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あら、ありがとう。
褒めても紅茶ぐらいしかでないけれどね。
絶世の美女ってことは、愛娘のシャーロットちゃんとおでかけかしら?
[彼女の名前、ローズマリーの語源はラテン語ros(泡)とmarinus (海)から成り立っている。だから私は、時々彼女をからかってアフロディテと呼んだ。
その女神が男女関係に奔放だった……ということを私が意識して半分からかっていた――ということは口にしないほうが花というものだろう]
まあね。
うん、このサンドイッチすげーうまい。
できたらもう一個追加で頼むよ。
[パンをスライスし始めた彼女に、ふと思い出したように声をかけた。]
そういえば、裏に車留めたらローズの車がなかったぜ。故障でもしたのか?
[バスルームで着替えを終え、リックとニーナに礼と代金を渡すと、そのまま店を出た。
服は流石にサイズが合わなかったけれども濡れたものをそのままにするよりは遙かにまし。
先程よりは随分雨脚も緩んできたようで、このまま帰宅しても大丈夫だろう。
車を出し、自宅へ帰る途中に思い出す]
そういえば…メモ…ローズマリーさんとこ…
[すでに缶きりは入手している。別にあんなメモ程度の用事を済ませる為にあの店へ行くのは非常に気が引けたが、このまま足を遠のかせればあの場に居たことが疑われる。
こんな災害のときに自分から行き先を減らしていくのは賢明ではないはず。
散々悩んだ末、もし居たら挨拶すればいいかと車を返す。
後から気が付いたことだったが、あの雑貨店を出た…というよりも、ギルバートから離れた瞬間にあの寒気や頭痛は消えうせていた]
――昨晩 ルーサー宅前――
[自嘲は、カチカチとスタッカートを刻む歯の重なり合う音に遮られていく。だるさに加え恐ろしいほどの寒気がいよいよ身体を蝕んでいく。高熱の上がるサイン。危機感が滑稽なわたしの全身を素早く覆った。]
嗚呼…このまま深い眠りにつけたなら…。わたしはどんなに幸せな事でしょう…。
でも――主は決して天使の迎えなど寄越してはくれないでしょうけどもね…。
[もし神が死を以て罰とし、罪を償わせる事を考えで居るならば。わたしは当の昔に命を落としていただろう。この町にも、そして彼にも逢う事無く、苦しみを抱えて生きて行く事も無かったのだろう。
そう、6年前のあの日。死ぬつもりで訪れた海岸で援助者に拾われることも、異国の地でもある港町で、彼、ヒューバートにも逢う事もなかった筈なのだから。]
ああ、車?
ギルバートに買い出しを頼んだの。
あ、ヒューバートはギルバートは知らないわね。
弟が泊めてやってくれって、うちを尋ねてきた人なのよ。
[アンゼリカに近づくにつれ、また憂鬱になってきたが仕方ない。
期待したクローズの看板が…かかっていなかった。
あまりにも憂鬱だったしそのまま帰ろうかと思っていると見慣れない車が一台。
ここでこんな車を乗るとしたら思い当たるのは一人だけ]
もしかして…先生、いるのかな。
[さっきの憂鬱な気持が幾分和らぎ、寧ろ嬉しそうな表情さえ浮かべて雨の中ドアを開ける]
ギルバート? へえ……
[知らない男の名前を耳にして、好奇心が疼く。いや、好奇心を掻き立てられたのは、ローズの表情を過ぎ去った一瞬の気配に引きつけられたためだっただろうか。
瞳が悪戯っぽく輝いた。]
おっとローズさん!
もしかして? もしかしてーっ!?
