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すまない、すまない――
……ぅう、あああ……
[私は何度も詫びながら、泪を零し続けた。
それは、誰に向けられた謝罪だっただろうか。
喪った娘と、この場で娘になってくれたナサニエルへと――
あるいは、無力にも救うことのできなかった数多くの愛する人への
しばらくの間、怺えることのできない慟哭に身を委ねていた]
[ふたつ頷いた時、「娘」の視界に、嗚咽する「父」の顔が真っ赤になっているのが入った。「娘」は、目を細めて父を仰ぎ見る。]
……………………!?
[次の瞬間――「父」の腕が、「娘」の身体を抱き締めた。「父」の体温が、シーツごしに「娘」のからだに伝わってくる。]
[ナイフをシースより抜き放ち、]
[短い、「ヒュッ」と言う呼吸音と共に、]
[身体を丸めて目指す部屋に向かって飛び込み、体当たりで扉をぶち開けた。]
[ネリーはギルバートの無言の目配せを察し、ギルバートから少し離れた。
やや後退し、今まで彼が座っていた――包みがまだ置かれている安楽椅子の所まで下がり、自分なりに感覚を研ぎ澄ませる。]
[「娘」は――慟哭する「父」に抱き締められたまま、黙って天井を見つめて居る。
――天井には、小さな茶色い染みがひとつ。]
『ギルバート!!?』
[扉が破られた刹那、転がるように椅子から落ちると、背もたれを楯にするように椅子を構え身を低める]
[何かがあった時のために、出口までの経路を見渡す。
何か、神聖さを感じざるを得ず、包みはぎりぎりまで動かしたくない。]
[構えた椅子の背もたれを挟むように、男の爛々とした瞳がそこにある。
ナイフは背もたれの上部に触れるように私の首筋に突きつけられていた。
戦慄が身を震わせ、冷たい汗が流れ落ちる。
緊迫した対峙に、身じろぎ一つできなかった]
……いや。動いてもいいが、アンタがこの世にオサラバする羽目になる。それで良ければ。
[琥珀色の瞳が至近距離からヒューバートを見下ろしている。
ところどころ泥汚れと飛び散ったドス黒い飛沫のこびり付いたシャツからは、何故か血臭が漂っている。]
ははっ!
いきなり襲ってくるとは、予想外だ。
それとも、もう素性をとりつくろう必要がなくなったってことかな?
[私は虚勢をはるかのように、ギルバートを見据えながら吐き捨てた。
彼の瞳を覗き込んではいけない。本能がなぜかそう警告を発していた。
私は彼の瞳の下、頬のあたりを睨むようにしながら、彼の一挙手一投足に神経を集中させている。]
[どこが安全?
ギルがいくら本物の「人狼」だからって、1対2でどこまで張り合えるか…
いいえ、仮に勝てても彼の間合いから離れればむしろ私が危険だわ。ここは隙をみて逃げるべきか――
私は耳を中心に便りながら考える。]
[視線はヒューバートから逸らさず、同時に「ナサニエル」にも声を掛ける。]
まさかここでそんなショウを見られるとは思わなかったな。
いいご趣味だな、ミスター・ヒューバート・バンクロフト。
[クククク…と喉を鳴らして嗤った。]
また、誰かを手にかけたのかい?
それとも、食餌に?
[彼の衣服から微かに漂う生臭い臭気に呟きを漏らす。
ギルバートの云うように、容易に動ける状況ではなかった。
ここは狭い部屋だ。私の体の後方には壁が迫り、辛うじて椅子を構えているとはいえ、ナイフは首筋に突きつけられている。
どうにか、隙が生じるのを待つべく、言葉を紡ぎながら時間稼ぎをする]
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