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それじゃ、お手並み拝見と行こうか。
[見詰める男の笑いに目を細める。瞳の琥珀が濃い蜂蜜の粘性の光を放つ。
欲望の塊は既に、ジーンズの分厚い生地の下で、苦痛を感じるほどに硬くなっていた。
自分もナサニエルの黒いタイトフィットのパンツに手を掛け、同じように窮屈な衣装から相手のからだを開放しようと試みた。]
[脱がされる感覚には無抵抗に――強いて言えば、衣擦れの感覚だけで背筋が震えるくらいか――ナサニエルは自身を包み込む衣を脱ぎ捨てた。]
………で、ここで立ったままヤるの?
[唇を歪めて笑いながら、右手はギルバートの熱い塊を握り締める。先端には、透明な粘液。ナサニエルはそれを指先で掬い上げ唇まで運ぶと、ぺろりと*舐めてみせた*]
[欲望の中心を握ってくる男の指の感触に、ふ…と溜息が洩れ、喉が上下する。
細く繊細な女の指ではない……確かな質感と強さを感じさせる指。]
[透明な滴を掬い上げて、唇へと運ぶナサニエルの笑み。
甘い痺れと共に背筋を駆け上がる電撃が脳髄を白く灼く。]
……それでも良いけどな。
[嗤い含んだ声で呟いたが、それとは裏腹にナサニエルの腰を引き寄せて股間を押し付け、互いの昂ぶりを擦り合わせた。
同時に、舌がちろちろと男のざらつく顎や頬に這い、唾液の軌跡を残してゆく。]
[やがて、どちらともなくベッドの上に倒れ込んだ。]
[喰らいたい。]
[喰らいたい。
皮膚を咬み裂き、溢れ出る温かく甘い血を啜り。
弾力のある肉の繊維を食い千切って、呑み込みたい。
口内で蕩ける脂肪の旨味を味わいたい。]
[情欲と食欲とが混沌と交じり合っていく。]
[それはいつも、心惹かれた相手と媾合(まぐわ)うたびに彼を襲う衝動だった。
永い長い旅の間に、とっくにそれを逸らし抑える術を学んでいたが、それでも膚を合わせたその瞬間に、常に強烈に感じるのは避けられなかった。
交わる相手が忌み子であれば、余計に強烈にその衝動が湧き上がってきた。]
[今ナサニエルの膚に舌を這わせながら、或いは既に食事を済ませた後でなかったら、この食欲を馴らすのに随分と苦労しただろうな、とぼんやりと思った。]
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリー を投票先に選びました。
流れ者 ギルバートは、見習いメイド ネリー を能力(襲う)の対象に選びました。
流れ者 ギルバートは、修道女 ステラ を能力(襲う)の対象に選びました。
冒険家 ナサニエルは、双子 リック を投票先に選びました。
く…………っ
[ギルバートに股間を擦り付けられ、ナサニエルは笑いとも喘ぎともつかぬ短い声を上げる。皮膚とは思えぬ程に硬化した熱い塊と、それに仕える柔らかな従者の感触が、ナサニエルの「野性」を呼び覚まし、その証として透明な粘液を一筋走らせた。
ギルバートの舌がぬめぬめとした熱を頬や顎に伝える間、ナサニエルは背中に走る寒気に屈してしまいそうになった――が、それが終わると仕返しと言わんばかりに犬歯を立ててギルバートの耳朶を噛み、己の唾液が波打つ音を彼の耳の奥に流し込んだ。]
[ナサニエルの脳裏に、警鐘が鳴る。
――脚を絡めるな。喘ぎ声を上げるな。この男に「屈するな」――ナサニエルの「本能」が「野性」の首を絞めんと飛び掛かった瞬間――2人の男はどちらからともなくベッドに倒れ込んだ。]
くっ……やっぱり「戦い」は、マットの上じゃねぇと格好つかねぇもんな?
