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[暫くこの『声』を聞いていないし送っていない。何か色々と有りすぎて精神が磨り減っているのもある。
先程飛び散った殺気は誰かに拾われただろうか─]
………俺をブッ殺そうとしないんなら、な。
そう約束できるんだったらベルトは外してやるし、あんたが持ってた鍵も返してやるよ。
[ハーヴェイの目を見て答えた。]
─バンクロフト邸─
[玄関に出た使用人と思しい初老の男からヒューバートに取次ぎを頼むが、彼は「生憎と外出中でございます」と言うばかりで行方は教えてくれなかった。それならば、とハーヴェイがここに滞在しているかと尋ねても、「存じません」の一言を繰り返すばかりだ。
その慇懃な態度から、余所者への不信感と警戒感を感じ取り、諦めて早々に引き上げた。
バンクロフト邸の横たわる高台から町へと降りていく私有道路の坂を、ゆっくりと歩いて下りて行きながらしばし考える。]
さて。どうするよ。
忍び込むのは簡単そうだが……この状況じゃ意味が無い。
[マールボロを一本取り出し、口に咥える。]
……そんな物騒なこと、もうしません…よ。
約束…します。
鍵は返してもらわないと俺が家に帰れないんで…
[ナサニエルの目を見ようとはしない。幾分言葉は歯切れが悪かった]
―自宅―
あ、ん、ふ‥ひッ!
[半袖、ベルト付きのブルーのワンピース。上はポロシャツのようになっていて、下はやや長いスカートになっている。ベージュのベルトでまとめている。
エプロンと下着は剥ぎ取られ、はだけられた秘部は小型犬の舌になすがまま、わいせつな愛撫におののいていた。]
んっ、ンンッ!!
[突如、背後に冷たいものを感じた。目を見開き、必死に気力をふりおこして後ろを見ようとする。]
ふぅん………
[ハーヴェイを拘束している革ベルトを外し、彼の両手を自由にしてやった。が……]
ま、鍵はあんたが帰る時に返す。
万が一ってこともあるからな。
あァ、絶対に返さないってことはないから安心しな。
[警戒は解かぬまま、ナサニエルはハーヴェイの申し出を半分断った。]
………で。
あんたの兄が、どうした?
話したくないンならそれでも構わないが……に聞きたいことがあったらどうぞ。
[自由になった手を確かめながら問いかけられたことに半分だけを答える]
……一つ、聞きたかった。
ユーインと…何をしていた?
[懐に落とし込むようなゆっくりとした口調で問う]
[チリッと弾ける、殺意。
それは微かではあったが、もう殆ど聞こえなくなった「血族」たちのノイズなどよりはよほど大きく。]
──ブランダーの店・寝室──
[一通り話を聞き終えると、疲れを隠せない様子のニーナに眠るよう促し、自分はベッド脇にスツールを運んでそこに腰掛けた。]
──…ふぅ。少し疲れちゃった。
[静かに寝息を立て始めたニーナを見下ろしひとりごちる。
手は無意識に拳銃の入ったバッグを掴んでいた。]
[私が再び目覚めた時、パパの姿は何処にもなかった──。
見慣れ始めた石壁のつめたく暗い室内と私を、1枚の透明な蓋が隔てていた。私は驚いて左右を確かめようとする。私は私の身長にぴたりと一致した透明な箱…──柩に横たわっていた。]
──…待って、パパ!!
行かないで、私はまだ死んでいないッ──!
