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了解。じゃあ車に乗りな、ネリー。
一度ローズマリーとギルバートを俺ン家に連れて行ってから、お前ン家に送ることになると思うが、それでもいいか?
[咥えていた煙草の火を携帯灰皿の中で揉み消し、それをポケットの中に突っ込んだ。]
「一人の友人として――」
[躊躇いがちに口を開くバートの、その言葉がわたしの胸に何より先に刺さった。
嗚呼、彼にとってわたしは友人の一人でしか無いのだと苦しさが胸を締め付ける。]
お気遣いありがとうございます。ではもうどうしようもなくなった時には…お邪魔…致したく――
ええ、本当に…早く平穏が戻る事を祈る事…ばかりですよね…。
[笑顔を作りながら、わたしの手はボレロの袖口を誰にも悟られないようにきつくきつく握り締めていた。
辛かった。彼の言葉が、当たり障りの無いやさしさが…痛かった。
嗚呼この場から逃げ出してしまいたい。苦しみから解放されてしまいたい。そう思ってふとナサニエルの契約の話を思い出し彼を見つめてみても。
彼は新しい契約を取り付けたらしく、また新たな救いになりかけていたローズは…。ギルバートへしな垂れかかったままうっとりと彼を見つめている。]
なんて…神様は残酷――
[わたしはそっとため息に独り言を漏らす。]
はい。分かりました。すみませんがナサニエルさんお願いします。
[ネリーはトヨペットの自動車を見た。ハンドルの位置が違う。ネリーはイタリアはじめ外国産車に触れる機会が多かったがそれでも新鮮だ。]
愛想をよくすれば、もっとモテるだろうに。
まあ、君の場合はそれくらいでちょうどいいんだろうが。
[ナサニエルとネリーを見送るように、苦笑いしながらヒラヒラと手を振った]
では、我々もそろそろ。
準備がよければ。
[各々に話したいこともあったが、その機会はまたの折に求めることにした。
ステラの姿に一瞬後ろ髪を引かれながらも]
[そしてそれぞれの行き先へと向かう車中に向かう面々を、わたしは貼り付けた笑顔で見送り――]
ネリー?いい夢を見なさいな?お休みなさい。
ソフィー、お気遣いありがとうね。あなたも気をつけて。
[静けさを取り戻しつつある雑貨店を*後にした*]
[ローズマリーとギルバートが後部座席に乗るのを見て、ナサニエルはネリーを助手席に案内する。]
ん……
右ハンドル、気になンのか?
まあ、最初は慣れ無かったけれど、慣れればまたいい車だ。メイドインジャパンといえばフェアレディが売れてるらしいけど、俺はそういうのわかんないし。……なにせ、以前乗ってた車が事故って困ってた時に、古い車を譲って貰ったんで。そもそも選択肢なんてねぇし。
[トヨペットクラウンのエンジンを掛ける。]
………っと。
余計な話しちまったな。
じゃあ、行こうか。
[クラッチを解放し、アクセルを軽く踏み込む。4人を乗せた黒光りするレトロカーが、いかにも古めかしい音を立てて走り出した。]
[ギルバートの意識が遠ざかる。
しかし長い時間中てられていたせいか、簡単にはこの殺意は消えなかった。
同じ車に座るソフィー、ニーナ、ヒューバート。
人間の団体意識は強いものだが…大きなものほど標的にされやすい。そういう意味でナサニエルは賢明だったのだろう。
獲物は既に決めている。
また濁った目が細く歪んだ]
[独特なエンジン音を出して走り出した。ローズマリーはギルバートに寄り添っている。ギルバートもそれを察してか、限りない安心感をローズに与える。
ネリーは助手席に乗った。車が滑り始める。]
へえ…古いといってもこう、味のありそうな車ですよね。
フェアレディですか。旦那様も雑誌を叩きながら言ってましたわ。
えーと確か…そう、ニッシンという会社ですよね。
[自動車は滑らかに進む。ボブの運転に比べればよっぽど滑らかだ。]
ローズさん、すっかり安心してるわ…
ギルバートは…やっぱり、そういう「血」を求めていろんな人を探ってるのね…
[不思議と嫉妬心といった類はなかった。]
[車の中で思い出したようにヒューバートに声をかける]
あ。先生、俺一旦家に戻っていいですか?
戸締りちゃんとしていなかったのと…洗濯機かけっぱなしなんで…。
[雑貨屋には水を買いに来ただけでまさかここでヒューバートと対面するとは思わなかったからだ]
後は自分でまたお伺いします。先にいらしててください。
夜までには戻れるようにしますから。
ん?ニッシン……だっけか?確か。
まあ、ジャパニーズは発音が難しいからよくわかんねぇし……
[ナサニエルは首を捻った。まさかそれが食品会社だとは思いもよらず。]
[ネリー自身も明らかにジャパニーズの発音を間違っている。]
ともかく、へイヴンの人って皆さん車の知識がありますよね。
[アンゼリカはもうすぐだろうか。]
……あ、ネリー。
ローズマリーの車が俺ン家にあるから、まずはそれをローズマリーが取りに行きたいみたいだ。
……その前に行きたい所って、なんかあるか?
あ、そうなんですかナサニエルさん、じゃあそちらへ向かったほうがいいですね。
行きたい所は今のところないです。ナサニエルさんの家で身の回りの世話だけ少しすれば…
[───シボレーが発進する直前。
話の輪から少し離れた処で若い恋人に凭れるように立つローズマリーと、彼女の肩を抱き口の端に薄い笑みを浮かべながら集った面々を眺めていたギルバートをちらりと盗み見た時、此方に気付いて顔を上げたギルバートと、視線が結ばれた。]
──…!!
[──刹那、ソフィーの全身を悪寒が貫いた。
慌てて視線を引き剥がし前方を見たが、ヘイヴンには珍しい琥珀色の瞳から発せられた鋭い光は、春先のアイリッシュローズに宿る柔らかな棘のように、ソフィーの胸の奥にそっと突き刺さった。]
………身の回りィ?
こりゃまた随分、珍しいな。
[車を走らせながら、驚いたような表情をする。]
俺は酔っ払って他人様の世話になったことは何回もあるけど、「身の回りの世話」はされたことねぇな……。されたらくすぐったいし。
あら、ナサニエルさんはお酒に弱いんですか? そうには見えませんけど、うふふ。
でも無理をしてはいけませんよ。おひとりで生活されてるのですから。
[ギルバートが後ろで苦笑しているのは気のせいだろうか。]
[先程のブランダー家でのニーナの様子をぼんやりと思い出していた。
幼子のようにいとけない様子で『兄』を探していた。]
[人が多かったからか、ヒューバートが早々に庇うように連れ出してしまった所為か、ニーナはこちらに気付いていない様子だった。
でなければ、すぐに近寄ってきて、決して離れようとはしなかっただろう。]
ま、酒には強いとも弱いとも言えないけれどなァ……
[後ろで何やら反応を示すギルバートの表情をバックミラー越しに見るも、呆れたように黙殺した。
しばしの談笑の後。
4人を乗せた車が、ナサニエルの家に到着した。]
……さてと。
ローズマリー、ギルバート。着いたぞ。
ネリーも一度中入るか?……家ン中はあんまり整理されてないけど。
[やがて車がナサニエルの家に到着した。彼の性格と同様、ひとりで生きてきたような生活感のある外観だ。内装はまだ分からないが。]
はい、一度お邪魔したいと思うのですがいいですか?ナサニエルさん。
ローズさん、ギルバートさんはアンゼリカへ戻られるんですよね?
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