情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ローズマリーは何かに思い当たったように]
…そうね。ごめんなさい、ステラ。
わたしが運転していくわ。
ソフィーの様子は落ち着いているようだし、なにかあったらギルバートに対応してもらうように言っておくわ。
ちょっと待っていて。
[ローズマリーは二階に上がると客室のギルバートに事情を説明してから降りてきた]
[考え直してくれたローズに、わたしほふっと溜息を吐き――]
ごめんなさい、難儀な性格で…。
でも…どうしても駄目なの。男の人は…苦手――
[二階に上がっていく姿をぼんやりと眺めながら、私は一人語ちた。もしわたし自身が車を運転出来たなら。こんな手を煩わせることもなかったのだろうかと、どうでもいい考えを巡らせる。]
えっと…ソフィーの話からだと…端座位も立位も一応取れるのよね。だったら玄関先に車を着けてもらえれば…わたし一人でも大丈夫…。
[まるで罪悪感から逃げるかのように移乗の手順を思い出しながら確認して。わたしはローズの姿を静かに待った。]
お待たせ。
行きましょう、ステラ。
あなたが来てくれて本当に助かったわ。
車を回してくるから入り口で待っていて。
[ローズマリーは車のキーをとると土砂降りの中飛び出して行った]
[姿を現したローズに、わたしはゆっくりと視線を上げ]
そんなこと…。
でもあなたの役に立てるなら…こんな嬉しい事はないわ。
[ふわりと微笑み。車の鍵を手に一足先に建物を飛び出していったローズの後姿を見送りつつ、わたしも店の入り口へと向かって歩き出した]
[声が聞こえると同時にわたしは雨の中に飛び出し、車内のシートへと身を埋めた]
えっと、玄関先ギリギリに車をつけて頂戴。えぇ、助手席側を…。
そしたらわたしが車椅子でお父様を連れて来るから。
――うん、一人で大丈夫。でも出来るだけ急いで…。雨が強い…。
わかったわ!
[ローズマリーは車を発進させた。
雨がひどく、前方がかなりかすんでいる。
急いでとステラに言われたにもかかわらず、車は慎重にしか進めなかった]
雨がひどくて、前が見えにくいわ。
あまりスピードだせそうにないわね。
[やがてソフィーの家が見えてきた。
ローズマリーは玄関先に慎重に車を着け、ソフィーのバッグから借りてきた家の鍵らしきものをステラに渡した]
たぶん、これが家の鍵であってると思うの。
お願い。
[急ぎたい気持ちとそうは出来ない葛藤に、わたしは雨を恨んだ。]
そうね…ここで事故に遭ったら…。
[相槌を打っているうちに、ソフィーの自宅が視界に入る。
わたしはローズから家の鍵らしきものを受け取ると、彼女に一つ念を押した。]
お願いローズ。あなたは車から出ちゃ駄目…。わたしが来るまでここにいて。
[そう言ってわたしは車を飛び出し、家の中へと入っていった。]
――ソフィーの自宅――
[部屋に入るなりわたしの視界を捉えたのは、悪天候によって酷く動揺した初老の男の姿。
不安そうに辺りをきょろきょろと見渡し、恐怖に怯えている。]
おとうさん、ごめんなさいっ…こんな最中に一人にして…。
[わたしは混乱を避けようと、ソフィーの振りをして彼に近付いた。彼はわたしの姿を見るなり安堵からか酷く興奮をし、わたしの腕を掴み胸元へと手を伸ばしてきた。
その時わたしは思い出す。
彼女から聞かされていた、家族間で行われていた背徳の行為を――]
あっ――
おとうさん…待って――
[素早い動きで胸元を露にしようとしてきた「父親」を拒まない程度に制して、わたしはそっとおとうさんに身を寄せ、耳元で囁いた]
あのね、お父さん…。外は酷い雨なの。だからここで今、こんな事をしていたら危ないわ。だからこれで…我慢して――
[そう言ってわたしは一瞬身を離してから――
「父親」の頬を両手で包み込んで、自らの唇を重ねた。そして舌を滑り込ませて口内を思う存分弄るように、動きを強めた]
[淫らな粘着音が部屋に響き渡る。背筋に回される手の感触に、思わす声が漏れてしまって頬が紅潮する]
――んっ…ふ……う…ん…ぁ…ん…
[一通り満足するように与えた口付けを、唇を舐めるように舌でなぞり終わりの合図へと変え。]
さぁ、おとうさん…。この車椅子に乗って?
