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[ギルバートはネリーを値踏みするような視線で見つめた。
表情は笑ってはいるが、目は笑っていない。]
[いや、笑ってはいるがそれは、鼠を前にした猫の瞳だ。
琥珀の瞳が、まさしく獲物を追い詰めた猫のように黄金の光を帯びて底光りした。]
[しばらくして、]
ふむ…見たところまだお前は大丈夫そうだ。
[「声」の届く範囲をごくごく絞り、囁くようにネリーに話し掛ける。]
ああ。ちょっと聞きたいことがあって……。
[と、ふと視線をずらして周囲を見回し、]
お前の主人は、今はいないのか。
[尋ねた。]
[あはは──と私はそれでも顔は笑っていたが、ひとつの囁きを受けて笑いが止まった。顔はまだなんとか笑っていたが]
は──……?
[水滴を拭き取り、着替えて、あらためて自分の空腹に気付く]
なにかあったかしら。
[店に下り、電話の側のギルバートからのメモに気付く。
ステラのことにかまけて彼の事をすっかり失念していた自分に苦笑する。
昨夜はあんなに彼に固執していたのに…。]
[手早くサンドイッチを作りコーヒーで流し込む]
他の人達はどうしているのかしら…
今の時間なら集まるのはあそこかしら?
[ローズマリーは外出の支度をするとブランダーの店に徒歩で出掛けた]
[ギルバートの行動に若干の疑問があったが、突然の来客の驚きが上回っていた。]
旦那様……ミスター・ダンソックですか?ちょっと今いないみたいで…あの、ミュージシャンの方ですか?
時々いらっしゃるんですよ。1度目の災害の時も、ツアーがてらと言いつつ来てくれる古い友人様などが…
[ただ口を動かしていると楽だからなのか、意味のない言葉を発するネリー。]
いや、ミュージシャンじゃないな。旅芸人に混じって旅したこともあるが。
ちょっと確認したかっただけだ。
[平静な視線でネリーを見下ろし答えた。
不意に身を屈めてネリーに顔を近づける。]
やはり女の方が安定しやすいのか。
[小さく呟いた後に、]
急に力が強くなったり、普段聞こえなかった音が聞こえたり、遠くまで物が見えるようになったりも無いか?
旅芸人ですか。旦那様も若い時はそういう苦労された頃が、
あっ───
[顔が不意に近づく。思わずごく少しだけ背を反らす。]
あまり大きな「声」は出すな。絞って俺だけに聞こえるように調整しろ。
最初は難しいかも知れんが、やってるうちに段々慣れてくる。
内緒話をする時に声を小さくするのと同じ要領なんだが。お前には難しいか。
[私は一瞬だけ視線をそらした。見覚え聞き覚えがあるか思い出そうとした。]
音…じゃあ、この音は普通の音とは違うの…? 誰でもというわけでもないの…? 目は…言われてみれば夜目はいつにもまして利いているかもしれない…あんなにはっきりと見えたのは初めてだったもの。
力は…わからない…
い、いえ…
[『ギルバート』の指す「声」はおおよそ掴めていた。これまで自分の中を飛び交いあった「声」から、どことなく確信めいた自信があるにはあった。]
[ネリーの答えを聞き、少し考えるような落ち着いた響きに変わる。]
……部分的にしか血が覚醒しなかったのかも知れない。そういう例は良くある。
[ギルバートの息がネリーにかかりそうだ。水晶玉のような瞳。ネリーは引き寄せられそうだ。]
や、そんな私に興味があるだなんて。からかわないで下さいよ…
[今日あった彼の発するフレーズには私にとってあまりにっも知らないものが多すぎた。しかし本質は何を問うているのかははっきりと理解できた。]
その…覚醒するともっともっと大きな何かがあるのですか?
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