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からかってるつもりはないな……
気付いているかどうか知らないが、お前にはある種の人間を引き寄せる魅力がある。
それになかなかの美人だ。
[眼前で囁く。琥珀色の瞳が愉しげに踊った。]
覚醒すると……簡単に言えば、肉体的に強くなれるな。普通の人間では叶わないくらいには。
ちょっとした怪我では死に難くなるし、病気も殆どしなくなる。
ただし。代償がある。
[ネリーは『ある種の人間』と言う言葉に。に動揺を覚えた。嗜虐的、変質的あるいは攻撃性の高い人間を呼び寄せる何かが自分にあったからだ。
翡翠の瞳がゆらゆら動く。]
あの…それってつまり…どういう…
「血が目覚める」ということは、肉体が作り変えられていくということだ。
その過程で、精神的に著しく不安定になる。
衝動的になり、攻撃的になる……色んな欲望が抑えられなくなるんだ。
え? そういう──
[ネリーは腕を掴まれた。暴漢に襲われる時は抵抗するならいつもこのタイミングだったが、何故か逸してしまう。ギルバート自身に興味があった、と言うのは甘えだろうか。]
それから、こんな「声」が聞こえてくるようになる。これも落ち着かなくなる原因のようだ。
近くに同族がいなければ問題はないが……居た場合、大体皆混乱するな。
全くない感覚が加わるからかも知れない。俺には分からんが。
[私はハーヴェイが自分に落とした冷淡な口づけを思い出した。あれも単にそうなのだろうか。
そしてギルバートの腕力、これも血の目覚めなのだろうか。]
は、はい。
大体人が変わったようになる……
そこを乗り越えられればまた元に戻るが、殆どそうはならない。
変化の過程で狂ってしまう。
狂ってしまう…? じゃあ私は…?
[私は酷く自分の身が心配になった。そのような通過儀礼はまだなのだろうか。これからなのだろうか。]
お前は……今のところ大して変化してないが、同時に悪い兆候も見られない。
中途半端に覚醒した場合は、多種多様でそれこそ本人次第なんだ。
お前が衝動に屈しなければ、それほど酷いことにはならない。
だが、前もって言っておくが、どうもお前は完全に覚醒できないような感じだな。血が薄かったんだ。
[途惑ったようにこちらを見ているネリーを腕の中に抱き込んだ。
間近でその瞳を見下ろし、悪戯っぽく嗤う。]
拒む気はあるのか?
[まるで何かに取り込まれてしまったかのような感覚がネリーの中に広がる。見上げると人懐っこそうなギルバートの顔。]
拒む気は…拒むだなんて…その…
[言いよどむネリーの耳に唇を寄せ、熱い吐息を吹きかけながら囁く。]
拒む気がないのなら……いいんだろ?
[濡れた舌先で耳の縁をなぞる。]
[甘い言葉に甘い息を優しくかけられ、思わず体を捻る。目を片方だけ閉じる形になる。]
そ…そんな、困るわ…っ
[場所が困るのか、受け入れるのを拒んでいるのか、不明瞭にネリーは答える。]
どう困る。嫌ならきちんと具体的に言わないと、止めてやらないぞ・・・
[耳朶を口に含み、軽く舐る。舌を時折耳孔にも潜り込ませ、耳元でピチャピチャという卑猥な水音を立てる。]
さて。お勉強の時間は終わりだ。
俺が教えて欲しいのは、「ハーヴェイ」の居所だ。
あいつは今何処に居る。自宅には居ないようだったが。
お前、何か知らないか。
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