大丈夫、避難先はここより安全だし。第一私がいるから…安心して?
[納得させるように抱きしめ落ち着かせると。わたしは「父親」を車椅子に移乗させて、何事も無かったかのように車へと戻った。]
――ソフィー宅 玄関前――
ローズ!お待たせしたわ。ちょっと中から手伝って!
[わたしは車のドアを開け、中で待っていたローズに声を掛けた。
そして彼女の手を借りながらなんとかお父様を座席に座らせ――]
これで一安心…ね。助かったわ、ローズ…。
[室内での行為など微塵も感じさせないまま、微笑んで。
わたしは彼女にお礼を述べて再び酒場へと戻るように*願い出た*]
[浅い眠りは鮮明な夢をもたらす。
ベッドで絡み合う二つの影。
涙に枯れた声と喜色にあふれた声。
光る二つのピアス。
『やだ…もう…やだ…、お願い、もう…俺を…放して…
俺を一人に…してよ…!』
『駄目だよハーヴ?一人になったら何もできないだろう?
俺が一緒にいてあげる。ずっと一緒にいてあげる。
一人になんて、しないから…』
兄に抱かれたり兄を抱かされたり、どれだけ続いたか思い出したくもない。
そしていつだったろうか。
あのユーインに対する感情が殺意に変わったのは。
泣いて彼に死んでくれと請うたのは。]
─酒場2階・ローズマリーの部屋─
[二人の女性が出て行った後、ローズマリーの部屋に入った。ベッドには、彼女が言った通り、ブロンドの若い女性が眠っている。
その上に屈み込み、じっと彼女の寝顔を見詰める。何処となく何かを耐え忍んでいるように見えるのは、気のせいだろうか。
指で前髪に触れ、湿った前髪を払う。指先はまた、その顔の上を彷徨い続け、目許、頬と来て、最後に唇で止まった。
しばらく、そのまま彼女を見詰めていた。]
[立ち上がり、部屋を出て行く。階下に居り、ローズマリー達がソフィーの父を連れて帰って来るのを*待った。*]
[また巡る夢。目をそらしたくてもそらせない、残酷な夢。
俺は泣きながらユーインを見下ろして、首を絞めている。
ユーインは笑っている。
『お願い…死んでくれよ…!
兄さんが蔑み続けた弟の…たった一つのお願いだから…!』
『いいよ…俺をずっと愛しててくれるなら…。俺だけを見ててくれるなら…』
そういって、ユーインは俺にキスをした。優しいキスだった。
歪んだユーインの笑みは何よりも綺麗だった。
だけども俺には何よりも醜いものに見えた──]
[ヒューバートとシャーロットに頼まれた商品について、リックの手伝いをしているさなか――また頭の中を突き抜けて来るものが。]
う・・・っ。
[思わず梱包を落としそうになる。しかしつとめて平静を装う。]
な、何よこれ・・・こんなの・・・いい加減にしてよ。
こんなのじゃ。これじゃ、
[戻ってきたステラとソフィーの父親を車に乗せる。
ステラが少し上気しているように見えたのは重い男性の介助をしてきたせいだろうか]
ありがとう、ステラ。
車をだすわ。
[クラッチを踏み、車のキーをひねりエンジンを始動する。
ソフィーの父親はうわ言にもならないような声をあげ、ステラはそれにいちいち頷いたり声をかけたりしている。
わたしにはとてもできなさそうだわ…とローズマリーは素直にそう思った]
ステラ、あなたがいてよかったわ。
本当に助かった。感謝するわ。
―雑貨店、及び周辺―
これでいいのかしら?リック。
[ナイスミドルを振り撒くヒューバート。芸術の才にも極めて恵まれている、と思う。
もしヒューバートが芸術家でなく、発明家だったら世界を驚かせる何かを作り上げるのではないか、と感じるほど。
そしてその親をもってしてなかなかどうして、あのような粛々とした娘のシャーロット。 私が母親になる日があるのなら、優しい母親になりたいなと、ふっと思った。]
[車はじきにアンゼリカに到着する。
ギルバートにも手伝ってもらってソフィーの父親をローズマリーの部屋まで運びこむ。
ソフィーの様子は熱はまだあるものの、呼吸は整っており、緊急を要する感じではなかった]
お父様にお食事が必要よね?
[ローズマリーはステラをソフィーの傍に残し、みなの食事の用意のためにアンゼリカに降りて行った]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新