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[事件についてひとしきり話をした後、イアンの捜索や町の今の状況の確認に出ることにした。
彼を連れて帰ることを考え、シボレーのセダンを出す。
なにしろ不穏な事件ばかりが起きている。今の状況を考え、ショットガンの入った布のケースを肩に担いだ。シャツの上からホルスターをかけ、拳銃を吊る。ジャケットで拳銃は隠れた。
一瞬ソフィーに銃を持たせるべきか迷う。シャーロットを襲った惨劇が脳裏を過ぎった。]
ソフィー。君は拳銃を扱えるかい?
兄さん…
兄さんも…俺を裏切った…
どうすればいい…?どうすれば…。
それでも…あの約束は…消えない…忘れられない…
どうして……忘れたい…忘れたいのに……!
そうか、わかった。
[扱い慣れていなさそうな彼女にかえってぎこちない動きを強いることになるかもしれないと考え、予備の手持ちを持っていくことでその代わりとすることにした。
彼女をシボレーへと導き、車を出した]
―車内―
[助手席に人の気配があると、そこにシャーロットが座っているのではないかと錯覚してしまう。それだけ、彼女と共に積み重ねた時間は長かった。
イアンのことや町で起きている事件について互いに考えを巡らせていたのだろう。車を走り出させて姑くの間、ソフィーとの間には沈黙が横たわっていた。
幾ばくかの逡巡の後の幽かな聲が、沈黙を破った]
ソフィー……
父親を持つ娘のあくまで参考意見の一つとして聞きたいんだが……
――娘にとって父親とはどういうものだろうね
不躾な訊き方になるけど、
イアンのように働かなくなってしまったらどんな風に感じるものだい?
あるいは――
父親が自分に強すぎる関心を持っていたとしたら。
[ヒューバートに促されてロメッシュに乗り込む直前、崖に張り付くように建つバンクロフト家の建物を仰ぎ見る。]
シャーロット───。
[結局彼女とは雑貨屋で話したのが最後となってしまった。
贈ったドレスは着て貰えたのだろうか。
僅かな時間に彼女との様々な思い出が甦り──、
その死を悼むように、しばし黙祷してから助手席に乗り込んだ。]
[強張った声音。
ハンドルを握る手が、その手触りを確かめるようにそっとなぞられた。]
……ソフィー…
たとえば、の話だよ。
[憂患を和らげるような柔らかな口調。
眼差しは遠くを見つめている]
[何とか平常心を取り戻し]
父親とは何か──、難しい質問ですね。
私にとっての父は………、…何でしょうね。
私が幼い頃の父は母ばかり大切にしているように見えて、
私は膨れてばかりいましたけれど……。
母が死んでからは、仰ぐべき師であり、
同時に、今にも壊れそうで、守ってあげたい人でもありました。
何でしょうね、多分、普通とは違うのかもしれません。
ただ、父がどんなになろうとも、
心を閉ざしてしまってからも、父は、父でした。
つらくは……
――ないのかな
[それがなにを差すものか、あえては指摘しなかった。
客観的にみて、父を支えて一人で店を守っていかなければならないことは大変なことではあっただろう。]
[それは本音だった。
二人の間に何が起きようと、それだけは越えられない事実。
自分は、あくまでも娘である事から逃げられない。]
──すみません、うまく言えません。
[申し訳なさそうに苦笑した時、隣でハンドルを操る男の柔らかな口調が耳に届き、ソフィーは顔を上げた。]
……そうか。
そうだろうね。つまらないことを――
[――聞いて済まなかった、と私は詫び、微笑んだ。
思慮深い緘黙。その閑寂の中には、言葉にされないいくつもの意識が交差していたように思う。
私は、意識のチャンネルを変えるように、カーラジオのスイッチを入れた。
ウェイン・ニュートンが『Daddy, Don't You Walk So Fast』を唄っていた。
シボレーは今は荒涼とした町の中へと*消えていった*。]
美術商 ヒューバートは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
私は今までこうしてやって来れたのは、
あなたが居てくれたからでもあるんですよ──…?
[多くを訊かれる事を畏れてはぐらかしてしまったが、隣に座る男から感じる深い悲しみを帯びた気配に、思わず励ますように、*小さく呟いていた*。]
[男が店の扉で派手な音を立てて入ってきたのと、犬が狂ったまま自分に襲い掛かろうとするのと、どちらが早かったかなんて上手く分からなかった。
けれど、今の気がすっかり動転しているニーナにはギルバートはたとえ頭では理解できていても彼が自分を何時でも守ってくれた兄以外の誰にも見えなくて────]
…兄さん…っ、助けて兄さん!!
[その言葉は自然とギルバートへと*向かっていた*]
[天井に小窓のあるつめたく暗い石壁の室内。
何時間にそのような衣装に着替えていたのだろう。あるいは着替えさせられたのだろう。私は白いドレスにも似たお気に入りの甘い甘い薔薇柄のブラウスに、高い位置でウエストを絞り込むようなデザインのフリルスカートを纏い、パパに抱きかかえられている所だった。
パパの動作は何処かの深窓の姫君を抱えるように注意深く、そして私は台座に横たえられた。
私はずっと目を閉じたまま。けれども、真摯な彼の黒い瞳が祈りを込めて私を見つめている事を理解していた。彼の願いが、私の重く動かない目蓋の上を滑り落ちて行く。彼の絶望と苦悩を感じていた。]
「ロティ……目を……
目を開けてくれ――」
[──心配しないで、パパ。
私は大丈夫よ。
私にくちづけをおとしてくれる彼に、そう言って頬笑みかける事が出来れば、私自身どれほど嬉しかっただろう。
私の身体は動かない。けれども柩が運び込まれるまでの先刻とは異なり、私の意識は私自身のこの動かない肉体の傍に確固として存在し、また、奇妙なことに感覚だけが常のように存在しているのだった。
パパの口髭が私の肌をくすぐり、柔らかな口唇が触れる。
私の口内の輪郭を丁寧に彼の舌がなぞり、やがて私の舌に触れる。]
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