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あはは。いや、それならいいんだ。
[ハーヴの言葉になにげないように笑う。内心を去来したのは間違いなく安堵だったはずだが、私はその感情から目を背けた]
考えすぎかい?
[と、シャーロットの言葉に]
雰囲気出てたんだけどな……
[そう言ってウインクした。
もし、実は恋人なのだと聞かされていたなら、そんな余裕を見せるどころではなかっただろうが。]
[濡れた服が少しづつ剥がされてゆけば当然濡れた体は空気に触れることで冷えて。
それゆえに逆に"兄"の体温がまざまざと感じられて、それだけで肌は花弁のような色に染まる]
…兄さん、寒い。
[導かれた寝台の上、その温度を少しでも早く強く感じたいとばかりに請う。
青い瞳にはとろりとした艶が滲むだろうか]
ひどいな、髭生やすまでって……
[ハーヴェイの言葉に苦笑する。]
私はまだそんなに年くってないぜ。
[そう言いながら、口元に生やした髭を撫でた。髭は剃るべきなんだろうかと思いながら。]
まだ成長するつもりっていうのは頼もしい。
じゃあ、今度一緒にジムにでも行こう。
[シャロの顔に一瞬翳りが差したのは見えたか見えなかったか。ボーイフレンドの話などして気にさわったのだろうか。心中、申し訳ないとわびながら]
図書館?そういえば…
先生さっきホーンブック忘れてましたよね?
[助手席から先程のホーンブックを取り出すと]
これどうします?
先生が持っていかれてもいいですし俺でもいいですし。
それにどうでもいいですけど折角の力作なんですから忘れないで下さいよね。
それこそ棺桶行きですよ?
[背中に掛けられる毛布の感触が背筋を走り落ちる。]
はい…せんせ…。
でもね、時々思うの…。先生みたいな聖職者の人に触れられたら…傷を付けられたら…。
もしかしたら…わたしの罪は少しは軽減されるのかなって――
それはわたしの思い込みだけかもしれないけど…。
[促されるままわたしは再び寝間着を羽織る。
こうして時々彼に入墨を見せることによって、心なしかわたしは救われるような気がしてならない。
でも――]
これはさすがに先生にも…見せられないの…
[そっと呟いてわたしは包帯の巻かれた左腕を一度だけ抱きしめた。そして唇を当ててそっと願いを呟く。]
嗚呼…お願いだから目覚めないで…。
いい子だから――
[身形を整えたわたしは、再びカップを持ちミルクで唇を濡らした。
扱った白い液体は、もうすでに人肌まで温くなっていた。]
──ご馳走様でした。
[礼を言って立ち上がるが足元が覚束ない。]
これはおいくらでしたっけ……。
[尋ね、必要な分の紙幣をテーブルに置く。
父のブランデーの分は、実はもう既に一本分のお金を去年のうちに支払ってしまっていた。お店に置いてもらっているのは、母が生きていた頃の思い出の場所を、そのままにしておきたいが為。]
ああ! すまない。
まあ、ハーヴが預かってくれててもいいんだが……
ちょうど図書館に行くところだし、持って行くことにするよ。
[そう言って、彼からホーンブックを受け取って礼を言った。シャーロットの言葉に頷いて彼女を車の方に促す。]
じゃあ、ハーヴ。また。
[シャーロットが言うように、雑貨店には取り置きされている私宛の荷物が待っていた]
[ローズマリーはソフィーからお金を受け取ってカウンターに戻り、釣り銭と紅茶の缶を一缶持ってきた]
はい、お釣り。
こっちはわたしからのバースディプレゼントよ。
こんなものでごめんなさい。
このあと、どこかに行くつもり?
