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[結局ネリーは喉の乾きを潤すために、蒸留水を少しだけ失敬する。お金は後で置いておけばいいかな、と思う。]
ローズさん…どこへ行ったのかしら…
こんな状態でいない、と言うことはローズさん自身か、ローズさんのお知り合いに何かあって飛び出したとか…
[結局ローズは見つからず、全くの不首尾でアンゼリカを出てきたネリー。地下で蜜月があろうことは予想だにせず。]
私、最初の用事を済ませるために来たのに、こんな事になっちゃうなんてね。
[結局アルバムは見つからなさそうだ。]
兄………か。
[部屋の中に強い風が吹きこみ、ナサニエルの前髪と、だらしなく下ろしたシャツの裾を軽やかにはね上げる。]
そうか。あんたのこと知らなくてすまなかったなァ……。
[目を細めて、ナサニエルは紫煙を見つめる。先ほど見たあの幻覚は、今は見えない。]
………そうか。
道理でユーインに似て居ると思ったら、そういうことか。すまなかったな、見間違えたりして。
[この時程自分の脳を恨んだことはなかった。
自己防衛する為の忘却が心のわだかまりの為に今度は思い出させる。あぁ、得てして人間とは勝手な生き物だ。
あの日、自室に隠れていた俺は隣のユーインの部屋の音を聞いた。
笑い声、衣擦れの音、そして…いつも自分と兄の間にあるあの情事の水音。
誰かいる。両親ではない。誰かがユーインと居る。
そして俺は、薄明かりの指す部屋を見てしまっていた。
ナサニエルと兄の密会を──]
―自宅―
ただいま旦那様。あらゴライアスちゃん。旦那様はどこ?
[ネリーは今度こそ無事に帰宅した。だがボブの姿はどこにもない。ボブの愛用の靴がない事や動物が2〜3匹減っている事が気になる。]
出掛けてるのかしら…散歩かしら。
[ヒューバートの言葉にはっと顔を上げる。]
父は──…、…いいえ、父も…、
父も何処かへ消えてしまったんです……。
私が目を覚ました時にはもう、アンゼリカには…。
[ソフィーは震える声で事の顛末を話した。]
部屋やスタジオは散らかってないし…そのうち帰ってくるかな?
それにしても疲れた…あの2人は一体なんだったのかしら?
[ネリーはそのまま案山子が折れたような格好でベッドに前のめりに崩れた。]
なんだって!?
[ソフィーの言葉に、表情を変えた]
すぐ、探しに行こう。
君も心配だろう?
[ソフィーの肩に手を添える。衣装の代金に紙幣の入った封筒をソフィーに握らせた]
どこか心当たりはあるか?
[できるだけ早く出た方が、と来て早々ながら外へ出ようとする]
[衣装の報酬は抵抗せずに受け取った。
その後慌しく部屋を出ようとするヒューバートには、
蒼褪めた顔で、弱々しく首を振り]
それが、全く見当が……。
[申し訳なさそうに答えるが、
今は頭の中はシャーロットの事でいっぱいだった。]
それよりもシャーロットは……、
シャーロットは何処で刺されたんです?
その時その場所に居た人を調べれば、何か手懸りが──…。
[深い記憶の扉へ、頼んでもいないのに容赦なく鍵をつっこまれた。開けられた部屋はパンドラの箱のように様々なものを映し出す
揺れる蒼い髪、切なげに届くユーインの声。
体が硬直して動けなかった。
『愛してる。ハーヴだけ。だからハーヴも俺だけを…』
いつもいつも、行為を泣いて嫌がった俺の髪を優しく梳いては囁く声。
あぁ、兄さんがそう言うから、俺もずっと……!
水のグラスを持つ手は振るえ、中身は波立つ。
乾いた唇を潤すこともなく、一言だけ、呟いた]
ナサニエル…さん。
兄を…
[認めたくない事実。最後は空気のように「抱いたのですか?」と吐き出す。この問いは聞えたかどうかは*分からないが*]
シャーロットは……
[殺害状況を考えると、全く不可解だった。]
誰が手にかけたのかもわからないんだ。
私と――
[ハッとその時、口を噤む。]
おかしなことだと思わないで欲しいんだが――
その時シャーロットは少し情緒不安定になっていて……私と同じ寝室で寝ていたんだ。
ちょうどラング牧師の自宅が襲撃されたのを見たばかりだったものだから、用心もしたくてね。
[家族が同じ部屋で眠ること。子供が成長すれば、あまり多くあることではないが、それはさほど不自然なことではないはずだ――そう、その時はそう思っていたはずだった。
だが、安置所を訪れた後の私は今となっては罪の意識をのぼらせることなくそのことを思い浮かべることはできずにいた]
[風がナサニエルの背中を押す。
もしこのシャツを脱ぎ捨て、背中の翼を解放したら、俺は空を飛べるかもしれない――ハーヴェイの様子など目に見えぬかのように、ナサニエルは煙草の煙が昇ってゆく空を見上げながら柔らかな夢想を描いた。]
[一筋の紫煙を吐き出した時、ナサニエルの耳にハーヴェイの言葉がそっと侵入する。]
ユーインと……?
[小さな声で問われた内容には答えず――否、答えようとしてもその隙を与えられない何かを感じ、ナサニエルはハーヴェイに近付いた。]
ハーヴェイ。お前……どうした?
顔、さっきより青いぞ………?
[ナサニエルは灰皿の上で煙草の火を消し、メンソールのにおいを身体に纏ったまま、ハーヴェイの顔を*覗き込んだ*]
同じ、寝室に?
[一瞬イアンと自分との関係と重ねてしまいどきりとしたが、ルーサー・ラング牧師の事件の後であり、16と言うまだ幼さを残す歳である事から、然程不審に思う事無くすんなりと受け入れた。]
では、ヒューバートさんに気付かれる事無く、
事を成し得た者がいるという事ですね……。
[ヒューバートを疑う気持ちは一切なかった。
彼がどんなにシャーロットを愛し慈しんで来たかは、彼と彼の娘が一緒に居る所を見た事のある者なら、よく知っている事だった。]
[しかし次の言葉には]
ハーヴェイさんが──…?
[問うように、小さく呟く。
では、彼なのだろうか。
一見すると大人しそうな、整った顔立ちの青年。
彼に、何か動機が?]
『昨晩の出来事にやましさがなかったとしても、今は――』
『あの暗がりの中で私は……』
[微かに首を振り、意識から遠ざける。――暗冥の中のその甘美な悦楽の記憶を]
ハーヴェイ?
ハーヴはロティを気に入っていた。
だから――
そんなはずはないさ……
[私は彼を信じていた。だが、奇妙なことに、そういえば彼の姿は見あたらなかった]
[ソフィーは先日のハーヴェイとの会話を思い出した。
自分と同じく、アンゼリカで聞こえた声に動揺していた。]
『違う……。』
[あの時の、気まずさから逃げるように冗談を言っていた青年は、とてもこれから人を殺そうとしているようには見えなかった。]
そう──、ですよね。
ハーヴェイさんはそんな事をする人には、見えない……。
[だからヒューバートの言葉には、素直に頷いた。]
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