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離して…離し…いやあ!
[あれは別人だ、と言うのは簡単だがあまりにも陳腐すぎる。 最悪、写真の拘束具に名前が彫られているかもしれないのだ。
ノーマンはネリーにとって憎悪の象徴だった。あの親をもってしてこのような子ができてしまうことに、唇を噛んだ。
両手を大きく制限されたネリーにまともに抵抗できるはずがなかった。
リックが飢(かつ)えている欲望の行動を次々に許す。]
[シャーロットはハーヴェイとその快活な兄(だとシャーロットは信じていた)の間にあった出来事を知る由もなく。
──飛び出して来る犬はシャーロットにも見えた。
犬は苦手だ…。硬直した瞬間、ハーヴェイが急ブレーキを踏む。自分を庇おうとする動作に悲鳴のような声で、]
わ、私は、だ、だいじょうぶ!
それより、────轢いてしまったら!
子供……?
子供だった頃なんて、とっくの昔に終わってる。
[少しだけ、感傷が声に混じった。けれどそれは敏感な部分に触れられた傷みと熱になって、僕の手つきを乱暴なものにした]
僕もウェンディももう、家に居ないノーマンに指図されるような年齢じゃない。するのは悪い事、だって?
それをしていたのはお前だろう、ネリー?
[クスクスと哂った。今度は明らかな、嘲笑いの音色だった]
―ボブ・事故現場―
[自宅へと続く斜面を登って行くと、目を惹くボブ・ダンソックの愛車-アルファロメオだ-が断崖すれすれに停車していた。片輪は岩の縁からほとんど外に零れ落ちそうになっている。
見る間に、踏みしめる地面から岩の砕片が零れ落ちた。小石は音もなく遥か下方の泥流に吸い込まれていった。]
ヘイ! ボブ?
一体どうしたんだ。
大丈夫か?
[運転席側の扉は開かれ、そこには見慣れた女性の姿があった]
ニーナ。トラブルでも?
[その時、アルファの向こう側から車が近づいてきた]
危ない!
[飛び出した犬に急ブレーキをかけた車は雨の降った許りの不安定な路面を不規則に滑る]
村長の娘 シャーロットは、冒険家 ナサニエル を能力(占う)の対象に選びました。
――自宅――
[その後どうやって帰宅したのかは記憶に無かった。
気がつくとわたしは洗面台へと向かい、何度も何度も口の中へ指を差込み胃の中のものを吐き出そうと試みている所だった。]
―…うぐっ…か…はっ…――んんっ…
[しかしここ数日ろくな物を口にして居ない事もあり、口から出るのは胃液ばかりで]
――きもち…悪…っ…けほっ…んっ…ぐ…
[更に自分を苦しめる行為へと変わって行っていた。]
ぅう…っ。
[ネリーは目を強く閉じ、歯を食いしばった。
リックは『子供じゃない』と言っても私よりはまだまだ年下。こんな事を軽はずみに覚えてはいけないのだ。
涙目になっているのもなりふり構わず、ネリーは諭すように呟いた。]
お願いリック。人は、してもいい事と悪い事があるの。こんなに早くから、人を玩ぶようなコトをしては駄目。
ばちが当たるとは言わない。けれど、真っ直ぐな大人になんかなれない。そうでしょう?そう言う人だって現にいるでしょう?
あなたなら分かるわよね――?
[相手がノーマンならこれらの常套句は禁句に近い。けれど――けれど。]
[タイヤは犬のぎりぎり手前で止まった。
何とかシャロはかばったが、車の報復か、哀れ車の主もとい運転手は思い切りハンドルへ頭をぶつける]
いっ…てぇ…!
[ソフィーやシャロを乗せた嫉妬か?と激痛が響く頭にそれだけの冗談を思い浮かべるだけの余裕はあったようだ。
ぶつけた箇所を押さえながら、車を下り、犬の安否を確認する。
タイヤの近くの犬は何事もなかったように、丸い目で見上げてきた]
…俺の車はお前の主人に投げられたボールじゃないんだぞ…
[盛大にため息をつきながらぼやく]
─何処かの道端─
[道に人が転がっている。]
[……と言うのが適切な表現であるかどうかは不明だが、人間が倒れているのは間違いない。
近付いて見ると、それはまだ若い男だと分かった。外傷は特に見当たらない。
ただ、近寄った時にアルコールの……恐らくはワイン……の匂いが男からプンと漂うのを感じた。だが、さしもの鋭い嗅覚も、男が大量のアスピリンを飲んだことまでは分からない。]
……しっかりしろ。こんなところで寝てたら死ぬぞ。
[しゃがんで顔を覗き込む。揺さぶらないのは一応病気を警戒してのことだ。]
ゴライァァァァァス!!
