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[雑音が頭の中に届いた。3度目か4度目。最もクリアに響いた。
事態を把握できていない私は相手がどことも誰とも知らずにはっきりと投げ返した。]
チカラが、私には力がない。
―過去 ベトナム 野戦病院―
[失意に沈むルーサーの前に謎の男が現れたのは意識を取り戻した次の日のことだった。彼は自分のことを『結社』の人間であると名乗った。]
謎の男 「ドクター ラング、この度は負傷されただけでなく、奥様を失くされたそうで何と申し上げればよいか。」
ルーサー 「君は……」
謎の男 「私は『結社』の人間です。」
ルーサー 「結社? その結社の人間が私に何の用だ?」
謎の男 「ミス ラングの検死の結果、色々と興味深いことが分かりましてね。実は私どもはマリアさんのことをずっと前からマークしていたのですよ。あなたと結婚するよりも前からね。エエ、勿論あなたのことも。」
ルーサー 「貴様、何を言っている…… 妻に、妻に何をしたッ!!」
ヘイ!うちのゴライアスにもしものことがあったらッ…。
いや、申し訳ない…迷惑をかけたのはこっちの方だね。
[咄嗟に出かかった因縁の言葉を飲み込み、
素直に謝罪の言葉を話す。]
ああ、ゴライアス、ゴライアス…。
おまえが死んだら、私はもう音楽に打ち込む
気力を失っていたかもしれない…ああ……。
―過去 ベトナム 野戦病院―
[謎の男から邪悪で危険なものを感じ取ったルーサーは声を荒げようとしたが、激痛が身体に走る。]
ルーサー 「っ、くっ……」
謎の男 「ホラホラ、落ち着いてください。まだ体調がお悪いのですから。それにこれから話すことはあなたにとっても決して悪い話じゃないんですよ…… ドクター、あなたの奥様ですがね。実は我々のような普通の人間とは少し違ったのですよ。」
ルーサー 「何だと?」
謎の男 「ここに彼女が子どもの頃に怪我をしたときの診断記録があります。おっとそんな不審げな顔をしないでくださいよ。我々、結社にはネットワークがあります。この手の医療記録がお望みであれば、共産圏からでも手に入れてきて差し上げましょう。」
畜生!
[思わず声が漏れる。
だが、ハーヴェイとシャーロットの乗った車は急ブレーキにやや横滑りしたものの、片岨から渓流めがけてダイブすることなく、またボブのアルファに衝突することもなく無事停車した。
この際、犬の安全のことなど私は考えてはいない。]
……やれやれ
[深く安堵の息を吐き、車から降り立った二人に近づいていった。
長靴やパンツは膝のあたりまで泥に汚れた姿のままだ。私は犬とシャーロットとの間に入る位置まで足を進めていた。]
大丈夫かい?
二人とも
―過去 ベトナム 野戦病院―
ルーサー 「それが、それが一体どうしたというんだ……」
謎の男 「ほら、よくここをご覧になってください。そうそう、この数値。ね、おかしいと思いませんか? 普通の人間なら有り得ないですよねえ。」
ルーサー 「記録のミスか、何かの間違いだろう……」
謎の男 「勿論、その辺は私どもの当時の担当者も確認したそうですよ。ええ、それが仕事ですからね。しかし、真実正確な記録だということが判りました。そこで、彼女は我々のウォッチリストに追加されたわけです。そして、今回の検死の結果……」
ルーサー 「黙れ……」
[後ろから聞こえる声に驚いたか、思い切り振り返る。
それがヒューバートとわかり、苦笑を浮かべ]
先生…ご無事でしたか。
よかった…。
[肩をすくませながら、ほっとしたように]
―過去 ベトナム 野戦病院―
謎の男 「やはり彼女は我々の捜し求めていたモノの亜種であったことが判りました。死んでしまったのがとても残念でならないのですが。」
ルーサー 「黙れッ! 黙れッッ!!」
謎の男 「だから落ち着いてください、ドクター。ところで、彼女を生き返らせることができるかもしれない、と言ったらあなたは我々に協力してくれますか?」
ルーサー 「生き、返、らせる、だと……」
謎の男 「我々も伊達や酔狂でマリアさんを追っかけ回してたわけじゃないんですよ。目的、そう目的があって、我々は行動しています。何世紀にもわたってずっとね。」
ルーサー 「目的……」
謎の男 「ひとつが不老不死です。そして、もうひとつが蘇生。我々の研究はいい所まできている。蘇生に関して言えば、動物では既に成功例があります。しかし、人間ではどうしてもうまくゆかない。」
ルーサー 「な、何を馬鹿なことを言っている」
[呻きながら名を問うてくる男に呆れたように答えた。]
俺はギルバート。ギルバート・ブレイク。
何で自分が転がってるか分かるか?あんた。
[まずは抱き起こそうと背中と脇に手を回す。
…些か口調がぞんざいになっている。]
―過去 ベトナム 野戦病院―
