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[伯父と従妹の獣のような交わりをじっと見つめている青い瞳はただただ、悲しそうにその光景を目の当たりにする。
ニーナの棺にそっと寄り添いながら、悲しそうな瞳で。
ほろほろと少女は涙をこぼしていたけれど、その姿がシャーロットと同じくらいの年のころから育つ気配はない。
彼女が淫具のひとつを手に取る様子すらも、ただ無言のまま見つめて]
Rick Brander……
[台座に書かれた名前を読み、私は無造作に手に取ったそれを、一瞬で取り落とした。赤面。]
…リック…のなの。
や、やだ…。
[恥ずかしい、と言う言葉は口の中に消える。
何時の間にか、ボブ・ダンソックの呻き声は聞こえなくなり、室内に見えていた青白い光たちが、私の目は薄くなったように思えた。目を凝らす事で、やっとニーナの姿を確認する事が出来る。]
─ナサニエルの家─
[中に入ると、いそいそとネリーが立ち働いて茶の準備を始めた。
それがプロの家政婦というものなのかも知れないが、たった一日も居ないのに妙に馴染んでいる。
「コーヒーと紅茶どちらにしますか?」と尋ねられ、]
……あー。何でもいいよ。
…。
[じ、と見つめたその姿は寄り添う棺から身を離して蘇った少女へと少しずつ歩み寄る]
…もうすぐ、「ニナ」も目を覚ます。
……私も、消える。
[ほつりと呟く]
これは、仕方のないコトなのかな。
……私たちは、獣なのね。
[少女の棺の傍らに、向こう側の透けて見える姿のまま立ち]
Luther Lang……Rick Brander
…Bob Dancsok
[それらの全てに名前が刻まれている事に気付く。リックとは違う意味で、Bob Dancsokのところでその大きさに驚いて、私は固まった。
ゆっくりと掌を沿わせるようにして、試みに握ってみるけれど、到底ての中にもおさまり切らない…。私は息をのむ。そして、
私が唯一知っているその形──Hubert Bancroftのところで、また躯全体がふわりと浮かぶような甘い酩酊感をおぼえた。
無意識に口唇を舐めて、私は柩の外へ降り立つ。]
―自宅―
[シャワールームに入ると、血濡れたナイフを水道の水で静かに洗う。血は容易に流れるが、どうにもヒトの脂が消えない。水音がキッチンに聞こえているかもしれないが、彼にとってはそれどころでは無いらしい。
床に広がった、血と水が融合した液体を見て、ナサニエルは呟いた。]
………俺、推理モノを書く才能は絶対にねぇな。
[床のそれを流すと、黒いコートとナイフを書斎に放り投げて鍵を閉め、ギルバートとネリーが居るキッチンへと向かった。]
[足どりは随分確かだった。
私はニーナの柩の傍まで歩み寄り、落ちたままになっていた侵入者のナイフを拾い上げた。]
[気が付く…という表現はおかしいかもしれない。
ただ、何かが居る、と感じたのは冷たく暗いそこだった。
もう苦しさは感じない。開放された精神に生前張り詰め、病んでいた気配は微塵も感じさせない]
…ここ……?
[言葉に詰まる。
僕の残骸はあそこ。冷たく暗いこの霊廟の石床の上。けれどここ、僕の意識が漂っているこの場所は――]
くらい。けれど、温かい。
せまい。けれど、窮屈じゃない。
誰かの体温に包み込まれてるみたいな、これは――
あー。俺、コーヒーがいい。
ギルバートは?
……あの血のにおい嗅いだら、紅茶のにおいなんかわかんねぇ気がする……
[頭をぼりぼりと掻きながら、ナサニエルはキッチンに現れた。]
……ああ、ギルバートやネリーが紅茶の方がいいなら、俺も合わせるけど。
――――――――――――――
《ナサニエル・オリバー・メラーズの手記より》
"MOONCHILD"
I've got lost all of my memories about her.
[その文字の下には、無数の消し跡があった――]
[私はナイフを握りしめ、ニーナの柩の蓋に突き立てた。
何度か突き入れ、浮いた蓋をこじ開ける。
──…私は確認したかったのだ。]
私と同じ縫い目…。
だけど、喰いちぎられたみたいな無惨なギザギザの傷口。
内臓のあった処が凹んでる──のは喰われたからなのかな。
…ニナも生き返りたいの?
ごめんね。でも、私、知ってるの。
──ニーナと、ステラ先生は人狼としては目覚める事が無い血の持ち主だって事を。
[私は再生した私の身体に埋もれたままになっている一本の手術用の糸をブラウスの内側に手を入れて引っ張っり抜いた。]
何故だか分からないけど、見えたのよ──。
そして、ネリーの事が気になっているうちに……。
私は誰かに一度殺されてしまった。
[目の前でこちらを振り返る少女は生前共に笑い、遊んだシャーロット。
こちらを向いたということは俺が見えるのだろうか。
そしてその手の中のナイフを見、ふ、と苦笑い。
彼女には似合わないな、と思いつつ。
そしてその体から出る気配に、少しだけ眉をしかめた]
んー……まだちょっと、な。
なんというか、アレだ。
血のにおいを嗅いで精神はハイになるけれど、肉体はさっぱりってヤツだ。嗅覚が前よりか敏感になってる分、今まで気付かなかったような部分まで嗅げるようになっちまったのもあるし。ま、あと少し経ったら、肉体の方も慣れるんだろうけれどな。
……っていうか、紅茶はほんの少し邪魔なニオイが入るだけで、ただの苦い湯っていう味にならないか?
…ハーヴ?
[以前と変わらぬ口調で呼びかける。
私が小首を傾げてしまうのは、ハーヴの姿が見えず──目を凝らしてやっと分かる程度に透ける青い光が見えるからだった。
それでも、ステラがローズマリーの魂が分かったように、私にはそれがハーヴなのだと思えた。]
[誰かの感情が流れ込んでくる]
ん……だれ?
[“彼”とは明らかに異なる気配]
誰だ……此処は?
[すぐ傍に感じる。女性の、それも良く知った誰かの訝しむような思念]
……シャー……ロット……?
……此処が……?
…そうね。
生き返らせたかった。
大切だったから。
[声は不意にりんと鈴の響くように空気を揺らして一変する。
それはシャーロットの記憶にもしかしたら引っかかっているかもしれない声。
シャーロットと同じ位のニーナの姿は波を打って融け、そこに残るのは彼女の母親より幾分若い女の姿]
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