主、其処の瓢箪をふたぁつ。
ついでに…是に利くものは置いているか?
[片手の拳を手首で丸めくいくい、と猫の真似]
『珍しい物をお求めで。少量なら…ございますが』
なら其れを貰おう。代はこれでいいな。
[ちゃらんと銭を投げ置いて。瓢箪二つと紙に包まれた粉末を手に]
メイ。面白い物を手に入れたぞ。
其方にとっては酒より林檎飴より面白いやも知れぬ。
さて、宴も始まっておろう。
雑鬼に絡まれる前にさっさと去ぬとするか?
[紙包みは懐へ、瓢箪提げた片手。空いた手で翡翠頭の少女の手を引き引き、社への道を戻り始め―――]