謎の男 「我々はより多くの優秀な人材を必要としています、あなたのようなね。そう、あなたの以前の論文読ませてもらいましたよ。とても素晴らしい内容でした。ただ、惜しむらくは、そう信仰心ってやつが邪魔して今一歩踏み込めないでいますよね。」
ルーサー 「……」
謎の男 「そんなもの、捨てておしまいなさい。我々と共に来るのです。マリアさんの遺体は我々が丁重に保管しています。もし、そのときが来たらあなたに引渡しますよ。お約束します。」
ルーサー 「時間を、考える時間をくれ……」
[謎の男は満面の笑みを浮かべた。これまでの経験でこのようなとき、人間が最後にはどのような決断を下すか知っていたからだ。]
謎の男 「よろしい。まずはその怪我を治しましょう。ゆっくり療養してください。もし、気が向けばこちらに連絡をください。お待ちしています……」
[そして、ルーサーは結社の人間になった。]
―自宅 地下室―
[ルーサーは、採取した因子の分析結果を睨みながら、陰鬱な表情を浮かべていた。]
ふむ、これでは思ったより役には立たないな。ダメか…… やはり、もっと純度の高い因子が必要、だな。
[そのとき地下室が大きく揺れた。]
な、何だ。ま、まずい。ここは危ない。
[ルーサーは地下室から1階へと上がる。揺れは長く続いた。]
町は、町は大丈夫だろうか。また、犠牲者が出ていなければ良いが…… 様子を見に行くか……
[ルーサーは車へと乗り込んだ。彼の行動は純粋に義心によるものだったのだろう。それがゆえに悲しかった。]
ふぅん。面白いこと言うんだね、ネリー。こんなに早くからはダメっていうことは、人を玩んでも良くなる年齢があるのかな?
だったら――玩ばれても構わない年齢もあるんだよね。ね、ネリー。
[愉悦を覚えながら論理の穴を突く。詭弁なのは明らかだったけれども。笑いながら、床に倒したネリーの衣服を剥ぎ取った]
やあ、ニーナ。
[まだ少女といっていい雰囲気を感じる若い姪を振り返って挨拶した。]
君とボブ、というのも随分予想外な組み合わせだよ。
[微笑んで軽口を言う余裕があったのは、二人が無事だった所以だっただろう]
なんだ…何の…声…?
[ヒューバートと同じ方向から聞こえたのだろうか。
自分ではなく、何か別のものに向けた、確かな声]
[背中に手を回されるが、力無く倒れていた男には抵抗することができない。]
俺は……ええと、何だっけ。
ナサニエル……メラーズ。
倒れていた理由………?
えーと……酒飲んで頭痛ェから。
それと……アスピリン。
意外と味しねぇのな、アレって。
ネリーは僕より5つほど年上だったっけ。じゃあ、もう大人だよね?
[クスクスと笑い声が零れる。身体に満ちた衝動と力は収まらないどころか、一層僕を駆り立てた]
だったら、僕に教えてよ。
玩んじゃいけないっていうのは、どんな事をしちゃいけないのか。
そうだ、そうだそうだ。
[ヒューバートの言葉とともに、ニーナに目を向ける。]
キミは、どこかへ向かう途中だったのかい?
この難儀な目のおかげで、迷惑をかけてしまって。
ダンナたちにも、本当に申し訳ない。
[ヒューバートらにも、謝罪の言葉。]
良ければ、乗せていってあげるけど?
こんな雨だし。それに、私のアルファなら飛ぶようだぜ。
[崖の辺りに止まったアルファロメオを指さして。]
嗚呼…あれだけ純潔を重んじるようにと教え続けてきたのに…。わたしの教え方は、果たして間違っていたというの――?
[未だ込上げてくる嘔吐感に涙目になりながらも、わたしは服の内ポケットからカードケースを取り出そうとした。
いつも身に着けている教師としての証。それを見ることによって、少しでも安堵を得ようとしたのだが――]
――え?…あれ…?無い…?カードケースが…無い?
[もしもの為と思ってここ数日肌身離さず持ち歩いていた事が、逆に今自分の首を絞めようとしていることに気付かず、わたしはもう一度ポケットの中を漁ってみた。]
やっぱり…ないわ…。おかしいわね…一体何処に落としたのかしら…?
[少なくても家庭訪問自前までは所在の確認は出来ていた。その後行った場所といえば、ソフィーとローズ、そしてリックの店――]
ナゼ、チカラガナイトオモウ?
[再度の問いかけ。ラジオの周波数が合うように、徐々に伝わってくる声が明瞭になっていく。]
…別に、望んでこの組み合わせになったわけではないのですけれど。
[小さく肩を竦めて伯父を見やるも泥水だらけの自分といい勝負といった様子にあきれたようにため息をひとつ]
伯父様も、シャーリィも無事で何よりです。
…そういえば、伯母様は?
相変わらず、お仕事お忙しいのかしら。
[見上げるようにしなふがら、自分の記憶や過去の写真の中にある母−ミッシェル−の風貌よりも暗い髪ときつい顔立ちの伯母の姿を思い出して軽く首をひねる]
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