[咄嗟に叫ぼうとするけれど、相変わらず声は出ない。
ただ、声が出ない理由が違っていた。指一本を動かすにも、身体のすべてが重くて他人のものの様で有るのはかわりはなかったけれど、声が出ないのは喉がカラカラに乾いている所為だった。]
……私は死んでは居ないわ。
[私は心の中で自分に言い聞かせるように呟く。
「本当に?」と言う声が私の中で沸き上がる。
相変わらず、台座の同じ位置にルーサーさんの遺体は横たわっており、あの青い光もルーサーさんのちょうど胸の上に静止していた。
私には私の胸の上にあの<光>は無いように見える。そして確かに肉体の感覚がある。でも、誰かからみれば私もルーサーさんと同じなのかもしれない。彼の胸の上に留まる青い光は、何かを懺悔し何かに絶望しているかのように見えた…──。「マリア…」とかすかに聞こえる声は牧師さまのものだろうか。
ルーサーさんのあの青い光も、やがて色を失い白光と化し、天井から空へと昇って行った二つのように永遠にこの世から離れてしまうのだろうか。私は考える。それにはどれ程の時間が掛かるのだろう。私にはそれがとてもおそろしく思えた。]
[その時、私の柩の置かれた位置から左斜め向う側にあった重い扉が開いた。頑張れば片手で持てるほどの大きさ、つまり然程大きくは無い蓋の無い白い箱──と言うよりはプレートのようなものを抱えた男性が、静かな室内に入って来るのが見えた。
光があまりにも眩しく懐かしくて、私は涙が込み上げてくる事を自覚する。扉は男性の背後ですぐに閉まり、男性は闇の中を慣れた足どりでこちらに向かって歩いてくるのが見えた。]
──彼に私が生きている事を伝えなくては。
──いいえ、私が生きている事が知れれば、逆に殺されてしまうかもしれない。
[戸惑ううちに彼は、私のすぐ近くまでやってきた。
ユージーン・アンダーソン。特徴のある髪型と体格のシルエットだけで分かる。それは、つい先日、叔父の葬儀で世話をしてくれた墓守だった。と、言う事はここはやはり「安置所」なのだ。]
[安置所。その言葉を私が噛み締めている間に、ユージーン・アンダーソンは、私の柩の向かいに位置する台座に、その白いプレートを置いた。
私は当然のようにプレートの中身を覗き込む。
それは──、]
リック!
[…正確にはリックの断片、あるいは残骸。
プレートの大きさは、リックの身体がわずかしか回収されなかった事を示して居るのだろう。私が一目でそれがリックであると分かった理由は、ヘイヴンに一人しか居ないウェーブの掛かった美しい金髪の色のためだった。
リックは店に帰り着く事がなかったのだろうか。それにリックと一緒に消えたウェンディは何処へ行ってしまったのだろう──。ノーマン叔父さんがまさか二人を…?]
…リック、一体何があってそんな姿になってしまったの?
ウェンディは無事なの?
[リックを運んで来たユージーン・アンダーソンも、プレートの上のリックを眺めているようだった。「喰われてしまったなら、どうにもなら無いな。」ユージーンはそう呟くと、私が思い切って口を開く前に扉から外へ出て行ってしまった。重い扉を外から施錠する音が室内に響いた。
「喰われた」と言う言葉を私は口の中で転がした。
──まさか人間が人間を?
リックであった「モノ」の上には、ルーサーさんのような青い光は無い。それは「喰われた」所為なのか、まだリックの光は、発見されなかった身体のパーツと共にヘイヴンの何処かを彷徨っているのか。]
脅しじゃないんだ。
撃つぜ?
[押しつけている拳銃に力を込めた。銃口が彼女の背中にめり込む。傾けられかけた顔を捉えると、彼女の目を覆うように黒く細い布を巻き付け、目隠しとした。
唇に触れる。彼女の口元はどうやら覆われてはいないようだ。]
……………ああ。
こうなっちまうと、あんたを誤魔化すのはかえって逆効果になりそうな気ィするから、あんたに従うとするか。
本来なら「契約」を交わした相手との出来事は、絶対に秘密なんだがなァ……ま、相手はこの世にゃいないことだし、時効ってコトで。
[時折、指先をじぃっと見ながら、ナサニエルは喋り続ける。]
俺は、ユーインと時々セックスしてたんだよ。
ユーインから依頼を受けた上での肉体関係を…って寸法だ。
………「俺と遊んで」という、あいつからね依頼の元にな。
……手間かけさせやがって…──ッ
[彼は──誰が見ているか分からぬ以上、全速力など出せよう筈も無く──それでも許される限りの速度で、目的地に向かって*駆け出した。*]
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