お客さんもいないことだし、車で送るわ。
もう一度雨にうたれない方がいいと思うのよ。
[ローズマリーに大丈夫かと尋ねられれば]
平気──です、…多分。
[心許ない返事。
胸の辺りがむかむかする。]
『いけない──…。帰らないと…。』
[本格的に体調を崩した事に気付き、父の顔を思い出す。
迂闊だった。
自分が倒れたら誰が彼に食事をさせるのか。]
う……ん
[深い海の底に、鮮やかな色が浮かぶような――“妹”の瞳の色が揺らぐ様に、“兄”の視線は釘付けになる。]
ニ…ナ……
[呟くように“妹”の名を呼び、“兄”は己の身体を包む服をそっと脱いだ。胸には、心臓にも似た脈うつハート型のタトゥー。左腕には薔薇の花びら。]
ああ………!
[自分と“妹”の身体を柔らかな毛布で包み込み、“妹”を抱き締めて温もりを貪った。]
[髭と言う言葉にも、くすくすと笑い転げる。
一瞬、翳った表情は嘘だったかのように。]
──大きくなるなら、髭よりも、ハーヴはもうちょっと太ると良いのよ。パパとジムも良いけど、あんまりマッチョにならないでね。
ローズさんのお店のご飯も美味しかったけど、うちで食べたらタダなんだから遠慮しちゃダメ、とも付け加える。
[ミルクを飲む、ステラに穏やかに語りかける]
ステラ、いいかい、キミだけじゃない。我々は生まれながら罪の奴隷だ。
人間の考えること、欲すること、企てることは、時として下劣で、よこしまで、不法で、汚れている。誰もが完璧ではないからね。
それでも神は我々を愛し、許し、生かしてくださる。だから、キミが自身の罪を知り、それを悔い改めようとする限り、救いへの道はいつでも開かれている。
私が聖職者だって? よく見てごらん、ただの弱く、愚かな罪人さ。キミを傷つけるなんてバカなことを言っちゃいけない……
えぇ、雨ですからお気をつけて。
またお伺いしますんで。
[車の中から二人を見送り、ため息を一つ]
冗談じゃない…まだ先生に殺されたくないですよ。
[少し頬に赤みが差していたのは気のせいか。
それでも本当にシャロは綺麗になったと思う。
それだけは素直に思ったのだが。
少しこぼれた苦笑はいつもとは違うものだった]
…にぃ、さん。
[暖かな肌と毛布の柔らかさとにほっとしたように瞳を細めたけれど、それだけでは嫌とばかり似、腕を絡めたままをよいことに唇から首筋、鎖骨のくぼみへと口付け、柔らかい舌を這わせて]
[起き去りにされた紅茶の缶を手にとり、戸口のソフィーを追いかけ]
ぜんぜん大丈夫には見えないわ。
無理しちゃ駄目よ、ソフィー。
もし、よければ、もう少しキミのことを聞かせてくれないか。ステラ。
キミは、神に身を捧げた、と言ったね。キミは、信仰を持つ身だったのかい?
[追い掛けて来るローズの声が遠い。
歪む視界を振り切るように店を出て数歩行った所で]
お父さ──…。
[闇へと吸い込まれるように*ソフィーの意識はそこで途切れた。*]
本当に?
本当にせんせいは…そう思いますか?
人は…生まれながらに罪深い生き物なのですか?
その罪深い人間すら主は無償の愛を注いでくださるのですか?
だったら何故――…
わたしは神父様たちの手で忌み者として扱われなければ…ならなかったのでしょう?
あの日、主の許で穢されたわたしは、それ以降淫楽に溺れる事を夢見て仕方がありません。その度にわたしは苦しまなければならないのです。
罪を思い知らされる度にまた、新たな罪を犯してしまう…。
そんなわたしに、一体いつ救いの道は開かれるのでしょう?
[わたしは飲み干したカップを手に乗せたまま、静かにでも揺るがない強さで先生に問い掛けた。]
せんせいは…少なくてもわたしから見たら聖職者ですよ…?愚かな罪人ではない…。
だからそんなことは言わないで?せんせいがご自身を卑下するたびに、わたしはまるで奈落の底に落とされたような気分になる…
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