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[誰か暴漢にでもまた襲われるかもしれない。
そうでなければウェンディゴでも現れたのか。激しく息を繰り返し、振り向く――]
はっ、はっ、はっ……
[おそらく私の気のせいなのだろう。
はしたなくも唾液を口元から零していた。何事もなかったのように拭き取る。]
─雑貨店─
[ニーナをからかいながら釣りを受け取り、紙袋3袋ほどに纏められた品物を受け取る。
それらを難なく両腕に抱えて出口に向かう。塞がった手の代わりに肘と脚を使って扉を開けた。]
じゃあお世話様。
[戸口で振り返り、ニーナに向かってウィンクした。]
ヒューバート、別にその曲をかけても、もう怒ったりなんかはしないわよ。
わたしはフリーでいたいの。
結婚なんかもうごめんだわ。
[あきあきした、というような表情をつくってヒューバートに肩をあげてみせる]
[そんな貶し合いの日常の中で、わたしはヒューバートと出逢った。彼は初めて逢った時から他の客とは一線を画していた。
良く言えば純粋、悪く言えば子供染みた彼とのセックスは、実に単調で逆に新鮮だった。型通りの流れでよくわたしの中で果てた。それはそれは素直に。
それでいながら、わたしを買う時は必ずと言っていいほど紳士振るのだ。
「イタリア料理でも食べませんか?」と、まるでデートの誘いでもするかのように――]
[その当時裏切りに裏切りを重ねられ味わい尽くしてきたわたしは、この世の中すべての物を意趣し、また猜疑していたのだが、躰を重ねる度に何故か彼だけには心を開いてもいいような気がして。
許してしまった。何もかも全て――]
そして彼を愛してしまった…。ははっ…この世の中に裏切りは腐るほど溢れていると判っていたのに…ね――
あはははっ…ホント、わたしってお馬鹿さんねぇ。
[苦笑交じりの自嘲はいよいよ持って大きさを増し、わたしはひとり雨の中口嗤う。不謹慎な声を攫うかのように、雨足は強さを増し、容赦なくわたしに降りかかった。]
ああ、そうだ。ハーヴェイ。
例のものができたよ。
手伝ってくれてありがとう。
[私は、ハーヴェイに肩から提げているホーンブックを渡し、見せた。]
[無意識に、カウンターに置いた本をパラパラとめくる。
このあたりの土壌は大体、平坦な古世代の粘土や頁岩、砂岩層から成っていて、その中に石灰岩および石炭の層が挟まれている。
こうして形成された台地は長い間の流水や土石流で開析され、比較的急峻な斜面を形成していた。
こうした開析谷の更新世の地層には、氷河によるアウトウォッシュや氷縞粘土などが堆積しており、地層の断絶、露岩の風化と、粘土岩や頁岩の風化生成物による下方へのクリープは元々地滑りの潜在的要因として存在していた。
――そこへきての暴風雨であり、この雨だった。
私は本を取り上げ、そこに書いてあった内容をかいつまんで話していた。]
今度は被害が出なければいいんだけどな……。
[雨がしきりに窓ガラスを敲く。滲む景色に一瞬目をやって呟いていた。]
[ローズから紅茶を受け取ると小さく一口。
ローズがあんなことをしていても、紅茶は変わらずに自分好みである]
…お言葉に甘えて。ご馳走様。
そういえば先生、この間のホーンブック、どうでした?俺結局完成品見てなかったから完成したのかなと思って。
[手渡されたホーンブック、子供の手に丁度いいあつらえで、その外見も綺麗に出来上がっている]
へぇ…。いい出来ですね。
俺も自分で作ってみようかな、こういうの。
子供の勉強用ってだけじゃなくても色々使えるし。
[大人しくソフィーに髪を弄らせている男は、焦点の合わぬ瞳を部屋に一つだけの小窓に向け、厚い雲に覆われた灰色空をじっと見上げているようであった。]
雨、早くやむといいね。
このまま降り続いたらまた大変な事になるわ。
あまり酷いと、また道が塞がってしまうし……。
[一旦歌を止め、優しい手付きで髪を梳きながら世間話に移る。
男からの返事はないが、ソフィーが気にした様子はない。]
[紅茶を飲むハーヴェイに微笑んで、そのままその微笑みをヒューバートに向ける]
そんな人達は勝手に嘆かせておけばいいのよ。
[窓に向かってつぶやくヒューバートに軽く頷いて]
ええ、そうね。せっかくもとの日常が戻りそうになったと思ったのに…。
…え?
[何かが耳を掠めたが呆然としている間にギルバートは既に扉を押し開けていて]
ま、まって―――
[慌てて店の入り口へ向かうと腕と足で押し開けた扉を開けて]
[振り出した雨は、一向に止みそうも無い。
しかしわたしは既に自力で動ける気力も体力も消耗しきっていた。
頼みの綱だった傘を持つ手も悴み、既に力が入らない]
でもルーサー先生…?
こんな惨めなわたしでも…それでも貴方はわたしを赦して下さいますか…?
迷える羔だと、慈愛に満ちたその手を…差し出してください…ます…か――
[薄れていく意識の中で、ようやく救いを求めるようにわたしは本心を唇へと上げる。
やがて闇を切り裂くヘッドライトは、ゆっくりとわたしの姿を照らし出すだろう。その光の一端を瞳に捉えた所で、意識が遠退く感覚を*味わった*]
──自宅(早朝)──
[髪を整えると櫛を置き、前に回ってシャツのボタンを外す。]
ねぇ、お父さん覚えてる?
明日は私の誕生日なのよ。
後でローズさんのお店に行ってシャンパンを1本貰って来るから、今年も一緒にお祝いしてね。
[本当は昨日買って来るつもりだったんだけど…とは言わず。
ボタンを外し終わると軽く父の手を引き、シャツを脱がせて熱いタオルで上半身を拭いた。]
[ポットと本を抱え走り去っていくヒューバートに挨拶をした後]
あ。
シャーロットのこと聞くの忘れた…。
[ぼんやり暫く見なかった顔馴染みの少女のことを思い出す。さぞ綺麗になっていることだろう。また会う機会はあるだろうから、特に今知る必要はないけれども]
忙しいひとね。
いってらっしゃい、ヒューバート。
ポットはいつでもいいからね。
[軽くヒューバートに手をり、後ろ姿を見送った]
―自宅―
[ネリーはボブと共に食事を楽しんだ。お互いに何か通じるものがあるのだろう。]
そう言えば旦那様、カナヅチは何に使うのでしたでしょうか? 犬小屋か何かの修理でしょうか?
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