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あ、は、はい…
[ネリーは咥内の事を触れられたくないのか、避けようとするからなのか、ボールギャグで封印したいからなのか、拾ってナサニエルに渡そうとした。]
―車中―
[マリアンヌ・ファイスフルは修道女出身のアイドル歌手で、純情可憐な容貌と天使のような甘い歌声が人気を博していた。
だが、その彼女はそのイメージからはあまりに意外なことに、様々な有名人とのセックススキャンダルやドラッグで身を持ち崩すことになる。
ゴシップ記事に彩りを添える存在となって、歌手としての彼女を見ることはなくなった。
彼女は完全に過去の人として忘れ去られようとしていた。]
[身体中、所々に紅く染まっているネリーは優しく抱きしめられた。]
ごめんなさい…
こんな事、忘れたい、忘れたいんです…!
忘れられなくても、せめて今だけでも忘れるようにして…
[ところが、何年か経って彼女は突然歌手としての活動を再開する。
再登場したマリアンヌ・ファイスフルの声は、天使のようだったかつてとはすっかり様変わりし、嗄れたダミ声になっていた。
聖女から婬蕩な悪女へと堕落したマリアンヌ。
かつて持っていた魅力は大きく損なわれていた。]
「何を目的に」お前がそんなふうにされたかは、あらかた想像がつく。
だから………誰がやったかは、聞かない。
[ネリーを抱き締めたまま、窓の外を見つめている。]
[だが、その歌は積み重ねられた経験によって人の心を打つ説得力を得るようになっていた。そのダミ声でしか表現することのできないものが、確かにそこにはあった。
人は変わる。
変わるが、毎日の中で確かになにかを得ていく。
喪うものが、同じくらい――時には遥かに多くとも。
私は、アンゼリカでステラの姿を見かけるたびに、こっそりジュークボックスでマリアンヌの歌をかけた。
ステラに力強く、確かな歩みで生きて欲しいと、私はそんな願いを持っていたのかもしれない。
愛人としての立場を捨て家庭に戻った男の――
身勝手な心情と云われても仕方がなかったとしても。]
[ネリーはナサニエルの慈悲に深く感謝した。
不可侵なモノの領域を知っているからだと思ったからだ。]
ありがとう…
お願いです。その…続けてください。
口枷や手錠などで、もっと…
[そういった類の言葉を口にするのは彼女自身、得意ではないらしい。]
ハーヴェイ……
ラルフの写真なんだが、ひょっとしたらステラ…エイヴァリー先生が場所を知っているかもしれない。
ステラがこの町にやってきた頃、ラルフは既に亡くなっていた。
だが、ステラがこの町で教職を受け持った時に、最初に任された仕事の一つは、卒業生のアルバムの編纂だったんだ。
彼女は、その年度の卒業生の写真を管理していたはずだから……
[そう云って、彼女の部屋に寄ってもかまわないか? と訊ねた]
……………?
[一瞬、きょとりとした顔をする。
てっきり止めて欲しいと言われると思ったからに他ならない。だが……]
………当たり前だろうが、ネリー。
ったく……俺がそこで止めるかっての。
予想外のことがあったのは事実だがなァ、そんなことで俺が動じると思ったのか?
……ネリーごときにナメられたらおしまいだっての。
[暫くぼんやりとカーステレオに聞き入っていたが不意に話しかけられて少し驚く]
え…?あ、ステラさんの家ですか?
俺は別にかまいませんけど…。
[一瞬、ナサニエルの動きが止まったかと思った。
だが口調が支配者らしいものにすぐに切り替わった。ナサニエルがどう考えているのかは解らない。だがネリー自身の望みは察したのであろう、とは感じた。]
………いいだろう。
それがお前の「望み」ならば。
[ネリーの顎をくいと上げ、唇を重ねた。舌を中に押し入れ、口内を強引に掻き分けてゆく――]
[自らをニナと呼ぶ、少女は吸い込まれそうな丸い瞳をしていた。]
──…そうね、一緒なのね。
縫い跡…──。
あなたも誰かに殺されてしまったのね…。
[痛みをやわらげようとするかのような、ニナの行動とその無垢な涙に、私は言葉を失う。]
ありがとう、ニナ。
あなたの言葉……、聞こえてる。
私はきっと、生きてる人と死んでる人の間くらいに居るのね。
[柩の蓋を閉めてしまう事が出来ずに、*呆然としたまま*。]
[唇の奥を舌で弄ぶ。
その壁は、人工的な造りの――否。それには目をつぶる。
ネリーの背中に掌をあてがい、そっとなぞり、爪を立て――冷え固まった赤い蝋を削る農耕機のごとく、白い筋を描いた。]
[唇の奥を嬲られる感触。何年も強硬に拒否、隠してきたぶん久しぶりの柔らかい肉の感触。
四つん這いの姿勢になる。三つ編みや首輪の鎖が揺れる。
ナサニエルの爪を感じている。]
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