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[壊さないように、また傷をつけないよう叮嚀にロケットを開いた。
そこに封じられていたのは、一人の女性の肖像写真だった。服や格好からはおそらくは中年女性なのだろうとさせられたが、その面は不思議と年齢を感じさせない。
その姿はそこに居た二人の目にも入っただろうか。]
悪い人──?
[矢張り誰かが押し入ったのかと考えながら最後の一段を降り切った時、狭い階段から差し込む細い光に照らし出された、現実離れしたその光景に、ソフィーは我が目を疑った。]
こっ、これは………。
[手枷に繋がれた半裸の女性が、壁際に蹲っている。]
酷い……。
一体誰がこんな事を──?
[すぐに何が行われていたのかを察し、足元に注意しながら駆け寄って顔を見ると、以前酒場で見かけた事のある女性だった。]
[ルーサーの死体。真赤な死体
しかし今この目に見えているのは自分と同じ顔をした死体。
腸を引きずり出され、真赤に染まったユーインの死体]
に…い…さん…!
ソフィー……聞き覚えがあるような、ないような……?
[ネリーは小さく呟き、少し自分の頭の中を整理したが、明確なものは浮かび上がらなかった。アンゼリカで見た事のあるかもしれない人、程度であろうか]
ごめんなさい、誰がそこにいるのかは分からないのですけど…
ここは危険です。私の事は構いませんから、早く……逃げて…
[状況が理解できず、自分の事よりも知らない人の事を優先してしまうのは、ネリー自身の性格によるものだろうか。]
……?
ハーヴェイ、顔色が悪いが大丈夫か?
[なぜ、ユーインのことなのか――彼の死に様を詳しくは知らない私には知る由のないことだった。
ただ、目の前の年若い友人を案じてその名を呼ぶ]
[ガタガタと震え、血の気が引いたような土気色の顔。
目は見開き、冷や汗がとめどなく流れる。
ヒューバートの視線も、彼に抱きつくシャロも
今は何もかもが自分の思考から消えた]
違う…俺じゃ…俺じゃない…
兄さんは…ユーインは…自分で…
[自分の罪を認めない罪人のように、青い唇は必死に何かを紡ぎだす。
アレキサンドライトのピアス、太陽の光もないのに一瞬だけ紅く光った─]
[女性の目は厚手のアイマスクで覆われており、
冷たい金属の手枷がその身体を壁へと繋ぎ止めていた。]
あなた、以前ボブ・ダンソックと一緒に酒場に──。
……あ、待って。
今助けるから、待って下さいね。
[声を掛けながら女性に近寄り、怯えさせぬようそっと片手で剥き出しの肩を抱き起こしながら、視界を覆うアイマスクを外した。]
村長の娘 シャーロットは、旅芸人 ボブ を能力(占う)の対象に選びました。
[肩を抱かれ、少し上を向く形になる。
アイマスクを解かれ、見上げると優しそうな金髪の女性が目に入った。年齢はネリーとほぼ同じ、あるいはやや年上か。]
あ……
[ネリーはお礼も言うのを忘れて、焦点が定まりつつあるソフィーを見上げている。]
[シャーロットを支えながら立ち上がらせると、ハーヴェイに近づいた]
ラング牧師の遺体は安置所に運ぶことになるだろうか……。
この町に土着の人ではなかったが、外との連絡がとれない今、おそらくはそうなるのだろうな。いずれ人を呼んで頼まなければならないだろうが――今はひとまずここを引き払おう。
ロティも君も、随分と顔色が悪い。
[二人を車に促した]
[ヒューバートの呼び掛けも恐らく殆ど聞こえなかっただろう。
呆然とした態でただ体は震えるだけ。
死人のような顔で促されるまま車へと歩む]
──雑貨屋・地下倉庫──
大丈夫、大丈夫だから……。
[何かに怯えるように逃げてと呟いた女性を安心させるように言葉を重ね、露わな乳房を元通り下着に隠してやる。
何か身体を隠す布は無いかと辺りを見回したが、地下倉庫にはそれらしき物は見当たらなかった。]
これを外す鍵はどこかしら──…。
[手枷も外そうとしたが、鍵が見つからない。
何処にあるか知らないか尋ねようと下に向くと、ぼんやりと自分を見上げて来る女性の不安そうな瞳と目が合った。]
[焦点がはっきりしてきた。かなりの美人だ。
無造作になっていた髪を優しくかきわけられ、ネリーは申し訳なさそうに顔が紅くなった。]
あ……ありがとうございます。
[目を背ける事の出来ない光景。
ロケットペンダントがくるりと回転する。
──…裏返る女性の笑顔。]
[シャーロットはヒューバートの提案に、無言で頷いた。]
待っててね、今鍵を探して来るから。
大丈夫よ、周りには誰も居なかったから、人は来ない筈。
[頬を染めて恥らう女性の背を一度力強く撫で、
身体を隠すものと鍵を探しに1階へと上がって行った。]
[力なく座席にもたれかかり、それでもまだ虚ろな目で何かを呟いていたが少し後、静かに目を瞑り死んだように眠りに入った。
バンクロフト邸にて少しだけ覚醒しても、また暫くは昏々と*眠り続けるだろう*]
[倉庫の1階は雑然と物が並んでいた。
その中から薄手のブランケットと金鎚を見つけ地下へと戻る。]
これで何とか……。
[ブランケットで女性の身体を包み、金鎚を手に立ち上がる。
手枷に繋がる鎖の付け根、
少し古くなった金具に金鎚を振り下ろすと──]
『ガキンッ!』
[金具は少し緩んだようだった。
何度か繰り返すと、鈍い音を立てて鎖が根元から外れた。]
ガキッ!
[金属の外れる音が響いた。久しぶりにネリーは自由を取り戻せた。5年前と同じ状況だったが、少しだけ後ろめたいものを感じてしまったのは何故だろうか。]
あ…ありがとうございます。助かりました。
──車内──
[…………あんな事…あり得ない…わ。酷い。
ハーヴェイが眠った後も続く重い沈黙を割って、口唇を震わせていたシャーロットが口を開く。]
ねえ、パパ。
一度、アトリエに戻る前に、レベッカ叔母さんのお店に寄って欲しいの。もしも、リック達に何かあったら…。
──診療所…→雑貨屋──
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