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可笑しなことを聞くよ、ハーヴ。
誰かを好きになって、少しだけ優しくできればって思って、そういう感情に、理由が必要かい?
君と兄さんは関係ない。君は君だ。
私は君が好きで、友達だと思ってる。
それで、充分だろう?
[そう云って、微笑んだ]
書生 ハーヴェイは、修道女 ステラ を投票先に選びました。
ハーヴはいいヤツさ。
冗談も悪くない。
顔もなかなか可愛い。
まあ、俺くらいのいい男になるには、まだ年齢と経験の積み重ねが必要だがね。
[ニヤリと微笑む]
だが、筋はいい。
先が楽しみだ。
[顔をかっちり固定され、ボールギャグが外されると―――
どろりとした何かが一緒に滑っていき、やがてゴト、と音がなった。]
はぅ…あう………あ!!
[長年自分の口腔の中に収めていたものがない。
金塊を川に落としたかのような焦燥感が見て取れる。必死に探し始める。]
[ナサニエルのヴィジョンに入ってきたのは――うっとりとした表情で心臓に唇を寄せる、ステラの姿。]
まさか………心臓を………?
[サロメのくちづけのように、ステラは心臓に唇を寄せ、その組織に歯を当てる。]
[ナサニエルの耳に、ステラが「それ」を咀嚼する音が入った――]
顔は関係ないです…
[外見に関しては散々ヒューバートからからかわれているので軽く流すが]
…ありがとう…ございます。
[言葉はこれだけが精一杯だった。
銃を握る手に力が少しだけこもっていた]
君がロティを殺すわけがない。
殺せるわけがない。
私はそう、信じてるよ。
もし……そうでなかったなら……
[考えたくもないことだった。眼差しは遥か遠く、どこまでも深い晦冥の奥底に吸い込まれていた。]
――きっと そうしないわけにはいかなかったんだ
…………………?
これ、は……………?
[一瞬、ナサニエルの手が止まる。
床に落ちたのは、おおよそネリーのような若い娘が嵌めるには似つかわしくない―――]
歯……………おち、た?
ふうん、胸を見られた位で悲鳴をねぇ…。
失礼しちゃうわねぇ。ホント失礼するわ…。
[くすくすと笑いながら身を起こす。]
そうね、少なくても聖女と呼ばれるような器量は、持ち合わせては居ないわ。
下手したらローズより性質が悪いかもね…。
[ナサニエルの言葉は入ってこない。
ネリーがノーマンの元を離れた象徴。リックにも知られていない筈のもの。]
どこ……?
[ネリーは必死に這いつくばってそのものを探す。]
新米記者 ソフィーは、美術商 ヒューバート を投票先に選びました。
―車中―
[車中には長い沈黙が横たわっていた。
音量の絞られたカーラジオから微かな歌声が漏れるばかりだった。
そんな時に、沈黙の闇の中からなぜか浮かんできたのはステラのことだった]
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