[挑発する猫、その言葉に、とうとうまた何かが切れたか]「その犬や、小鬼も捕れず食われるがオチではないか?それとも夜道怖くてわらわについて来るか?」「おぬしは大人しく、酒に潰れて犬のノミでも捕っておれ]…この…言わせておけば…いい加減に…[翠が見ているからこそ、抑えていたものの、前日からの我慢の限界が、とうとう臨界点を超えたのか。紅い目は、更に鮮やかに色増し夜斗も一瞬にして犬の姿を狼へ変え]