[停車した車のタイヤ近くの、犬に向かって駆け出す。]
あぁ…ゴライアス……これ以上家族を失ったら、
私はどうすればッ!良かった…良かった…。
[先ほどの苦しみから解放された以上に、
歓喜の涙を流しながら、ゴライアスを抱く。]
[スリップした自分達の車。
ハーヴェイに庇われたおかげで、前方へ身体をぶつける事はなかった。道の脇の森林に突っ込むギリギリで車は停止する。
ハーヴェイに続いて車からシャーロットも降りたものの、]
……おっきな犬。
[ハーヴェイはシャーロットが犬が苦手である事は知らず、シャーロット自身もヘイヴンでもペットとして一般的な「犬」を怖がる自分が子どもっぽい気がして、それを誰かに知られたいとは思わなかったのだ。それこそが、子どもっぽい意識であるにも関わらず。]
……それに、ボブ・ボブ・ダンソック。
[因縁をつけられたらどうしよう、と怯える。
前方から戻って来た車が自宅のシボレーである事に、シャーロットが気が付いたのは、少し遅かった。]
[遠くから、誰かが駆け寄ってくる足音がする。こういう時――例えば、クスリを大量に飲んだ時――自分の感覚がひどく鋭敏になっていることを、男は知っている。]
『大丈夫か!?』
[――自分の顔を覗き込み声を掛ける男。琥珀色の目、一面の茶色。――もしかしたら、バットトリップの始まりか――否。アスピリンごときでは、そのようなことは起こらない。]
……うっ、ぐぇ……
誰だお前………
[見慣れぬ男に(そんな場合では無いだろうに)まずは名を問うた。]
――まさか…リックが…わたしの教え子が…あんな事を…するなんて……
[行為自体を目の当たりにする前に逃げ切ってきたのは、むしろ不幸中の幸いだと思った。あのまま動く事もなく一部始終を見つめていたら。どうなっていただろうと考えただけでぞっとした。]
[自分に施されている行為。それ自体は別に構わない。現に契約上施行されることも多い。でもそれは飽く迄もわたしが望んで受けている罰であって、そこに他人という範疇は無い。むしろ穢れは自身で引き受けるから、出来れば他人は――という考えでも在るゆえ、雑貨屋で目撃した行為は、相当なダメージをわたしに与えていた。]
[何か大げさに涙を流すボブに少し冷ややかな視線を送り]
その犬失ったら俺のぶつけた頭の面倒見てくれればいいですよ。
ちゃんと犬は躾けておいてくださいよ、迷惑な。
―自宅 地下室―
[彼は望まない作業に没頭していた。採集した因子の分析である。]
私は口先では神を畏れ敬いながら、その実、怖ろしいことしている。
[ステラの言葉が脳裏に蘇る。]
ヘイブンの人々を憎むことなく、慈愛を捧げる、か…… そうではない、そうではないんだ。私は己のため人々を利用しているだけだ。
[リックの言葉が脳裏に蘇る。]
偽善者、か。偽善ならまだ可愛いものだ。しかし、私の行いは純然たる悪にほかならない。そうだ。あの男が言ったとおり私は悪魔に魂を売ったのだ。私は悪魔なのだ……
―過去 ベトナム 野戦病院―
[硬いベッドの上でルーサーは目を覚ました。起きようとしたが下半身の感覚が無く、うまく起き上がれない。彼が目覚ましたことに気付いた職員により医師が呼ばれる。]
医師 「気付かれましたか、ドクター ラング」
ルーサー 「君は…… ああ、そうか私は確か戦闘に巻き込まれて…… それから…… そうだ、妻は……」
[医師は気まずそうに首を振った。]
ルーサー 「!?」
[その日、彼は己がキリスト教徒であることを初めて悔いた。自殺を禁じられていたからである。]
…まったく、さっきまでのあの様子がうそみたいね。
[犬が大事とばかりに飛び出していく様子にようやく体を起こせば、既に体は泥水まみれでどうしようもなく肩を竦める]
…あら、伯父様。
[珍しいものを見るかのようにヒューバートの姿を見て、それから向こうの車の中にハーヴとシャーロットを見つけて小さく嘆息しながらよろりと立ち上がる]
―過去 ベトナム 野戦病院―
やはり、マリアを連れてくるべきではなかった……
[ルーサーは、ベトナム戦争において、ある非政府組織の要請を受け、戦地を転々としながら医療活動に従事していた。国籍を問わずに傷ついた者を受け入れ、治療するその活動は過酷を極めた。医師だった妻 マリアは彼と共に行動することを選択し、ルーサーがいくら帰国を促しても頑なに言うことを聞こうとはしなかった。]
マリア 「私よりあなたのほうがよっぽど心配よ。それでなくても、ぼんやりしてるんだから。」
[そしてある日、ルーサーとマリアのいたキャンプが戦火に巻き込まれた。彼は重症を負いながらも生き残り、マリアは還らぬ人となった。]
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