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[祖母は相変わらずだったが、来客を招いての食事は嬉しいものだった。そうでなければ、家族が二人も欠けた食卓は寂しすぎるものだっただろう。
父も、ソフィーに来てくれてありがとう、と礼を言っていた]
ソフィー、湯はいつでも出るようにしてあるから、バスルームはいつでも好きに使ってくれ。
なにか要りようなものがあったら、マーティンに。
もし、なにか異変があったら、私や側にいる誰でもいい、誰かを呼んで欲しい。
[そう言って、少しだけ片付けないといけないから、と一旦アトリエの方に向かいかける]
ああ、そうだ。ハーヴが戻ってきたら、よければ集まって色々話をしよう。
それにしても何をお話しているのかしら…
そんな仲、でもあるまいし。
私、何を言ってるんだろ。
「ネリーは両手をモップの柄に乗せて呟いた。」
そう、か………
[ぽつりと呟き、ナサニエルはギルバートの唇から煙る色の中で、思案する。]
いや………。
教えてくれて、ありがとう……。
なぁ、ギルバート………。
[目を閉じ、溜め息をひとつ。]
……………。
[何かを言い掛けて、止める。そして、代わりに或る質問を……]
また、お前に会えるか?
[老婆の唄う古い童話。
広い食堂に木霊する。
――おばあちゃんは 食べられた
――おばあちゃんは 食べられた
食後の穏やかな会話に耳を傾けていたソフィーの顔が強張る。]
………。
[ズキンと首筋の疵が引き攣れるように痛んだ。]
[駆けつけた所には一人の女性が座り込んでいた。
ガタガタと振るえ、恐怖からだろうか、顔が引きつっていた]
どうしました?何か…あったんで……っ!
[聞くのも愚かと言うべきか、目の前が全てを物語っていた。
薄明かりの中でもハッキリと見える赤い血、細く白い足、ぐちゃぐちゃにかき回された内臓、そしてその先につながるものは……]
狂う………
そうかもしれない。
俺は……………
[手を口許に当て、眉をしかめて何かを言おうとして……]
………………あ、いや。
[――それを、抑える。]
それからネリー…
もしもう一度ハーヴェイがこの家に来るようなことがあったら。
お前は逃げろ。
決してハーヴェイに立ち向かうな。血の薄いお前では勝てない。
[ニーナの死体を改めて見る。
以前のルーサーやシャーロットと…そしてユーインと同じ。
ずきり、と鈍い頭痛が襲い、思わず顔を歪めた]
[朗々とした深い良い声を持った男が、切実で熱い演説をしている。
「白人」
「黒人」 ……「同志」
──それに犬の臭い。
焼け死んだ住人はボブ・ダンソックなのかと私は理解する。私の苦手なあの犬…ゴライアスの咆哮が聞こえた。けれども、私は以前のように犬に対してさほどの恐ろしさを感じない。]
小さい頃、私を噛んだ猟犬になりきれなかった可愛い子犬。
グランパに連れていかれたきり帰って来なかった。
私がそれ以来、犬が怖くなってしまったのは、むしろ、
…………。
[今、犬が怖く無いと感じるのは、このまま成らぬ身体と一緒に、私の感覚や意識も変化してしまったからかもしれない。]
ええ…分かったわ…あなたの言う通りにする。
[私がどう足掻いてもやはり無駄死にするケースは多分に考えられる。
それよりも私を本当に知り、私を心配してくれる人がいるのだから、従うのは当然だ、と思った。]
[『ソレ』を見た瞬間、顔が酷く歪んだ。
ニーナの死体を直視し、震える女性を反対側へ向き直らせ、自身も震える声で]
…いいですか、貴女はすぐに家に帰りなさい。
俺が人に知らせますから。
見ちゃいけない。思い出しても。
すぐに忘れた方がいい。
[それはきっと未だに過去に苛まされる自分と同じにならぬようにと]
「狼つきは 言いました」
[老婆の歌声は尚も続き。
ソフィーは中空を見据えて硬直する。]
「服をおぬぎ
服をおぬぎ
服をおぬぎ──。」
『嗚呼──………。』
なっ………
違う!!そんなんじゃねえよ!!
[ギルバートの言葉に、慌てて手を横に凪いだ。小さくたなびく紫煙が風圧に押され、その形を歪めた。]
違う……………
[ムッとした表情で、ギルバートを見下ろす。]
………「死」のニオイがするんだ。
お前の身体から。
だが………………
[ズキン、ズキン、ズキン。
傷痕が俄かに熱を持って鼓動を刻み始める。]
「どうしたね?」
[ヒューバートに問われて顔を上げるも、
唇を戦慄かせて彼を見上げるのみ。]
――自宅――
[到着するなり、わたしは"ローズ"とワインをつめたい氷水へと注ぎ入れ、汚れた服は洗濯機に投げ込みシャワーを浴びる。返り血の血腥さを洗い流す為に。]
[シャワーの飛沫を浴びながら、わたしはふと過去を思い出す。そう言えばシンシアの時、彼女の心臓を取り除いたりはしただろうかと。]
――そういえば、彼女の時は…ただ命を奪っただけだったわね。
それだけ…わたしにとってローズは掛け替えの無い存在…だったのかしら…?
[自分の行った行動に僅かな違和感を感じながらも血を洗い流す。そう、あれはカセクシスの成せる業。行き着くところが偶々負の感情だっただけ――]
[ふと嗤いを消した。
手の動きで吹き散らされた紫煙、その向こうのナサニエルを静かな瞳で見上げている。]
「死」のニオイ、か。
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