[藍の髪を撫ぜながら] [緋色に映る色なき色]生きるに飽いたら喰ろうてくれると言うたくせに先に逝くのはずるいのぅ――。[凍るような冷たい目] [桜を見上げ] [散るを思う]さてはて……生きるにどうやら飽いたらしいが汝れ以外にただでくれてやる命なぞない。[さらり] [頬なで] [立ち上がり]妾も鬼ごっこに行ってくるかのぅ――[笑みも][柔らかさも][優しさも][あどけなさも] [何一つ宿すことなく][ただただ冷たい緋色が光る]