[倒れ込んだギルバートの熱い塊に食らいつかんとして、ナサニエルは*口を大きく開けた*]
―アトリエ・リビング―
[ポートシャーロットにあった蒸溜所で仕込まれた古いブルイックラディーは、新しいものより明確で力強いピートの存在感が感じられた。濃厚な甘みにかすかに柑橘系の風味が宿っている。濃密でありながらなめらかな感触のあるその風味には、静かにゆっくりと心と躰に命を吹き込む豊かさがあった。
三人の寛いだ時間の中で、しばしの休息と安らぎを得ていた]
[少し酔いが回った頃のこと。シャーロットの突然の言葉に、杯を取り落としそうになった。]
シャーロット。
止しなさい
[ソフィーの話題に対して私の語調は日頃には珍しく、戒めるような響きを帯びていた。
私もエリザも性的なゴシップを彼女の前で口にするのは避ける程度の慎みは持ち合わせていたのだが、人の口に戸は立てられない。誰かからか耳にしたものだっただろうか。
シャーロットの表情は不安に曇っているように思えた。
ネリーやルーサーを襲った暴力に向けられた憂慮の言葉に、私は心配ない、と力づけるように肩を抱く手に力を込めた]
ロティ。大丈夫だ。
安心しなさい。
私は、例えどんなことがあっても君を守る。
どんな恐れも、君の前に近づけたりはしない。
だからそんなことは何一つ、心配することはないんだ。
[それは私の義務であり、私の喜びとするところだった。
「家族を守れ」
父の言葉を思い出す。
私があの時誓ったように、いざとなればあの時果たした父の義務を私もまた必ず履行することだろう。決して躊躇うことなく。そのことには一片の疑念もなかった。
私は確然とした表情で、一つ一つ言い聞かせるようにシャーロットに告げた。それが宇宙を支配する定理であり、何一つ変わらぬことが保証されたものなのだと。私がそう信じる真実がまた、彼女の心に平穏をもたらす真実たり得ることを願って。
シャーロットは、「ヘンな事言ってごめんなさい」と言って部屋へと戻っていった]
[彼女が去った後、しばし無言でブルイックラディーを傾ける。
示唆の込められた沈黙がそこには横たわっていた。
――だが、タブーについては?
他の人がどんな裏側を秘めていたところで、そんなことは知るよしもない。他人の心の裡など何一つ定かなものなどなかった。
ステラの肌に刻まれた見知らぬ象徴。陵辱と従属の過去が濃密に描き出されたネリーのアルバム。ハーヴェイの肉体に無惨に刻印された疵痕。
父親思いのソフィー。ソフィーとイアン。
「……そう。それなら、あなたは安心ね」
不意にエリザの言葉が甦る。
妻を失った哀しみがどれだけ深くとも、子供が残されていたなら哀しみに溺れていていいはずがない――私はたしかそんな文脈で妻と話していたつもりだったのだ。エリザの言葉に、私が考えていたのとは別の意味が含まれていたのではないかと思い至った瞬間、心の奥底がザラリとした嫌な感触で侵された。
おいおい。“そういう”意味なのか?
――待ってくれ。
そこにはもう居ないエリザに、一つ一つの心情を明確に説明したかった。その機会はもう二度と訪れはしないのだろうが]
ハーヴェイ。
君がもしなにか……
ユーインのことで心に重荷を負っているのなら。
よければ私に話してくれないか?
……今でなくていい。いつか、気が向いた時でいい。
私は君のことを友達だと思っているんだ。
もし、君が同じように感じてくれているのなら……
[酒を酌み交わすハーヴェイにそう心情を告げていた。
やがて彼の酔いが回り、意識が泥濘に沈んだ時。
私は彼を抱き上げ、客間のベットへと運んだ]
は……どっちが先にイくか、勝負しようっていうのか?
いいよ……受けてやるよ……その勝負。
[欲情した、低い嗤い声。]
[ナサニエルの頭が自分の下半身に下りていくのと同じくして、上体を捻って横倒しにし、男の下半身へと顔を寄せる。
すぐ目の前に屹立する雄のしるしに愛おしげに指を絡め、自らの口元に導く。露滲ませるそれが、まるで美味なる果実であるかのように*むしゃぶりついた。*]
冒険家 ナサニエルは、酒場の看板娘 ローズマリー を投票先に選びました。
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