアのこともあるから、もし組み分けするならネリーとコーネリアスを同じ組に入れたいわ。
[ダンベル2個を乗せたベッドの上で飛び跳ねるが
特に問題がない様子にうんと頷き]
…あー!!
[ベッドの下に絵を入れていた事を今思い出した。
引っ張りだせばとくに問題はない様子で、
ほっとしてまた元の位置に戻しておいた。]
…。
[静かだった。
ばたんと部屋の扉を開ければ、
あたりをキョロキョロと見回しながら休憩室へ向かう。]
誰か居ないかな
[図書室。特有の香り。
ぱたりと本を閉じて書棚に戻す。
此処も昔は収容者や教師が大勢居たが、今は静か]
……ふむ。
[会議中。暇な時間帯。
からりと扉を閉じて廊下に出る。
其処も今は人は居ないかと思われたが、人影一つ]
[人の声に、はっと振り向けばラッセルが見えて、
嬉しそうにぶんぶんと手を振った。
ぱたぱたと駆け寄ればふるふると首を振って]
何も探してないよ。
…強いて言ったら人を捜してたよ。
ラスがいてよかった!
[そう言えば嬉しそうに両手を合わせた]
…なんか、また減ったような気がする…。
[しーんとした廊下を見渡して]
――自室――
[ソフィーが部屋を出て行ってから、どれくらいの時間が経ったのか。私の中からははっきりとした時間感覚が失われていた。
端末で再生されるのはBrahmsの"Zwei Motetten op.74"。
12分程度の無伴奏混声四部合唱曲。
何回目のリピートになるかももう定かではなかった]
Warum ist das Licht gegeben dem Museligen,
und das Leben dem betrubten Herzen?
(何ゆえ心悩ませるものに命を与え、苦しむものに光を与えたのか)
[旧約聖書、ヨブ記。
サタンによって試錬を与えられたヨブの悲痛な苦悩と絶望。
合唱団は"Warum?(何ゆえ?)"の不響和音が二度繰り返す。
一度目は魂の奥底から叫ぶように
二度目は不遜な問いに畏れて声を潜めたように]
……Warum.
[私はただ、ぽつりと呟いた]
[やたらと嬉しそうなコーネリアス。
確か犬の様と言うのだったか、などと思いつ]
ふむ、そうだったのか。
やけに辺りを見ていたものだから。
[後半の言葉に同意して、一度首肯]
試験の後は仕方が無い。
収容者の数は片手で足りる。
教官も幾人か去ったようだ。
[ふ、と視線は一瞬、遠くに向けられるか]
>>21
[ええ!と今更驚いたようにして。]
片手で足りるって事は…5人かぁ…。
…せんせ達もどっか行っちゃったんだ…。
人が居ないわけだよね。
[悲しそうな顔をしてちょっと俯く。]
どうせならひとつの部屋に皆集めれば良いのにね?
…不安になるし…。
[この広い収容所の中でたったの5人と数人の教官。
そりゃあ、人と会えない筈だ。何となく頷く。]
【携帯端末】
ヒューバート。
試験内容の予告をするかどうかはともかくとして、そろそろ皆を召集して最終選抜テストの宣言をしたほうがいいと思うの。
でも、ナサニエルがまだみたいだから、もう少し猶予はあるかしら。
【携帯端末】
食堂に召集した方が良いかも。
ただ、そうするとまだナサニエルが来ていないのよね。
誰かが伝えてくれるかしら。
中/
収容者の行動を監視(秘密の漏洩を防止する目的も含め)するために、いろいろ盗聴とか監視カメラ等有りそう……と思ったんですが。
そう、五人。
恐らくは、そろそろ。
最終選考が行われるのだろう。
[続く呟きは心の内に仕舞われるか]
……僕は共同部屋は御免だが。
ゆっくりと休めやしないだろう。
[例の騒ぎを思い出してか、然う呟く]
孤独に耐えられなければ、生き残れなかろうに。
【携帯端末】
ああ、それからネリーさんのケアについてですが。
コーネリアス君に頼むのはいい案だと思います。
頑ななネリーさんも、彼の言葉なら聞いてくれそうですからね。
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