[嬌声を上げたところ、後ろの扉が開いた。よく見知った年下の友人、ハーヴェイだった]
[ドアを開けると案の定、そこにいたのはローズマリー。
昨日の今日、流石に隠し切れず顔は少し引きつったが、同時にカウンターで勢いよくサンドイッチと紅茶を腹に収めるヒューバート。何か子供のように騒いでいる彼を目の当たりにして次はしばし呆然]
あ…と…先生…どうも…
[何となくこういうタイミングで入るのが多いのは何故だろうか]
もしかなんてしないわよ。
[笑みを含んだ口調でヒューバートにかえす]
ギルバートは旅人ですもの。
[ハーヴェイがはいってきたのに気づいて]
あら、ハーヴェイさん。
缶切りを取りに来たのかしら?
それとも、お食事?
[キッチンに置いておいた缶切りを持ち上げ、軽く振って見せた]
────
キ……ル…カ。
……キ…エ……ラ、…タ……。
[ノイズに一瞬だけ明瞭な音が混じった。]
[──が、それも僅かな間のこと。]
[再び、沈黙。]
[この人こんなんだったっけ…と頭をひねるが、芸術家とは得てしてこんなもの。自分の教授だって一歩間違えれば変人だ]
お元気そうで。お出かけですか?
あんまりとっちめすぎてそのスイートハニーがスパイシーボーンにならないように注意して下さいね。
俺は別にそれが誰でも興味ないですけど
[缶切りを振るローズマリーには無表情で必要最低限の応えを]
…いえ、缶切りあったんで…お手数かけました。
飲み物だけ、頂けますか?先生と同じで結構なんで。
──自宅(早朝)──
[まだ朝陽も昇り切らぬ時間。ソフィーは藤の揺り椅子に深く腰掛けた男の柔らかいブラウンの髪を丁寧に梳っていた。]
When you wish upon a star
Make no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you
[簡素な室内には、清潔に整えられたベッドと淡い緑の葉を茂らす小さな観葉植物の乗ったサイドテーブル。
それに男の座る揺り椅子だけがあった。]
[何がどうと言うこともなく、私は廊下を歩いていた筈だ。]
……キ…エ……ラ、…タ……。
ッッ!!
[私は前のめりに倒れてしまった。
こんなの、エレメンタリースクールの頃以来ではないか?]
あら、そうなの?
缶詰のお礼ができないわね。
それじゃ、この紅茶はおごりね。
[ハーヴェイにヒューバートと同じ紅茶を淹れてだした]
えーっ 旅人って、ほんとかよ。
それだけ?
[疑わしげに瞳を覗き込む。]
いやさ、これからは、『Smile A Little Smile For Me』をかけてもマジ怒りされずに済みそうだって思ったのにさ。
[いつか、励まそうとしてかあるいはからかってだったか、そのフライング・マシーンのヒット曲をかけたらローズの瞳の端に光るものがあって、私はその冗談があまりに不謹慎だったことを知ったのだった。
彼女はまだクインジーのことを引きずっているのではないかと思っていたのだ。
それだけに、新しい恋愛に進展があるなら応援したい気持ちだったのだが、彼女にはぐらかされたもので、私はそれ以上追求するのはやめておいた。]
[6年前幾重にも及ぶ偶然によって、わたしは彼、ヒューバートと出逢った。初めて逢った当時はわたしは商売を仕込まれたばかりの花売り娘で、彼は一夜の花を求める客だった。]
[わたしと客の間で行われる行為は、本国を出る前に強要されていた行為と然程変わりは無かった。男達はわたしを罵り跨り、そして欲を吐き出した。そう先の契約でナサニエルが羅列させたその物を、素肌の上で繰り返すばかりだった。違ったのはその行為の前後に金銭が与えられる事。]
[そんな客を自尊心を傷付けられる者と仲間は嫌がって居たが、既に全てを失ったわたしにとって素肌をなぞる脂ぎった男達はどれも同じに思えた。
【肉人形――】
彼らもまた、わたしにとってはそれ以上でもそれ以下でもなかった。要は同じ穴のムジナといった所だろう。]
If your heart is in your dream
No request is too extreme
When you wish upon a star
As dreamers do
[部屋を満たすザァザァという雨音に紛れて、子供をあやすようなゆったりとしたリズムの歌声が、紅も引かぬソフィーの瑞々しい唇から零れ落ちる。]
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