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──自宅(早朝)──
[他愛ない話を続けながら、手は休まる事無く動いている。
寝汗を綺麗にふき取った後は、洗いたての、生成りのスタンドカラーシャツに袖を通させ、上から二つ残して釦を嵌める。]
今、朝食を持って来きますね。
少し待ってて、お父さん。
[湯の入った桶と汚れたシャツを持って部屋を出、洗濯籠にシャツを入れるとキッチンに向かった。]
[横目でローズマリーを見るが、出来ればあまり話をしたくないようで。聞かれたことも至極簡潔に]
…一応。昔先生の授業を受けてたことがあって…。
俺も今美術専攻だから…時々帰省した時に挨拶してます。
[抱えた紙袋を揺すり上げて持ち直すと、店の前に停めたビートルに向かって走り出した。
傘は腕にぶら下げたままだ。
たちまちずぶ濡れになる。]
─雑貨店前─
[悪戦苦闘してドアを開け、助手席に袋を纏めて放り込む。ついでとばかりに傘も一緒に床に転がした。
濡れた身体を車内に押し込み、シートに座るとエンジンを掛けた。]
[キッチンのいくつかの引き出しには小さな鍵穴がついていた。
カチリ。
淡いブルーのワンピースのポケットから取り出した鍵を鍵穴に差込むと、小さな音を立てて鍵は開き、中にあった何本かのナイフのうちパン切りナイフを掴んだソフィーは、昨日買ったパンを薄くスライスし、温めたスープと一緒に皿に載せ、再び父の待つ部屋へと戻った。]
お待たせ。
温かいスープとパンよ。食べて。
[スプーンでスープを掬い、父の口元へと運ぶ。
父は素直に口を開け、スープを一口飲み下す。]
さぁ、もう一口。
[一口飲み終わるともうひと匙。
ひな鳥に餌を与える親のごとく、ひと匙ひと匙、口へと運ぶ。]
[隣に車が二台ほど停まっていたのは店の客だろうか。]
ひゃあ。酷い雨だった。
[全身から水を滴らせながら、店内に飛び込んだ。]
[席を立とうとするハーヴェイを訝しげにみやって]
そう?
もっとゆっくりしていってもいいのに。
[店内に飛び込んできたギルバートに気づいて]
あら、おかえりなさい、ギルバート。
酷い雨だったようね。
[いそいそと奥にタオルを取りに走った]
[またずきりと頭痛が走る。家に帰って休んだ方がいい。これはきっと風邪のはず。
ドアを開けようとノブに手を伸ばした瞬間、飛び込んできた琥珀色の影]
───!
[全身を駆け巡ったのは驚きか、怯えかそれとも別のものか。一瞬硬直するも、挨拶もせずすぐに脇を通り抜けようと]
美味しい?
[パンを千切って口元に運ぶと、これもまた素直に食べてくれる。
その間絶えず何かしら語りかけるソフィーの目は、大きな子供の世話を面倒がる様子もなく、優しく父に注がれている。]
ほら、零さないでお父さん。
[男の口元から飲みきれなかったスープが一筋零れる。]
───…。
[それを見たソフィーは目を細め。
黙って父の頬に唇を寄せた。]
[振り向いた所為か、丁度身体で戸口を塞ぐ形となって、ハーヴェイとぶつかりそうになる。]
おっと、失礼。
[紙袋を抱え直して前を見れば、さっき雑貨屋で別れたばかりのハーヴェイという少年。]
──自宅(早朝)──
───……ね。
気をつけないと、着替えたばかりのシャツが汚れてしまうわ。
[父の唇を掠めるようにスープを舐め取ったソフィーは、絞った布巾で跡を拭き、何事もなかったかのように食事を続けた。]
そうか、君が旅人の……
[ローズの言葉を思い出す。]
ああ……私はヒューバート・バンクロフト。
[手を差し出して、握手を求める。]
こんな町へわざわざ来るなんて、物好きだね。ここはなんにもないところだぜ。
[笑って肩を竦めかけ……その眼差しは彼の琥珀色の瞳に吸い寄せられた。]
…………。
[その瞳の色にはまるで、本物の琥珀のように長い時間が凝縮され閉じこめられているような深みがあった。]
―自宅(早朝)―
[雨は一向に衰える気配はない。ボブの屋敷は並大抵のものでは被害を被ることはないが、それでもネリーの気を揉むのには十分だった。]
動物ちゃん達もどこかしら心配そう。
どうしようかしら。外の様子を見に行こうかしら――
ようこそ、ヴァレンタイン・マイケル・スミス、地球へ。
[一瞬囚われかけた深淵から目をそらす。彼の瞳を見ないよう頬のあたりを見つめながら、ジョークで刹那の揺らぎを掻き消す。彼はどこか異世界の住人のように思えた]
……いや、この町以外の人にとっては、この町が火星みたいに見えるだろうな。
なんにしても、歓迎するよ。
生憎手が塞がってるんで…
[そう断ってから、紙袋をカウンターの端に置き、改めて差し出されたヒューバートの手を握る。]
ギルバート・ブレイクです。
いや。セドリック…ベアリングさんの弟さんと友達になったんで、興味を引かれて。
[と、目の前の男が急に口を噤んだのを、訝しげに見詰め、]
……どうかしました?何かヘンですかね?
──自宅 - 玄関(現在)──
それじゃお父さん、ちょっと行って来ます。
暗くならないうちに戻って来るわ。
[玄関先で傘を開きながら、いつもの通り声を掛ける。
向かう先は昨日用事を済ませ損ねたアンゼリカ。
道の端には流れきらない雨水が小さな川を作っていた。]
――居間――
[車のエンジン音が遠ざかっていく。さっきの彼が出て行ったんだな、と思いつつ、目をこすってようやく目覚めたらしい妹を見下ろした]
ちゃんと起きたか、ウェンディ?
「おはよう、リック。ギルバートは行っちゃったのね。呼んだのに、届かなかったのかしら」
『ギルバート?』
[しばらくの間、僕はその単語が何を意味するのか分からなかった。ヘイヴンにそんな名前の奴が居ただろうかと記憶を追いかける。ウェンディが可笑しそうに笑い声を上げた]
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